【最終回】奈良ワイン会 卒業スペシャル

コム兄とワイン

皆さんこんにちは。

今回はコム兄ブログでもおなじみの奈良ワイン会の記事でございます。

それもなんと今回で最終回。

あんなこともあったな、こんなこともあったな。

なんて思いながら過去の記事を読み返しているうちに更新が遅くなってしまいました。

本当に寂しくなりますね。

コム兄を育ててくれたのは奈良ワイン会だったと言っても過言ではありません。

そんな最後を見届けるべく参加してまいりましたのでご紹介していこうと思います。

今回は会話を楽しめなかったのが悔やまれるくらいに気合を入れてメモを取りましたので

充実した内容になるのではないかと自分に期待しております。

どんな会になったのでしょうか。

早速行ってみましょう。

ちぇけら。

テーマは「フランス」

今回のテーマは会場がロワゾーブリュさんということで「フランス」。

このご時世にフランスの銘醸地を巡るという豪華なワイン会となりました。

最近の日本のワインマーケットを見てみますと、多様な世界のワインが流通しています。

そんな中でフランスワインだけではありませんが価格が高騰して(特にブルゴーニュ・・・)

なかなか手が出ないよねというのは全ワインラヴァーの共通認識かと思います。

「しかし」

と語気を強めてえいじさんは言います。

フランスは国中に銘醸地と呼ばれる地域が点在しており、気候も多種多様です。

大陸性気候、地中海性気候、海洋性気候など、さまざまな条件が整った地域で、世界トップクラスのワインが造られていて本当に素晴らしい国だと感じます。

フランス原産のブドウ品種も多く、後に国際品種と呼ばれるものになったものも多いです。

今回のワインセレクトを通じて、改めてこの魅力を再確認することができました。

WSETdiplomaで世界中のワインに精通しているえいじさんからのこの発言はとても説得力がありますよね。

ますますどんなラインナップなのか楽しみになる口上でございました。

↓↓↓気候とワインの会はこちら↓↓↓

ロワゾに乾杯

今回はロワゾーブリュさんが来年の1月頃にフランス料理の営業が一旦終了することが決まったため

その前に奈良ワイン会を催したい!!!

ということで急遽開催に至った様です。

奈良ワイン会が始まる前からロワゾに通っていた常連さんも、今日が初めてという方も

ロワゾーブリュさんに感謝の気持ちを込めて乾杯いたしました。

14年間お疲れ様でした。

乾杯

Solessence Extra brut MG / J・M Seleque

乾杯はこちらのシャンパーニュ。

いきなりマグナムからスタートです。

ぱねぇよ。

えいじさんのレジュメから説明をば。

醸造家ジャン・マルク・セレックは、シャンパーニュRM第三世代の筆頭と言われる人物。彼の造るシャンパーニュは泡がきめ細かく、ピュアで活き活きしたみずみずしいアロマ、そしてその味わいの調和が完璧に取れています。

7村(ピエリー、ムシー、エペルネ、マルドゥイユ、ディジー、ブルソー、ヴェルテュス)の各区画より。シャルドネ50%、ピノ・ムニエ40%、ピノ・ノワール10%のブレンド。白亜(石灰岩)基板の硬質粘土土壌。平均樹齢40年。2000年産から毎年継ぎ足しているヴァン・ド・レゼルヴ(9月から5月まではステンレスタンクで、5月から9月までは様々な容器の樽で貯蔵)が50%。90%をステンレスタンクで、10%を228ℓ主体の樽で醸造。(樽の方はマロラクティック発酵を行いません)。2年間瓶熟成。ドサージュは4,5g/ℓ。

シャンパーニュのRMって大手メゾンのようにリザーブワインをたくさん抱えることができない(ところが多い)ので複雑さを出すのが難しいので、比較的ヴィンテージを表現した作りになる事が多い。

そんななかでこちらの生産者さんは複雑さを表現する方法として継ぎ足し方式(パーペチュアル方式って言うんだって)を採用しているそう。

※パーペチュアルは”ずっと”とか”永遠に”とか”絶え間ない”のような意味だそう。

身近な表現としては「ウナギのたれ方式」ってなところでしょうか。

柑橘、アーモンド、酵母感のあるような香りで、

酸がきれいでとても柔らかくてふくよかな味わい。

まさにハーモニーを奏でるようなシャンパーニュでございました。


料理 いくらとクリームチーズのプティシュー

シュー生地の酵母感とシャンパーニュの酵母感がリンクして口中で香りが広がります。

クリームチーズの滑らかなテクスチャーにほんのり甘さを感じるイクラの塩気。

口中で広がりつつもシャンパーニュの酸がエレガントに引き締めてくれて綺麗に着地。

余韻の幸福感、次への期待感がとても高まるスタートでございました。

うめーーーーーー。

2杯目

Alsace Riesling Drei Exa 2022 / Paul Ginglinger

シャンパーニュのお次の産地はアルザスざす(うざい)

アルザス地方は、シャンパーニュから南東に位置し、大陸性気候で乾燥した環境が特徴です。西にあるヴォージュ山脈のおかげで、偏西風の影響を受けず、熟したブドウが育ちます。

そのためこの地域では、味わいがしっかりとした凝縮度の高い白ワインが造られています。

ワインの説明を見てみましょう。

「フランスの最も美しい村」の一つにも数えられる、アルザス・エギスハイム村で400年近くワインを造り続けるジャングランジェ一家。13代目当主ミッシェルが造るワインはどれも美しい果実と綺麗な酸、ブドウ品種の個性が生きたフレッシュかつエレガントなスタイルです。

製法:アルザス伝統の大樽で発酵、その後7か月間の熟成を経て瓶詰め

レモン汁のような淡いイエローの色調。

完熟由来のりんごや桃などの甘やかな香り。

甘やかな香りとは一転して控えめとは言え綺麗な酸味があってドライな味わい。

キーンとするテンションの高い酸味ではないのも親しみやすくて美味しいリースリングさんでした。

美味い。


3本目

Bandol Roze Tradition 2023 / Domaine Lafran-Verolles

シャンパーニュ、アルザスと来て、お次は南フランス プロヴァンス地方のワイン。

プロバンス地方は、マルセイユやニース、カンヌなどのリゾート地があり、黒ぶどうがよく熟す温暖な気候です。暑さのため白ワインよりもロゼが主流、地元や観光客によって消費されています。この地域のロゼはフレッシュで飲みやすいですが、特にバンドールという場所では独自のスタイルのロゼが作られています。
急斜面に石垣を作り、丁寧に栽培されたムールヴェードルを酸味やタンニンのあるブドウに育て、凝縮感がありじっくりと味わうができる力強いロゼが造られます。

一般的にコートドプロヴァンスのワインは飲みやすさが重視されていますが、バンドールは特に深い味わいを楽しむことができる特徴があります。

今回のワインの説明を見てみましょう。

プロヴァンス随一の赤ワインの産地であるバンドール。ムールヴェードルを主体とした赤は力強く長命なことで有名。ロゼも同じくムールヴェードルを主体歳、芳醇な桃と花のアロマ、しっかりとしたボディが特徴です。栽培醸造責任者であるジャン・マリー・カステル氏が手掛けるバンドールは、人の手をなるべく加えずに造られます。野性味に溢れ、力強い味わいながらも品種の個性が生き生きとしたロゼです。

製法:ムールヴェードル70%、サンソー20%、グルナッシュ10%。70%を直接圧搾、30%はマセラシオンして抽出。発酵はステンレスタンク、ホーロータンクを併用。MLCは無し。ステンレスタンク、ホーロータンクにて6か月熟成。

ふむふむ。

色調はピンクグレープフルーツのようなピンク色。

桃などのチャーミングな香りが印象的で、初めてバンドールさんを頂いたように思いますが

確かにしっかりめなワインでした。


料理 サーモンのマリネ

サーモンのマリネもワインごとにペアリングを検証いたしました。

リースリングと合わせるとセロリの爽やかさや風味ととても良くて

マリネされたセロリの酸味が少し穏やかなリースリングの酸味と良い感じにリンク。

野菜の香りが活かされている印象でした。

一方のバンドールは完全にサーモンにピントが合っていました。

単体で飲むとボリュームがあってチャーミングな印象のワインでしたが

サーモンと合わせることで縁の下の酸味が出てきて大活躍って感じでした。

一皿のお料理にワインを2種類ずつ合わせてくれることで料理もワインもそれぞれ違った表情を見せてくれてとてもエンタメ感のある構成でした。

最高だー

これが無くなっちゃうのは嫌だなー

寂しいなー。

4本目

Bourgogne Hautes-Cote de Beaune En Vallerot 2022

Domaine Gilbert et Christine Felettig

続くワインは遥か彼方へ行ってしまわれたでおなじみのブルゴーニュから。

オート・コート・ド・ボーヌは、ブルゴーニュ地方の高地に位置し、涼しい気候が特徴の産地。

「オート」は「上の」という意味で、標高が高いことで酸味を保ちながら果実味も感じられるワインが生産されています。

過去には劣ったワインのイメージがありましたが、近年の温暖化により、より良いバランスの取れたワインが作られていて、高騰するブルゴーニュにおいて注目すべき選択肢の一つですね。

実際にどんなワインなのか説明を見てみましょう。

シャンボール・ミュジニー村を本拠地とする家族経営のドメーヌ。4代目のジルベールが姉のクリスティーヌとともにワイン造りを行っています。彼らのワインは若いうちは硬さがあるものの、熟成するにつれて次第にその魅力が開花し、エレガントで透明感のある、まるでジルベールの温厚で誠実な性格がそのまま表れたようなスタイルです。ラドワ村の近く、斜面上部の冷涼な区画で採れたシャルドネを使用しています。

製法:シャルドネ100%。オーク樽で発酵、14か月間熟成(新樽比率20%)

こちらも色調は極めて淡いレモン汁イエロー。

柑橘と樽の香りが程よいボリュームで心地よい。

ブルゴーニュ先輩の幸せを感じさせるとても良い匂いがします。

こちらもブドウの熟度由来と思われる甘やかな香りがいたしますが、

香りのボリュームの割にスッキリした味わいでした。

熟成てポテンシャルが開花したものも飲んでみたい。

そう思わせてくれるワインでした。


5本目

Vouvray Sec Vieilles Vignes 2012 / Domaine Brunet

続きましてはロワール地方でつくられるシュナンブランのワイン。

国で縛ってもまだまだ特徴ある産地が出てくるのがフランスのワイン産地としての幅広さですよね。

シュナン・ブランの栽培面積を見てみると南アフリカがトップですが、原産地のロワールでも素晴らしいワインが生産されています。

辛口から甘口まで造られているというのもこの品種の特徴かもしれませんね。

ではワインについても見てみましょう。

ヴーヴレ北部の丘陵地帯に畑を持つ家族経営のドメーヌ。9代目のニコラ・ブリュネ氏曰く「ヴーヴレは決して早飲みのワインではない。熟成してからの方が美味しいんだ。50年、100年は平気で持ちこたえるヴーヴレを造れるのはやはりシュナンブランの強さ、テロワールの良さ、伝統的製法があってこそ」との事。

製法:シュナン・ブラン100%、ステンレスタンクで発酵、9か月間熟成して瓶詰。

このワイナリーは”偉大なワイン”よりも”皆が気軽に楽しめるワイン”を目指してつくっているとの事でした。

辛口ワインや甘口ワインともに何年か寝かせてから出荷する方針で熟成させてからリリースしています。

そのため、シュナン・ブラン特有の高い酸味が柔らかくなり、りんご、洋梨、杏、花梨のようなふくよかな甘味を持った果実味が引き出され、辛口ながらも親しみやすいワインが完成している。

というような説明があったかと思います。


料理 あめ色玉葱のキッシュ 生ハム添え

香ばしく焼き上げられたキッシュで、とにかくあめ色玉葱の甘さがたまりません。

オーコートドボーヌ、ヴーヴレと合わせてみましょう。

前者のワインは玉葱の甘さとワインの甘やかな香りが同じ方向性で寄り添ってくれるペアリングに感じました。

新樽のボリューム感が絶妙でした。

生ハムも一緒に食べて合わせてみると今度は甘さだけではなくワインのミネラル感というか塩味も感じることが出来ました。

一度に二度おいしいペアリングでした。

一方後者のワインは前半が玉葱の甘さが主体的でワインどこ行った?って感じなんですけど、

後半にかけてワインの穏やかなんだけど伸びるような酸が追いかけてくる時間差のペアリングだなぁと個人的に思いました。

うま面白い。

ほんでこのワインは時間を置いてから香りを取るととても開いてきて、

なるほどポテンシャルがあるというのも納得な”偉大なワイン”でございました。

6本目

Aloxe Corton 2015 / Domaine Patrick Javillier

まさかのブルゴーニュさんから2本目の登場です。

白ワインで有名な生産者が作る赤ワインと仰っていたように思います。

アロース・コルトン(Aloxe-Corton)は、フランス・ブルゴーニュ地方のコート・ドール地域に位置するワイン村で、力強くて凝縮度が高くて酒質も高いワインが造られ、現行ヴィンテージではまだまだ固いのでちょっと寝かしたものを用意しましたとの事でした。

えいじさんのレジュメを見てみましょう。

ムルソーに居を構えるジャヴィリエ家だが、80年代以降ピュリニー・モンラッシェやポマールなどを手に入れ、現在では9ha弱を所有(または賃貸小作)。アロース・コルトンは奥様の実家の畑を賃貸小作して栽培しています。泥灰土が混じった粘土石灰質の土壌で、堅牢なスタイルのワインとなります。

製法:完全除梗。28℃で発酵(オーク樽、新樽比率50%)、18か月間オーク樽にて熟成。

 今回はちょっと寝かした15年のものなので比較的柔らかくなっていると思うとの事でしたが、

9年間経っているとは思えないほど黒みを帯びた赤色でした。

力強いとは聞いていましたがなるほど飲んで納得といった感じでした。


※ヴィンテージ違いです。

7本目

Ventoux 2021 / Domaine La Martinelle

お次はローヌ地方の南側の産地で造られるヴァントゥーさん。

このワインはえいじさんがモトックス在籍時に開拓したワインとの事。

要するに”えいじワイン”。

ヴァントゥーと言われてもコム兄的にはなかなかピンとこない産地ですが(ごめんなさい)

今回しっかり勉強させていただきます!!!

南ローヌは通常、グルナッシュ主体のリッチでボリューム感のある、酸味が少ない飲みごたえのあるワインが多いですが、

ヴァントゥーはダンテルドモンミライユ山の涼しい風を受ける場所に位置しているため、エレガントなワインを生産するポテンシャルがある。

とのことでした。

レジュメを紹介いたします。

オーナーのコリナ・ファラヴェル氏はドイツ生まれ。ドイツ、南ローヌでの長いワイン造りの経験を経て、自分の表現したいワインを造りたいと思うように。2001ねんにこの地に素晴らしい区画を見つけ、ワイン造りがスタート。最初はカーヴもない状態でしたが、設立当初から有機栽培でブドウを育て、周囲の協力を得ながらワイン造りを続けます。そして2009年に念願のカーヴを建設。2012年にエコセール認証を取得。標高300メートル、山から吹き下ろす風と、南ローヌの強い日照を受ける厳しい環境。土地は痩せているため収量は多くないが、その分風味豊かな素晴らしいブドウが育ちます。

製法:グルナッシュ65%、シラー20%、ムールヴェードル15%。30%全房発酵。天然酵母を利用してセメントタンクにて醗酵。その後10か月熟成。無濾過。

ドイツ人がフランスの土地で頭を下げながら醸造を開始したとの事ですが、とても大変な苦労だったんじゃないかとコム兄は想像いたしました。

このエピソードだけでも品質に妥協せず誠実にワインを造る方なんだろうなと思うわけです。

フィルターも清澄もしていないとの事ですが、とてもクリーンで綺麗な味わいのワインでした。

So2も最低限でフィルターも清澄もしていないというのを売りにしているワインもありますが、こちらのワインはそれらの”自然派ワイン”とは一線を画す丁寧に造られたワインでした。

ジャミーでもあり、少し獣の雰囲気も感じるような印象でした。


料理 フランス産鴨のパテ ベリーマスタード添え

フランス産鴨肉の~と言われてしまったら食べる前から美味いんですよね(バイアスやばめ)

ピクルスの手前にあるのがベリーマスタードだそう。

コム兄は恥ずかしながら初めましてのご対面でした。

ブルーベリージャムのような甘さのあるマスタードでした。

まずはアロース・コルトンと。

きめの細かい鴨肉のパテと、紅茶を思わせるしなやかなワインのタンニンの相性がとても良かったです。

ベリーマスタードをつけて食べるとパテが黒ベリー感を纏って口中が甘い感じに寄るんですけど

ワインのパワーで引き戻す?引き締めてくれてエレガントな余韻を残してくれました。

ワインの力強さを引き立てるペアリングでした。

もう一方のヴァントゥー。

こちらの組み合わせは熟した果実のニュアンスのあるワインとマスタードのベリー感がとても調和していたように思います。

なんならこのワインのためのマスタードなのでは?と思うほどでした。

「甘いから」とマスタードを残している方もいましたが、コム兄はこのマスタードでヴァントゥーを合わせて幸せに暮らしていましたとさ。

8本目

Cote Rotie Brune et Blonde 2019 / E.Guigal

ローヌ地方のワインが続きますが、今度は北部ローヌのワイン。

先ほどの南ローヌはリッチで膨らみがあるワインで、どちらかというとプロヴァンスや南フランスに近いイメージ。

それに対して北部ローヌは酸もしっかりあってシャープなワインで、ブルゴーニュに近いような産地のイメージ。

今回のワインについて見てみましょう。

ギガル社の創業は戦後間もない1946年ですが、それから半世紀後には北ローヌ有数の生産者となり、消滅の危機に瀕していたコート・ロティの復興に尽力した救世主でもあります。莫大な生産量を誇りながらも、コート・ロティ随一と言われるラ・ムーリンヌ、ラ・ランドンヌ、ラ・テュクルの三大単一畑を所有し、テロワールを表現するアーティスト的な側面も併せ持っています。アペラシオン北側のコート・ブリュンヌ(酸化鉄が豊富で暗い色)、南側のコーロ・ブロンド(石灰とシリカが豊富な明るい色)のブレンドで、ギガルの底力を知ることのできる1本。

製法:シラー96%、ヴィオニエ4%。75%除梗。天然酵母を利用し、温度調整可能なステンレスタンクにて3週間発酵、果帽管理はパンチングダウンを中心に。新樽比率40%、オーク樽にて36か月間熟成。

今となってはローヌの帝王の呼び名でおなじみにギガルですが救世主でもあったんですね。

周りの生産者からも尊敬のまなざしを受けているというお話には地域の信頼関係も垣間見ることが出来たように思います。

とても力強くて甘さも感じられて。

シラー特有のスパイシーさとお花のニュアンス。

今回の生産者さんたちは本当にワインと誠実に向き合ってらっしゃるんだなぁと思いました。

そして紹介してくれるえいじさんの誠実さもまたビシビシ?モリモリ?バシバシ?伝わってくるワインでした。


料理 熟成サーロインのステーキフリット

肉と言ったらこれだぜ!でおなじみのステーキ様。

ペアリングに関しては言わずもがなですね。

次のワインが提供されるまで置いときたかったのに、我慢できずに食べきっちゃいそうなくらいギガルと最高のペアリングでした。

これ以上食べ進めないように他の参加者さんに肉を預ける方(貯肉w)や、パンで蓋をする参加者さんもおりました。

余興 ~めざせ奈良ワイン会マスター~

これまでの奈良ワイン会と言えばアカデミックでスマート?なワイン会として定評がありましたが

今回は最後の開催という事でクイズ形式で奈良ワイン会を振り返る余興を用意してくださっておりました。

ルールは簡単。

  • 全員参加。
  • 全部で5問。
  • 全て二択。
  • Aたと思った人は挙手。Bだと思った人は手を上げない  以上。
一問目

という事で早速第1問。ででん。

奈良ワイン会のキャッチコピーでしょうか?

A.飲んで、食べて、学べる

B.ワインで広がる人の輪

正解はA 飲んで、食べて、学べる

でした。

ちなみにBのキャッチコピーは適当に直前に考えたそうですが、

振り返ってみるとこんな会だったなということだそうです。

唯一の皆勤賞がいきなり不正解という波乱の幕開けでございました。

二問目

初めて奈良ワイン会をロワゾ・ブリュで開催した時のテーマは?

A.ジュラワイン

B.ロゼ・オレンジ

正解はB.ロゼ・オレンジ

このオレンジが美味しかった印象しかない。

詳しくはコム兄のブログをチェック。

(オレンジの会のブログが見当たらない・・・)

三問目

奈良ワイン会では輸入元様とのコラボもしました。全部で何社?

A.3社

B.4社

正解はB.4社

ヘレンベルガーホーフさん

マスダさん

※コム兄欠席

ヴィレッジセラーズさん

アルトリヴェッロさん

4問目

過去に1度だけ一つの品種のみでワイン会をしたことがあります。その品種とは?

A.ピノ・ノワール

B.リースリング

正解はA.ピノ・ノワール

このピノ会はコム兄欠席の会でした。

くやちーーー。

もう一回同じ内容でやってくれないかな(無理)

それにしても皆勤賞の参加者さんががクイズを心から楽しんでいて微笑ましかったです。

5問目

主催者であるワイン商えいじがワイン会中にしてしまった失敗とは?

A.別のワインが入ったグラスに注いだ

B.お客様の服にワインをかけた

正解はA.別のワインが入ったグラスに注いだ

両手にボトルをもってサーヴしている時に間違えて入れてしまったことがあったとか。

本当の正解はCでワインバーに行って水しか飲まなかった

とか

ワイン会予算の計算が出来ない

などなど参加者から愛のあるヤジが飛んでいました。

という事でコム兄は4問正解。

(ブログ書いてるくせに全問正解できないでダサいとか思っても言っちゃダメ)

全問正解のゆかりさん 奈良ワインマスターの称号おめでとうございます。

豪華景品は現地で買ったというポンテカネ様でした。

9本目

Ch.Pape-Clement 1986 MG

赤ワインのトリを務めたのはえいじさんと言ったらのボルドー地方。

これまでも奈良ワイン会で名だたるボルドーを頂いてきましたが、今回のパプ・クレマンさんはコム兄と同い年の1986という事でとても感慨深く、本当に本当に素晴らしいワインでした。

しかもマグナム。

コム兄のコメントはいいから早くえいじさんの情報を浴びせてくれ!

という一部のファンから怒られそうなのでレジュメの紹介に移ります。

ボルドー・グラーヴ地区格付け(赤・白)に選ばれている。13世紀からワイン造りを行ってきた由緒正しきシャトー。1980年代に当時のオーナーの孫娘を結婚してシャトーに参画したベルナール・マグレ氏によってシャトーは大きな転機を迎え、品質面でもビジネス面でも成功を収めるようになりました。1986年ヴィンテージをニール・マーティン氏が2016年にシャトーで試飲しており、「古典的なペサック・レオニャンのスタイルで、タールやヒッコリーを思わせる複雑なアロマが、ブラックプラムやクランベリーの果実の風味と交わり、余韻にはスモーキーなニュアンスが続く。飲み頃は2030年ころまで」とコメントしています。

製法:カベルネ・ソーヴィニョン56%、メルロー40%、カベルネ・フラン4%(ヴィンテージによる差あり)

「ワインを飲んでヨダレはあるけど、ワインの香りを嗅いでよだれが出たの初めて♡」

と名言が飛び出しておりました。(某Mどかさん)

タバコ感、落ち葉感、色々な香りが次々に香ってきます。

ついつい深呼吸が増えちゃいます。

スモーキーでピーマンのようなベジタブル感はあるんだけど、フレッシュなピーマンの青さというよりは

ローストして甘みが出たパプリカというか。

およそ同級生とは思えない風格で、コム兄もこんな風に年を重ねたいなと思うなど(手遅れw)

なんかボルドーの本領を見せつけられたような気がいたしましたよ。

ボトルもカッコいいしマジなんなん?

最高やねんけど。


※ヴィンテージ違い

10本目

Chambolle Musigny 1er cru “La Combe D’orveau” 2015 / Domaine Faiveley

飲み足りない皆さんに朗報です!

という事で奈良ワイン会恒例?田口さんフィーバータイム突入です。

今回はみんなでシェアできるようにと同じ銘柄同じヴィンテージのものを2本持参くださいました。

半端ねぇでございます。

今回お持ちいただいたラ・コンブ・ドルヴォーという畑はミュジニーに隣接する畑だそうで、

条件はほぼ同じというように仰っていたと思います。

赤い果実が中心なんだけど甘やかさと凝縮感があって。

しっかりしてるんだけどとてもエレガントで。

めちゃくちゃ美味しかった。

これからまだまだ5年10年は平気なんだろうなというようなエネルギーも感じました。

もう、好きすぎるわ。

田口さんごちそうさまでした!!!


※ヴィンテージ違い

11本目

Chateau Coutet ※ヴィンテージ失念

最後の最後にはデザートワインが供されました。

レジュメにはオンリストされておりませんでしたのでサプライズ的でしたが

本当に心憎い流れでうっとりしちゃいます。

シャトークーテさんはバルザックを代表するソーテルヌ格付け1級シャトー。

バルザックの土壌は、隣接するソーテルヌの土壌と比べて、石灰分の多い粘土質。このため、ソーテルヌで造られる貴腐ワインが絢爛で豪奢なイメージだとすると、バルザックの貴腐ワインはやや酸味が強めで、優美でバランスが良いという特徴があります。

エノテカさんHPより

色からしてすんげぇし、濃度もすごい。

カヌレとチーズと一緒に頂きましたが、もう至福。

これ以上の言葉をコム兄は知りません。


ホントにこれで終わってしまうのか。。。

と思うと悲しくなってしまいますね。

えいじさんより〆の挨拶

初めの頃の奈良ワイン会はコロナ禍まっただ中で、距離を保とうという時代でした。

アカデミックな内容が中心で気休め程度にパンが出るっていう感じで。

それが気が付けばご飯と一緒に楽しめるみたいな本当に面白い会になりました。

参加してくださった皆さんの空気感がこのワイン会を育ててくれたんだなと皆さんには感謝しています。

ネットで買い物を済ませることが増えた一方で、ことワインに関して言えば人の顔が見れて、一緒に同じボトルを共有する体験の方がすごい価値があるな。よりそれが浮き彫りになったなと思っています。

今後はそんな価値を提供するべくワインショップDESIHAをあやめ池で始めることにしました。

ここ”デシカ”味わえない体験を提供したいのでネット販売はせずにあやめ池に来てくれた方だけに提供できる価値を作っていこうと思いますので、遊びに来てくれたらと思います。

12月の15日オープン予定との事ですので皆さんも是非チェックしてみて下さいね!!!

お店のInstagramはこちらから

最後に

いかがでしたでしょうか。

気が付けば25回を数えた奈良ワイン会もこれにて完でございます。

参加レポートもこれで最後かと思うと寂しくなります。

始まりがあれば終わりが来るというのはわかるんですけどね。

でも、奈良ワイン会という名前では一端終わるけど違う形で復活してくれると信じております。

そして何よりえいじさんがワインショップをオープンされるという事で

お店に行けばえいじさんのいい声を聞きながらワインを飲むことが出来ます。

この節目を前向きにとらえながら、コム兄も出来る事をコツコツ頑張っていこうと思います。

奈良ワイン会のレポートが終わっても、コム兄ブログの事は忘れないでくれよな!!!

ということでまた楽しく乾杯できる日を心から楽しみにしております!!!

ほんとうにありがとうございました!!!

ではまたっっっ!!!!

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