奈良ワイン会Vol.20 いざ深淵なるイタリアワインの世界へ。

コム兄とワイン

みなさんボンジョルノ!

今回の記事では奈良ワイン会の記念すべき20回目という記念すべき会に参加させていただきましたので

その紹介をさせていただこうと思います。

テーマはズバリ「北イタリア」でございます。

イタリアといえば言うまでもありませんが(なら言うな)古代からワイン造りが盛んで

古代ギリシャ人に

「エノトリア・テルス(ワインの大地)」

と讃えられたというのは良く知られているところでございますが、

意外なことに奈良ワイン会でテーマとしてイタリアを扱うのは今回が初めてになります。

(テーマによってはイタリアのワインも登場していますが)

コム兄のイタリアワインの印象としては

  • 土着品種が多くて理解が追いつかない
  • フードフレンドリーなワインが多い
  • 独特の人懐っこさや包容力がある
  • 結果よくわかってないけど美味いからいいじゃん

ってな感じで言語化した事によってコム兄のバカが丸出しになってしまいましたが、

要するに多様性に満ち溢れた産地でございます。

多様性に溢れすぎてて迷子になる可能性があるし

そもそも勉強が得意なタイプではないので一人で踏み入れるには覚悟のいるテーマなんでございますが

今回も解説付きで美味しいワイン、美味しいお料理を味わいながら楽しく学んでまいりました。

更新が引くほど遅くなってしまったので参加されていた方にとっても振り返るきっかけになるんじゃないかと思います。

いかんせん、コム兄のフィルターを通してしまっているので情報の鮮度としては落ちてしまっていますが

少しでも皆さんのお役に立てれば幸いでございます。

学びが多いとはいえワイン片手に気軽に読み進めてくださいね。

イタリアがテーマという事で今回はアモーレコム兄に改名してお届けしていこうと思います(黙れ)

それでは早速行ってみましょう。

アンディアーモ!!!

助っ人登場

開口一番えいじさんから

「僕本業がフランスのワインで、イタリアワインに関しては若干知識が弱いっていう所もあって」

と助っ人を呼んでくださっていました。

またまた謙遜しちゃって。

ってね。

人当たりが良くて親しみやすいからついつい忘れがちなんですけど

えいじさんすんげぇ人ですからね(語彙)

なんならラフィットのアンバサダーとか凄すぎてよくわかんないですから(爆)

というわけで今回はイタリアワイン専門インポーターのアルトリヴェッロから渡久地さんにお越しいただいてのワイン会となりました。

アルトリヴェッロ 渡久地さん

これは深い話を聞けそうな予感がいたします。

ちなみにアルトリヴェッロの”アルト”は高い、”リヴェッロ”はレベルという意味らしく、

高品質なワインだけを扱っている会社なんです。

と紹介いただきました。

高品質なワインを解説付きで味わえるなんて最高すぎます。

えいじさん、渡久地さん最高の機会を本当にグラッツィエでございます。

乾杯

まず乾杯ワインに選ばれましたのがこちらのフランチャコルタ。

フェルゲッティーナ フランチャコルタ・サテン2019

外観はこんな感じでございます。

こちらはフランチャコルタの中でもサテンという種類というかカテゴリー(?)で

一般的なスパークリングワインがガス圧が6~7気圧ぐらいあって結構シュワシュワするのに対して

こちらはあえてガス圧を下げて口当たり舌触りが滑らかになるようなスタイルに仕上げられているんだとか。

夏の暑い日にはガス圧高めのスカッとした味わいが美味しく感じますが、

なめらかな泡と共に果実味を楽しむのもまた良いですね。

という事で何はともあれ乾杯。

サルーテ!!いうて。

フランチャコルタはイタリアを代表する泡の産地として知られていますが、

ロンバルディア州のイーゼオ湖という湖の南側にあるエリアなんだそうです。

フランチャコルタは”瓶内二次発酵で造られるスパークリングワイン”

というようなざっくりとした知識しか無いなんちゃってソムリエのアモーレコム兄にとって

こういった解説が本当にありがたい。

こちらのフェルゲッティーナさんが採用しているボトルは少し変わった形をしていて、

ピラミッドのような形になっています。


これは単にデザイン性に優れているというだけではなく

瓶熟成をしている際に澱との接触面を増やしてより複雑さを得られるという狙いがあって、

(たしか)特許も取得されているという事だったように思います。

このように説明を受けたからかもしれませんが確かに果実味に厚みを感じたように思いましたし、

シャキッとスッキリというよりはトロっとまろやかなというような印象でした。

ただ単にガス圧が弱いスパークリングワインという感じではなくて、

繊細でいながらも絶え間なく湧き上がってくる泡には飲みごたえを感じるほどです。

いやぁ、うまい!

まちがえた、ブォーニッシモ!!!

前菜

フランチャコルタに合わせていただきましたお料理は春の香りが漂うこちらのお皿から。

香味野菜やハーブでマリネしたハマチのエスカベッシュ

菜の花、新メークインベニエ

でございます。

ガス圧の高いスパークリングだとシャキッとして油をカットするほうに働きそうですが、

今回はサテンという事でフワサクで軽いベニエ生地(衣にビールを使っている生地の事)と

テクスチャーがマッチといいますか馴染むといいますか。

菜の花のほろ苦さも新じゃがの瑞々しさや皮の香りも引き立ってとてもブォーノでした。

エスカベッシュに関しては相性は言わずもがなですが(ほな言うな)

ヴィネガーを使った料理なので

香味野菜やハーブのお陰で香り高くまろやかになっているとは言え

シャープな酸味と酸化した香りがあるわけなんですが

その対比効果(?)によってワインのフレッシュ感、果実味の輪郭がハッキリしたように思いました。

食べてるのに唾液がめちゃくちゃ分泌されてめちゃくちゃお腹が空いちゃう最高の前菜でした。

これからのフランチャコルタの課題

美味しいな美味しいなと言いながら味わっておりますと渡久地さんは、

フランチャコルタは将来的にみると課題があると言います。

渡久地さん
渡久地さん

どの産地でもそうですが温暖化の影響で酸度を保つのが大変で、

酸を保つ方法の一つとして収穫時期が早くなっちゃってる。

もう一つはもともとこのエリアで造られていたエルバマットという凄い酸が強い古代品種を数パーセント混ぜて造ってもいいことになってきているという経緯がある。

との事でした。

本来であれば標高の高い所に畑を移して環境のいいところで造りたいと考える生産者もいるそうですが、

現状では基本的にルール上今畑がある所よりも高い標高に畑を作ることが(大人の事情で?)認められていないんだとか。

景観を守るためなんでしょうか。

それとも既得権益を守るためなんでしょうか。

傍から見ている分には面白いかもしれませんが、

こんなに素晴らしいワインが将来的に飲めなくなってしまうのかと思うと悲しくなってしましますね。

2本目のワイン

さてお次に頂きましたワインはこちら。

ストラッスルホフ アイザックタラー シルヴァーネル2022

渡久地さん
渡久地さん

こちらのワインを造っているのはトレンティーノ・アルト・アディジェという州で

北イタリアの中でも最北端のエリアでさきほどのフランチャコルタの産地よりも北側にあります。

トレンティーノ側とアルト・アディジェ側っていう風に分かれてて、

アルト・アディジェの一番北側のヴァッレ・イザルコ(イザルコ渓谷)っていうっていうエリアで

標高が 1番低いところで大体 700m。高いところで 1100m という環境でワイン造ってます。

との事でした。

アルト・アディジェのエリアは元々オーストリア・ハンガリー帝国に属していたという事で

ドイツ語を話される方が多くてワインの名前もイタリア語、ドイツ語の両方が表記されているというように仰っていました。

イザルコ渓谷のドイツ語表記がアイザックタラーらしくて、

他にもドイツ語表記の事を聞いたんですけどなんか強そうでした(雑)

余談ですが、イタリア人といえば陽気でチャラいっていうイメージを持っている方も多いかと思いますが、

アルト・アディジェのエリアはドイツ・オーストリア圏の方が多いので

ワイナリーの就業時間は7時に始まってお昼休憩を挟んで4時くらいまで働いてって感じなので

日本人とあまり変わらない感じで働いているといったいました。

きっと陽キャのイメージが刷り込まれているのはジローラモの影響だね

なんて言いながら楽しく味わいましたとさ。

コム兄が知っているシルヴァーナー(あんまり飲んだことないけど)よりトロっとしていて果実味がしっかりあるように思いました。

とは言ってもボテっとしているわけでもなくてキュっと引き締まる酸があってとても美味しかったです。

3本目のワイン

モンキエーロ・カルボーネ ロエロ アルネイズ レ・チット2022

3本目はモンキエーロ・カルボーネという生産者がピエモンテのロエロというエリアで造っているワイン。

ロエロの特徴は砂質土壌が多いのが特徴で”香り華やか味わいクリア”なワインが出来上がるというように仰っていたように思います。

このエリアを流れている川を境に土壌が変わるというように仰っていたように思いますが

記憶が曖昧でしたので教本をみてみました。

どうやらタナロ川を境に土壌が変わっているようで

対岸のバローロやバルバレスコで有名なランゲの方は粘土石灰が多いエリアになるようですね。

ふむふむ。

あとこのエリアは元々海底で貝殻が削られてできた砂だそうで

普通に歩いていたら靴が砂で真っ白になるぐらい細かいとも言っていたように思います。

アルネイス?non non アルネイズ

配られた資料に目を通した際にアルネイ”ズ”となっていて、

実は大人なアモーレコム兄は誤字かなと思ってそっとしておいたんです。

でもこれは誤字ではなくて、現地ではこのように呼ばれているんだそう。

会話の中で”アルネイス”というと「No,No アルネイズ!」と訂正されるレベルなんだとか。

面白いですねぇ。

このアルネイズですが、今でこそ高品質なワインを造れる品種として注目されるようなってきたものの

1980年代以前はネッビオーロを守るためといいますかそういった意味合いで植えられていたと言います。

ネッビオーロとアルネイズを畝ごとに交互に植えて、早く熟すアルネイズに害虫を寄せることで

防護柵のような扱いをされているような歴史があったと言います。

そんな扱いを受けていたアルネイズの評価を翻したのがこのワイナリーとの事でした(合ってますか?)

洋ナシや桃のような香りがしたように記憶していますが、桃も有名なエリアなんだと言います。

砂質土壌を利用してアスパラガスの栽培も盛んでアスパラとアルネイズの相性もいいと言っていた気がします。

柔らかな酸味と華やかな香りでとっても美味しいワインでございました。

機会があればアスパラと合わせて楽しんでみたいと思います。

4杯目のワイン

今回は20回目の奈良ワイン会という事で気合が入っていたのか、まだまだ半分にも達していません。

お次のワインはフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のコッリオというエリアで造られたワイン。

ボルゴ・デル・ティーリオ コッリオ フリウラーノ 2012

このエリアはフリウリベネツィアジューリアの中でもオーストリアに近いところで伝統的なフリウラーノの産地なんだそう。

こちらのワインは元薬剤師という異例のキャリアを持つこだわり派の二コラ・マンフェッラーリ氏が造るワイン。

お父さんから農園を引き継いで、やるなら本気でやろうということで

収量制限したりいろい区画ごとにデータを取ったりと手をかけて良いぶどうを作り、

その上でそれをしっかりワインにしていこうというスタンスの生産者なんだそう。

さすが元薬剤師。

きっちりしてますねぇ。

なんでも適当にやっちゃうアモーレコム兄とは違います。(あたりまえだよ)

えいじさん
えいじさん

造りはシンプルなんですけど、ブドウ自体がすごく凝縮しているのでできるワインもしっかり濃厚さとかストラクチャーでフリウラーノらしい桃のニュアンスとかナッティーさが現れていると思います。

酸はそこまでキュっとしているわけではないんですが、それのおかげで逆にまとまりがあってバランスが綺麗にまとまっているかなというワインですね。

との事でした。

コム兄の好みとしてはもう少し酸味があってもいいかな?って思いましたが

「酸が少ないことでまとまりが出ている」

と説明頂いて、確かに!!!!

と激しく納得してしまいました。

口の中でまとまると言いますか、丸く感じると言いますか。

違うワインを飲んだりしてまたこのワインに戻ってくると

どことなくココナッツリキュールのようなアーモンドのような甘やかな香りがフワッとして

楽しくて魅力的なワインでした。

やっぱりいいワインはいいブドウからできるんだなという事に思いを致したワインでした。

5本目のワイン

プリモシッチ リボッラ・ジャッラ リゼルヴァ2018

産地は先ほどのワインと同じフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州でゴリツィアというエリアで造られたオレンジワイン。

こちらはプリモシッチさんのリボッラジャッラを代表する単一畑から造られたワインなんだそう。

えいじさん
えいじさん

スロベニア国境を接しているゴリツィアって呼ばれるエリアはもともと伝統的にオレンジワインがあったんですが、オフフレーバーが出やすいというようなワイナリーが多かった。

旨味だけはシッカリと残してクリーンに仕上げるという点でもここのワイナリーはトップレベルだと思います。

何より驚くのが、先代を早くに亡くして若干12歳の若さで家業を引き継いでいるという事。

アモーレコム兄の長女がこの前中学校に入学したばかりで同じ様な年ごろなわけですが

いかに大変なことであるかがリアルに伝わってきます。

当然周りからのサポートはあったんでしょうが、それにしてもすごい事だなぁと思います。

ワインの話に戻ります。

ワインの説明のレジュメには”開放型オーク樽で温度管理せず無濾過無清澄”でとあり、

そうと聞くと一見危険な感じがしますが説明を聞いてみると

「温度管理はしていないと書いたけど、”何もしていない”とは書いていませんよ」

と。

温度管理に関しても元々寒い所だし、醸造する時期の気温から考えてもその必要が無いのかもしれませんね。

確かにクリーンな外観や味わいからは”放ったらかし”にされたかのようなヒネたニュアンスは感じられず

むしろツルっプリッとしているようなオレンジっぽい果実感と砂糖漬けのピールやスパイス感があるような素晴らしいワインでした。

とってもきめ細かなタンニンが感じられたり香りにもボリュームがあって

ブラックグラスで飲んだらピノって答えちゃうかもしれないなと思う程でした。

えいじさんが紹介してくださるオレンジワインがとってもクリーンなワインで美味しいものばかりで本当に勉強になるし素直に嬉しい。

もしかしたら初めて頂いたオレンジワインはブショネだったんだろうか。(知らんがな)

二皿目のお料理

次に登場しましたのはこちら。

えいじさんに頼まれて卵黄100%で作ったという手打ちのタヤリン。

伸ばすのも切るのも機会を使わずに手でやったので不揃いかもしれませんが…とシェフ。

コム兄もやった事があるので大変さはよくわかります。

ベーコンの旨味が溶けだした間違いのないクリームのソースと

手打ちパスタならではのプリッと歯切れのよい食感が最高すぎます。

本当にありがとうございます。

同一生産者同一品種の飲み比べ

お次に頂きましたのは同一生産者のドルチェットという品種の飲み比べ。

ワインリストの順番から行くと本来は違うワインが登場する予定でしたが

思いのほか力強かったからというかしっかりしているという事で順番を変更してこちらの2種類が提供されました。

ペッケニーノさんがドリアーニというエリアで造るドルチェットで

違うのは作り方とヴィンテージ。

アモーレコム兄は違いを感じ取ることが出来るんでしょうか。

左がサン・ルイージ 2022で右がブリッコ・ボッティ 2019。

写真だと分かりづらいかもしれませんが右の方が色調が濃くて、マットな印象でしょうか。

渡久地さんによればサン・ルイージの方は村名に近い感じで

ブリッコ・ボッティはグランクリュとは言わないまでも条件のいい単一畑からとれたブドウで造られたワイン

なんだとか。

良年だけしか造らないばかりか、せっかくいいブドウが取れた年でも発酵のタイミングで気に入らなかったらベースワインの方に混ぜちゃって”ブリッコ・ボッティ”としてはリリースしないというこだわりよう。

しかもオーナーがもう造らないと明言されているそうで、今回頂いたものがラストヴィンテージなんだとか。

栽培が難しい、収穫も難しい、造るのも難しいし、熟成に時間がかかる

の四重苦。

かつてはドルチェットはネッビオーロやバルベーラよりも評価が高くて買取価格も一番だったんだとか。

最強のドルチェットを造りたいという思いからスタートしたブリッコ・ボッティのプロジェクトですが

40年近く頑張ってやってきたけど高く売れないという事に悲観してしまったのだと聞きました。

「ドルチェットの方が造るのが難しいのにネッビオーロの方が評価されるから腹が立つ」

という理由でバローロに畑を購入し、その年に収穫したブドウで造ったワインがいきなりガンベロロッソでトレビッキエーリ(最高賞)を獲得したというエピソードには鳥肌が立ちました。

栽培も醸造も難しいドルチェットで奮闘していたペッケニーノさんの技術が証明された瞬間だったのかもしれません。

それだけに、こんな素晴らしい造り手さんのこだわりや思いの詰まったワインがもう造られないというのは寂しいですよね。

こうやって飲み比べてみると違いがよくわかります。

もちろんステンレスタンクだけで造っているのと大樽で24か月という造り方も違うんですが。

ストーリーを聞くと余計に美味しく感じるのはもちろんの事、愛情込めてこだわり抜いてやってきたワインが評価されなくて悲観してしまう気持ちも伝わってきて、このワインに対する愛着がとても湧きました。

遠い島国の田舎町から影ながら応援したいと思います。

アモーレ。

そうそう、ドルチェットといえばドルチェット・ダルバが有名で、

どちらかというとチャーミングな印象を持つワインだと思うのですが

ドルチェット・ダルバを飲んでドルチェットを分かったつもりになっているのはちょっとダサい。

と渡久地さんが仰っていたのがとても印象的でした。

みなさんも是非ドルチェット・ダルバ以外のドルチェットもお試しください。

メインディッシュはパイ豚

沖縄のアグー種で、パイナップルを食べさせてる「パイ豚」というブランド豚

と紹介いただきました。

なんでもこちらの豚は奈良に仕入れてるところがなくて、大阪でもまだ何店舗かしか取り扱っていないという珍しい貴重な豚さん。

赤い方がブルーベリーと赤ワインのソース、黄色いソースが清美オレンジのカード(ジャムみたいな)をベースにしたソースと仰っていたんじゃないかと思いますと思います。

インガスンガスン(説明略)。

かなりあいまいですが粉末状のものはパイナップルの皮を乾燥させて粉砕したパウダーだと言っていた気がします。

パイナップルのを食べさせているからか脂身も甘く、全体的柔らかくてとても美味しかったです。

バルベラとバローロ飲み比べ

お次に頂きましたのは先ほど順番を飛ばされたバルベーラとバローロという豪華ピエモンテの飲み比べ。

たまんねぇな。

モンキエロ・カルボーネ バルベーラ・ダルバ モンビローネ 2019

ペッケニーノ バローロ・ブッシア 2015

左バルベーラ、右バローロ

「裏切りが可愛い。」(まどかさんからの名言)

色調が薄いのにタンニンが多いギャップがたまらないんだというw

バルベーラ美味いなぁと思いながらバローロを飲むとバローロの美味さが尋常じゃない。

それにしても「北イタリア」というくくりだけでこんなにボリュームがある会になってしまうのがさすがすぎます。

ついにイタリアが本気出してきたって感じ。

バルベーラからは黒糖のような甘やかさを感じたように思います。

そういえばこの時に”甘やかだけど甘いわけじゃない”なんていう話をしていた時に、

日本語には甘いという表現に関する語彙が少ないよねっていう話から発展して

砂糖の歴史や日本昔話の話しをしたり、

ワインブックスの前場さんのマネをしていたり(ハシモさん)、ワインの話とは全く関係ないお話ばかりをしていました。

こういった時間がまた楽しいんですよ。

バローロとアマローネ

すでに満足度MAX状態ですがこの日のラスボスにはアマローネさんが控えておりました。

コルテ・フィガレット アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ グラール 2016

左アマローネ 右バローロ

こちらに使われているブドウ品種は

コルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラ、コルヴィノーネ、オゼレータ、クロアティーナ

の6種だそうで、ブドウの房の中でも特に糖度の高い肩の部分しか使わないというこだわり様。

半分以上は使わないってことですよね。

半端ない。

ていうか肩のところが糖度高いんですね。(みんな知ってた?)

バローロの華やかでエレガントなタイプとは違って

良く熟したブドウからくる力強さと陰干しされたことに由来する凝縮感。

レーズンのような濃縮感は感じるんですけど赤系果実もいるような重たすぎなくて美しいワインでした。

いやぁ、なんとも贅沢な飲み比べ。

ほんとに会費オーバーしてないか気になっちゃうレベル。

本当にいつもありがとうございなます。

心から叫びたいともいます。

アモーレ(いい加減うざい)

田口さんからはバルバレスコ

テーブルをご一緒した田口さんが今回はバルバレスコを持参くださいました。

実は

「グラスに入ってるバローロですけど、可能だったら少し残しておいてもらえますか?」

と田口さんから声をかけていただいていたんで、なんとなくそんな感じはしていたんです。

いつも本当にありがとうございます。

「状態がどうか分からんからなぁ」と不安げに仰っていましたが

とても良い色調で香りがとても妖艶でそれはそれは良い状態でございました。

めちゃくちゃ美味しい。

左バルバレスコ 右バローロ

バルバレスコのヴィンテージは2007なんだけど2015のバローロと比べてもまだまだ元気な感じ。

ボトルの写真を撮り忘れてしまったのが残念でなりません。

ここまでくると優劣ではなく個性なのかなって感じ。

寝かせたワインうんめぇなぁぁぁぁぁぁっ!!!( いまさら)

実は当日参加されていたYukariさんがこのブログを読んで下さって

田口さんのバルバレスコの写真をシェアしてくださいました!

グラッツィエ ミーレ!!!

ありがたく掲載させて頂きます!

最後に

北イタリアをテーマに行われました奈良ワイン会vol.20

いかがでしたでしょうか。

どれもこれも本当に美味しいワインばかりで感動しっぱなしの時間となりました。

それもこれもえいじさん、アルトリヴェッロの渡久地さん、縁さん、時間を共有してくださった皆さんのお陰でございます。

せっかく解説頂きながら飲んだわけですが理解が追いついていなかったり、

忘れてしまっていたりで内容的には満足いくものではないかもしれません。

ごめんなさい。

今後もイタリアをテーマに会を開いてくださると思いますので

イタリアワインに対する苦手意識を持っている方(味わいではなく理解の面で)も

コム兄と一緒にイタリアワインの理解度を少しずつ上げていきましょう。

ほんで間違っていたら教えてください。

という事で次回も楽しみにしてくれよな!!

ではまたっっっ!!!

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