コム兄が飲んだワインの紹介 コンドリュー2018生産者比較編@屈原邸 

コム兄とワイン

先日5月15日コンドリューを飲み比べてみるというまるで貴族のような素敵な会にお誘いいただいたのでその様子を紹介したいと思います

まず初めに断っておきますが、私自身かなり未熟でワインの個性をしっかりと捉えられていたかは分かりませんが、あくまでも個人の主観の域を出ませんのでその点留意してお読み進めください

アイテムと参加者紹介

本日のラインナップ紹介

  • アンドレ・ペレ コンドリュー コトー・シェリー
  • ギガル ラ・ドリアーヌ
  • ドメーヌ・ジャメ ヴェルニョン
  • ガングロフ
  • ジョルジュ・ヴェルネ コトー・ド・ヴェルノン

使用グラス

ガブリエルグラス(マシンメイド)

錚々たる顔ぶれです。恥ずかしながらコム兄はギガル以外は存じ上げませんという 

ラインナップ。もちろんどれも初対面・初御手合せでございます

本日の参加者

ご一緒させていただいたメンバーがまた選ばれし精鋭たちといった顔ぶれで、コム兄のおまけ感が半端じゃありません

初めましての方も多く、当然高級なワイン達に対しても人にも緊張してしまいます

しかもいつも忘れることがないウコンドリンクを決めるのを忘れてしまうという痛恨のミス

を犯し早くも浮足立ってしまうコム兄です

会に先立ち幹事の屈原さんより勉強会用の資料が届きます。

屈原さん曰く

「せっかく我が家にお越しいただく訳ですから少しでも楽しんで帰ってもらいたいのと、後から見返した時の理解にも繋がると思って」

なんというホスピタリティでしょうか

さらに屈原さんの奥様曰く

「深夜から早朝までずっとやってました。仕事かと思いました」

熱量が違います

コム兄がポルトガルのワインだったらマデイラに変身してしまうくらいの熱量です

すみません取り乱しました

これが本当に素晴らしい資料で、これをもとに飲み比べることで比較するうえでとても役に立ちましたし、有難かったです

ほんと屈原さんの理解欲というか突き詰め方には頭が下がります

ワインを愛しているんです

会場到着

まず御宅に到着すると使用するグラスが並べられており、臨戦態勢でございます

皆さんが持ち寄ったフードをお皿に盛り付け、お箸などを手分けしてセッティングして

いよいよ始まります

「今回のコンドリュー会の趣旨目的は、2018年のコンドリューを生産者別に飲み比べ、ワインそれぞれの香りや味わいの共通項を抽出し、「コンドリュー」というアペラシオンの理解促進や各生産者がヴィオニエをどのように作品として表現を行っているのか、より理解することにあります」

と屈原さん

なかなかコンドリューを比較しようなんてマニアックリッチなコンセプトな訳ですから飲み比べをするなら良いものをということでセレクトしていただいたようです。

本当にありがとうございます

乾杯

飲んでいく順番はテクニカルな点は置いといて価格帯順に低いものからということになりました。

ということで一番最初にグラスに注がれたのは

Andre Perret  Condrieu Côteau Chéry

アンドレ・ペレ コンドリュー コトー・シェリー

コンドリューの中でもシェリーと名乗れるの所有者はわずか3人だけという高貴なワインだそうです。一番低い価格帯といっても一万円しますからね

今日の会がいかにやばい会なのかお判りいただけるでしょう

色合いは淡いレモンイエロー

香りは抜栓したてで少し温度も低いことから、ややボリュームは抑えめな印象

やや黄色いお花のような香り(具体的には分からないw)とストーンフルーツの香り。とりわけ白桃のような(完熟しきっていないような)香りに程よくオイリーなタッチ。美味い

かぼちゃのサラダ(クランベリーとナッツ入り)を一口食べてから味わうと、ワインの甘やかな香りとかぼちゃの優しい甘みが溶け合い、とても美味しい。

しかしこのワインのポテンシャルはきっとこんなもんではないはず。

なんて思っているうちにグラスが空になっています。良いワインは知らないうちに消えます。空になったグラスを嗅ぐと桃のような香りが立ち上ってきます

とても良い香りで一生嗅いでいられそうなくらいです。

E.Guigal Condrieu La Doriane

E.ギガル コンドリュー ラ・ドリアーヌ

続きましてグラスに注がれたのは

ローヌの帝王として有名な生産者のギガル。どのレンジでも安定した品質を提供してくれることから自ずと期待感が高まります。こちらは屈原さんの資料によると発酵・熟成ともに新樽100%使用ということで、パワフルなものがイメージされます

色合いはレモンイエロー

やはり新樽の影響からパイナップルや乳製品の香り、スパイシーさが感じられる

味わいはフレッシュでありながらも樽由来のほろ苦さが複雑さを与えてくれる印象

バニラのニュアンスはあるが、甘すぎずバニラ特有のビターな雰囲気

程よいもったり感があって舌の上にとどまってくようなそんなテクスチャー

余韻も長くシンプルに美味しい。さすがギガルといったところでしょうか

着地に安定感があります

差し入れいただいた香ばしく焼き上げた皮の焼き鳥を一緒に頂くと炭で焼いた香ばしさとオイリーな感じがとても調和してくれたように思います。美味しい

スーツをバシッと決めた甘いマスク。しかも大人の余裕を感じさせる、そんなイメージ

Domaine Jamet Condrieu Blanc Vergnon

ドメーヌ・ジャメ コンドリュー・ブラン ヴェルニョン

続いて三杯目

先ほどのギガルが発酵・熟成新樽100%だったのに対してこちらのヴェルニョンは発酵時の樽比率がステンレスタンクと半々ということで、そのあたりがどう影響するのかが気になるところ

色合いはやや淡いレモンイエロー

樽のニュアンスももちろん感じられるがより果実味が顔を出している印象

さらに綿あめのような甘やかな優しい香り

ココナッツミルクとスパイシーな感じのタイの麵料理「ラクサ」と一合わせたがとても美味しかった。

というかラクサがシンプルにおいしかったのもあるけど、ココナッツミルクのオイリーさやスパイスのアクセントにワインがとても心地よく感じられた

ジャケットを羽織っていてキレイめなイメージだけど、白Tシャツにジーパンという飾りすぎないようなイメージ。

シャルドネにもみられるような香りが感じられたからかなんだか親しみやすい印象を持った

飲み干したグラスの香りにはやはり桃などのストーンフルーツの香りが一杯に漂っている

三杯目まで比較し終わったところで別グループとの進み具合の調整をするために

ギガルを少しだけ頂いた

とても香りが開いていて樽のニュアンスにフルーツが溶け込みとても優雅でセクシーなワインになっていた。さすがである

コム兄の料理

ここでコム兄が自作して持参したフリカッセ(若鶏の白い煮込み)の登場である

実はワインインポーターお勤めの中塚さんにコンドリューに合わせる料理ということでアドバイスをいただいて用意したもので、皆さんに喜んで召し上がっていただくことができました。

なるほど確かにコンドリューの華やかな香りに白いソースが合います

タイムを利かせたのも良かったかも知れませんんね

とにもかくにも一安心です

Domaine Mathilde et Yves Gangloff Condrieu

ドメーヌ・マティルド・エ・イヴ ガングロフ コンドリュー

続いて4杯目

ローヌで最もカルト的なワインの一つだそう。

美しい絵画のエチケットがとても印象的。

色調はやや濃いレモンイエロー

300ℓのバリックで発酵後22か月熟成をかけているということで、初めに届く香りは樽のニュアンスだがなんともクリーミーで、桃、アプリコットのような香りも後に続く。

口に含むとまるでワインに羽が生えたかのようにとても軽くどこかに連れて行ってくれるような印象で、儚く消えていくようだが余韻はとんでもなく長く、次が欲しくなるワイン

優美でしかしながら威厳も感じられる。まさしくワインの名前の通り天使ガブリエルそのもののような印象(詳しく知りませんがw)

※ガブリエルはグラスの名前でワインの名前はガングロフです

時間がたつにつれてどんどん開いていき、マンゴーなどのトロピカルフルーツのニュアンスも出てくる。ただ甘やかなだけではなく後味に桃をまるかじりした時の種の付近の繊維のような苦みが複雑さを与えながら引き締めてくれる

なんだこれマジうめぇでやんすでございます(バグ発生)

Condrieu Coteau de Vernon Georges Vernay

コンドリュー コトー・ド・ヴェルノン ジョルジュ・ヴェルネ

いよいよラスト。本日のメインボトル

色合いはレモンイエロー

熟した桃の香り抜栓したてなこともありポテンシャルを信じてグラスに注がれた後暫く放置

華やかで蜜を伴ったような白や黄色い花の香り、桃のコンポートがたっぷり入ったヨーグルトのような香り、甘やかで華やかな香りの要素が多いが、ピリッとスパイシーな香りや苦みを含む香りを感じられる。とにかく香りのボリュームがすごい。

あまりこういう表現はするべきではないかもしてないが、まるで豪華な白いドレスを纏った貴婦人のような気品に満ち溢れる、そんな雰囲気を感じた

めちゃんこ美味いんだよこれが

語彙なんて吹っ飛びます。全ての要素のスケールが大きかったです

まとめ

以上が今回のコンドリュー飲み比べの私個人の印象です

こんな豪華な飲み比べは出来ないだろうなというような贅沢な会でした

共通項としてはやはり白い花や桃やアプリコットなどのストーンフルーツの華やかな印象と乳製品のようなクリーミーさが感じられました

土壌の違いまでは分かりませんでしたが、やはり樽の使い方で生産者の表現しようとするスタイルが変わるというのは他の産地でも同じですね。

ちなみに私個人は3杯目のドメーヌ・ジャメが一番好みでした

4番5番も美味しいのですが、多分現時点のコム兄の舌と感性では捉えきることが出来なかったのだと思います。

コム兄が持参した料理の反応が気が気じゃなくて集中できていなかったことは内緒にしておきますが、何はともあれ喜んでもらえて、おいしいワインも堪能出来て大満足なコム兄でした

実はこの後屈原さんのご厚意でご自身のセラーから追加で2本振舞ってくれましたが、これまた素敵なワインでございました。

こちらについてはまたの機会に書いていきたいと思いますので、そちらも是非チェックしてみてください。

ではまた!!

ps.御一緒頂いた皆様のおかげで楽しく有意義な時間となりました

屈原さんの奥様も御宅を提供いただいてありがとうございました

コム兄のワインライフは皆さんで成り立っているなと改めて感じました。

仲良くしてくださる方本当にありがとうございます!!

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