コム兄の生い立ち 天理高校第二部編②

コム兄の生い立ち

皆様お待たせいたしました(待っていない)

コム兄の高校時代を振り返る天理高校第二部編の続編となります

以前の記事を読まれていない方は是非こちらも併せてお読みください

コム兄の生い立ち 天理高校第二部編

ではいってましょう

状況確認

まずは状況を確認しておきたいと思います

当時のコム兄は中学校までに築き上げたスカイツリーのようなプライド高校受験を失敗したこと,

と入寮の時に行われた規律訓練によって見事なまでにぽっきりと折れてしまっていました。

さらにいうと田舎の青森から単身出てきているため言葉が通じないし、みんなが何を言っているのか理解するためにみんなの会話をひたすら聞いて、会話の流れから意味を推察するという手段に出ます

まさにスピードラーニングです

変に話しかけて通じなくて笑われるリスクが減ると思ったんですね

ほかしてきて!とか、

これ直してきて!

と突然言われたときには前後の脈絡がないし、似たような言葉から推測しても分からなくれ固まってしまっていた記憶があります

周りから見たら完全に無口な少年の出来上がりです

さらにいうと青森の出身でもともと色が白く、勤務先でも常に屋内にいることから青森で生活していたころよりもさらに白くなっていました(どちらかというと青白く不健康そうだったと思います)

さらにポーカーフェイスなんて言えば聞こえがいいですが、無口で不愛想だったように思います

つまりこの当時のコム兄の雰囲気をまとめると

色白で無口で何を考えているかわからない謎の少年

そんなところでしょうか

このことを踏まえて続きに入りたいと思います

なんと呼ばれていたのか

そんなこんなで学校生活にも少しずつ慣れてきたころに割と仲がいい女子が突然コム少年に向かってこんな事を言いました

「コム兄君女子の間でなんて呼ばれてるか知ってる?」

コム少年はかなり動揺しました。

方言が丸出しなのがバレたのかな…

体力測定の50M走の時に気合入りすぎて一歩目ダダ滑りしてたの見られてたのかな…

もしかしてズボンのチャック開いてた?

などなどネガティブなことしか思い浮かびません

慣れてきた学校生活も早くも終わりを覚悟したコム少年にその女子が続いて一言

きこうしやで

きこうし?

気候士? 天気の話なんてしたことないし、もしそれなら気象予報士やないかい

奇行種? 誰がやばい奴やねん!

帰港し? どういう意味やねん

少量しか搭載されていない脳みそをフル回転しました

もしかしたら方言でしょうか

突然のことで変換が追いつきません

貴公子みたいでかっこいいって噂になってるで」

はい出ました。いじられてるやん自分。

無口で静かそうな奴なんていじるターゲットとしてはもってこいですからね

いじられる対象になる事を想定していなかったコム少年はそれはそれで動揺します

とは言えいじめられそうになっている時まで黙ってるコム少年ではありません

「いじんなって」

コム兄も方言が出ないように細心の注意を払って反撃します

でもどうやら本当のようでした

貴公子て

どう考えてもキャラじゃありません

まぁでも奇行種じゃなくてよかったなと内心ホッとしつつも

ハンサムそうな貴公子という仮面をかぶった田舎者男子コム少年が出来上がってしまいました

だいぶ”こしょばい”ですよね。

当然同級生男子たちには寮に帰っていじられることになりますが…

こどもおぢばがえり

一学期が終わり学校はお休みになります

当たり前のことを言うんじゃないと怒られそうですが、昼間の勤務が続いているため完全な夏休みはまだまだ先になります

しかし夏休みにはいつもの勤務とは一味も二味も違ったイベントがあります

それがこどもおぢばがえりです

コロナ禍になってからは中止が続いていますが

天理の夏といえばこのイベントでしょう

関西にお住まいの方ならCMを見たことがあるっていう方や

信仰していなくても友達に誘われて参加したことがあるというかたもいらっしゃるかもしれません

※今後の開催予定は未定です

二部生はこのイベントの期間に交代でプールで入水前の体操のお世話取りや終わった後の片付けのひのきしん(お手伝いのような感じ)をします

これがまた楽しかったんですね。

学年や普段の勤務部署を超えて仲良くしていただいたり、先輩たちも機嫌がよくて楽しいし、なにより多くの子供たちに癒されます

期間が終了したらお揃いのTシャツに寄せ書きをしてもらったりして

青春ってこういう事なんでしょうかって感じでした。

それが終わってお盆の時期になるといよいよ夏休みとなります

体育祭

二学期に入ると体育祭があります

地元では行われていない競技があったりして不安なコム少年でしたが、一番衝撃を受けたのが

フォークダンスでした

この時代にフォークダンスて…

そもそも覚えることが苦手なコム少年は振付練習が憂鬱でなりません

思春期も手伝って、なんでこんなことしないといけないんだろう・・・となかなか素直になれない自分もいたりします

困ったもんです

しかしそんなコム少年に朗報がもたらされます

本番は女子とペアになるらしいで

目の色が変わって、苦手な振り付けもスッと覚えました

ほんと単純な野郎ですわ

迎えた体育祭当日は思っていた以上に華やでした

本当にお祭りのようでした

そしてたかが体育祭ですが、本気で取り組み真剣に楽しむ先輩たちの姿は本当にカッコよかった記憶があります

そして迎えたフォークダンス

確かフォークダンスだけは組関係なく学年単位で輪になってやったんじゃないかと記憶しています

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます

いいやん。

フォークダンス。

金木犀の香るころ

コム兄は金木犀の香る時期が大好きです

急にどうしたって感じだと思いますがお付き合いお願いします。

多分ですけど青森で嗅いだことがなくて、奈良へ来てから初めて嗅いで虜になりました

朝晩が少し肌寒くなってきて空気が澄んできた

そんな頃でしょうか

突然町を包み込む香り、大好きです

そんな金木犀香る時期にコム兄は恋をしました

思い切って仲のいい女子に相談して告白をする運びとなりました

今でも覚えていますがクソみたいに緊張しましたね

勇気を振り絞って挑んだ初告白はなんと大成功

信じられない気持ちでしかありませんでしたし、まさに舞い上がるような毎日だったように記憶しています

しかし貴公子の仮面をかぶった田舎者はどうしたらいのかわからず、好きな気持ちをどのように表現したらいいのかも分からず

だいぶ束縛してしまっていたと思います

当然うまくいくはずもなく数日で振られてしまいました

今思えば本当に申し訳なかったし、つまらない思いを沢山させたんだろうなと思う次第です

まぁ初恋とはこんなもんなのでしょうか

こんな思い出も相まって金木犀の香りを嗅ぐと

若かりし頃の青臭い香りというか青春の香りというのか

香りによって思い起こされます

つまりいいおっさんがキュンキュンしちゃうわけです

(気持ちが悪くなった方ごめんなさい)

文化祭

11月に入ると文化祭があります

恐らく天理高校第二部の文化祭は特殊なんだと思います

営繕関係の部署で勤務している4年生の作品が展示されていたりします

造園課で勤務している方は教室の中に日本庭園を造ったり、水道課と電気課の学生は教室の中に噴水を作り出してそれをライトアップしてみたし

イメージです

※今はどうか知りませんよ

本当に感心させられっぱなしでした。

すげえぜ4年生!!

こんな感じで二学期が終わっていくわけですが

コム少年の心はなにか満たされません

冬休みに実家へ帰ることになりますが

そのまま帰寮することはありませんでした

サッカーができなくてストレスが発散できなかったのが原因だと自分自身では思っていましたが

いま改めて振り返ってみると仮面をかぶることにつかれたのでしょう

心が悲鳴を上げて現実逃避をしていたのではないかなと思ったりもします。

そんなこんなで楽しい二部生活に別れを告げることになります

この間私が高校中退しようしているときに説得するために実家の住所を調べて手紙を送ってくれた先輩が2名もいらっしゃいました

本当に申し訳なかったですし、本当に感謝しています

というわけで意地とプライドだけで入学を果たした二部での学校生活は1年も持たずに終わりを迎えることとなります。

当時の同級生はいまだに仲良くしてくれるし、先輩でも気にかけてくれる方も沢山いらっしゃいます。本当に自分勝手な学校生活でしたがいい人たちに恵まれたなと心から思います。

このあと自分で選択したこととはいえもう一度高校受験をすることになります(3回目www)

ほんとに波乱万丈な人生ですよねw

いかがでしたでしょうか

期待に応えられたかわかりませんがだいぶ赤裸々に思い出すがままに書いてみました

次回は改めて入り直した調理科の高校について書いていければなと思いますので

楽しみにお待ちください

ではまた!!

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