10年放置ワイン!開封してみた

コム兄とワイン

皆さんこんばんは。

どうもコム兄です。

いつもはワイン会の事だったり

過去の自分を切り売りして記事を書いてるわけなんですが

今回はコム兄一人でのワイン企画。

その名も「10年放置ワイン開封してみた」です。

いつもは楽しくワイワイしているので一人企画だと少し不安です。

とは言えセラーはおろか、冷蔵庫にすら入れてもらえなくて10年放置されたワインがどんな状態になっているのか気になりますよね。

今回の検証ワインは

ドメーヌ・グロ フレール・エ・スール 

ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ 2011

こちらのブラン(白)となっております。

2011年と言えばいろいろなことが起きた年ですし

コム兄的にも思い入れの深いヴィンテージです。

何を隠そうコム兄が結婚した年ですね(誰も興味ないw)

ということで(?)コム兄が身体を張ってレポートをしてみたいと思いますので

お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

早速行ってみましょう!!

ドメーヌ・グロ フレール・エ・スール

まずはドメーヌの説明を輸入元であるモトックスさんのサイトから引用してみたいと思います。

ドメーヌ・グロ フレール・エ・スールは果実味豊かでパワフルかつ柔らか、ブドウの旨味を感じるモダンで個性のある素晴らしいワインを生み出す、ヴォーヌ・ロマネ屈指の銘醸ドメーヌ

モトックス様ページより

だそうです。

その中でもこちらのワインは

ブルゴーニュの名門「グロ一族」のワイン。ヴォーヌ・ロマネの西側にシャルドネの畑を所有し、バニラ、花、蜂蜜の香りを持つ素晴らしい白ワインをつくっています。

モトックス様ページより

だそうです。

期待も膨らむってもんです

コム兄にこのワインが渡ったいきさつ

そもそもなぜこの名門一族がつくるワインが放置されたのか

どんな経緯でコム兄のもとにやってきたのか確認したいと思います。

このワインの元の保有者はコム兄がいつもお世話になっている方なわけですが

そもそもワインを普段から飲むという方ではないんですね。

でも飲まないわけではない。

興味はあるけど、知識も特にあるわけでもない。

いわゆる生活の中でのワインに対する比重が軽い方です。

つまりは普通の人です。

ワイン界隈の方は異常だとしても、一般的にこういう方って多いんだと思います。

便宜上この方のことを”一般の方”という表現にさせていただきます。

その一般の方なわけですが、よくワインをもらうのだそうです。

羨ましい限りですよね。

しかもこんないいワインばかり。

知識も特にあるわけでもないから高いワインなのかそうでないかも分からないわけです。

もともとそんなに頻繁に飲むわけではないし

そこにコロナも重なってますますストックが溜まっていったという事でした。

でも、それではせっかくの銘醸ワインたちがあまりにも可哀そうなので

コム兄はその方にワインセラーをお勧めし無事にセラーに収納していただいたわけです。

しかし、購入されたセラーに全てのワインが入りきらなかったんですね。

そこでコム兄は勇気を振り絞ってこんな事を冗談チックにほざいてみた訳です。

「セラーに入りきらずに、行き場を失っているワインがありましたら・・・下さい!(笑)」

厚かましいにも程があるぜてめぇ!

ってな感じですが、言ってみるもんですね。

「置いといてもしょうがないし、飲める状態かもわかりませんが、もしあれなら料理にでも使ってください」

まさかの快諾。

「4本くらいお渡ししますね!ありがとうございます!」

なぜか逆に感謝されてしまう始末。

申し訳ないやら有難いやら。

今回の趣旨

ワイン界隈の方も含めてみなさんそうだと思いますが

美味しいワインだからお金を出して買うわけだし

どうせ自分でお金を出すならいい状態のものを買いたい。

「あたりきしゃりきのこんこんちき」もしくは

「あたり前田のクラッカー」ってなもんです(だまれww)

そこで今回のワインです。

そもそもこういった状態のワインなんてなかなか手に入りませんし

セラーに入れて無いワインはどういう状態になるのか、

そもそもセラーが本当に必要なのか

そのあたりを検証してみたいと思いました。

(ただ飲んでみたい興味にかられたというのは内緒)

料理にぶち込むには勿体ない教材ですのでコム兄が検証してみようとなったわけです。

といったことなので、セラーを購入しようか検討している方の参考になったら幸いです。

今回の検証ワイン

今回検証していくのはこちらの一本

一見すると何の変哲もないドメーヌ・グロのワインです。

しかしよく見てみてください。キャップシールのコルクに接している面が膨らんでいるように見えます。

違うアングルで確認

お分かりいただけるだろうか

また液面も下がっているように見えますよね

さすが過酷な状態で放置されたワインだけあって色々と影響が出ていそうな感じがしますね。

検証ワインとしては最適ですが、いちワインラヴァーとしては何とも複雑です。

いよいよ抜栓

何はともあれキャップシールをはがしてみることに。

コム兄はそんなに古いヴィンテージのワインを抜栓した経験が無いのでわかりませんが

キャップシールとコルクが固着しまくっていました。

こんなもんなんでしょうか?

これが環境による影響なのかはもはやコム兄には判断が付きません。

だれか教えてください。

お披露目されたコルクがこんな感じ。

長さにして2ミリくらいでしょうか。

ニョキニョキと顔を出しておられました。

シャイなコム兄からしたら羨ましい限りの性格(←違う)

瓶口を少し湿らした布巾で拭いて、いよいよ抜栓。

自宅でやったので特に誰にみられているわけでもないのに

独特の緊張感。

健全であるかを検証する前に

「抜けるのかコム兄!!」っていうリトルコム兄からのプレッシャー。

ボロボロになっちゃっても

「やっぱり熱劣化でゴニョゴニョ…」

と言い訳しようと決め込んで開き直ることに(おい!)

勇気を絞っていよいよスクリューを差し込み、くるくる・・・

そーっと、そーっと引き上げます。

コルクは案外しっかりしていてすんなり抜けました。

ちなみにこんな感じ。

「コルクは健全です

コム兄はいまいちブショネに関する経験が乏しいですがきっと大丈夫。

状態確認

ここまでは少しコルクが飛び出していた以外は異常は見られません。

いよいよワインの状態確認です。

グラスに注いでみるとこんな感じ

二次の試験勉強をしていた際にこんなことを教わったことを思い出しました。

外観の輝きに関しては形式的なもので、健全なワインなら多少なりとも輝ています

と。

色はしっかりと濃くて鼻を近づけずとも

完熟したパイナップル蜂蜜のような香りが漂ってきて

ブドウの熟度や丁寧に造られたワインであることがコム兄でもなんとなく分かるわけですが、

このワインは輝いていませんでした。

うっすら濁っているワインにはこれまで出会ったことはありましたが、

曇るまではいかないまでも、輝いていないなぁと思ったのは初めてかもしてません。

”テイスティングは脳でする”によると、

輝きの強さはPh値に影響されるもので、ワインの持つ「ビバシティ(活力)」をあらわすというような記述があった気がします。

その理論から推測すると

このワインは何らかの影響によってビバシティを失っている状態

だということになります。

ふむふむ。

考えられる要素としては放置されたことによる熱劣化でしょうか。

何はともあれ香りからはそんなにネガティブな感じは見受けられません。

コム兄試飲してみる

コルクも健全だったし、輝きこそ若干失われてはいるものの

熟した果物の香り熟成からくる蜂蜜っぽい香り、それから乳製品のようなニュアンス

いかにも高級そうな香りがしているわけです。

これはこのワインの持つポテンシャルが高いために悪条件に耐えることができたのか

一般的にこんなもんなのかコム兄にはまだわかりません。

期待と不安が入り混じりつつも口に含んでみます。

香りの印象通りの味わいが広がります。

普通にうまいワインでした。

でも恐らく終盤にかけて伸びてくるだろう酸味もない

何が一番違和感があるかっていうと、余韻がほぼないんですね。

いいワインを口に含んで飲み込んだ後のあの幸福感をもたらしてくれる余韻が無く、

ゴクリと飲んで、一瞬果実味や心地よい苦みがやってきたと思うとプツリと途切れてしまう寂しい感じ

決して飲めないわけでもないし、そこそこ美味しいけど、なんか寂しい

これまでも確かにワインの酸味とか、余韻について考えてことはありましたが、

こんなに重要なウェイトを占めているとは思ってもいませんでした。

輝きがビバシティに関係しているというのは本当でした。

本で読んで知識としては知っていたけどこうやって実際に経験してみると

理解が深まりますね。

こんな機会を提供してくださった”一般の方”には感謝しかありません!!

今回の検証から学んだこと

今回の検証によって得られたコム兄的学びは

輝き大事!!

酸味大事!!

余韻大事!!

という事です。

完全に管理されたものと飲み比べたわけでもないですし

これが本当に熱劣化によるものなのか、コム兄はまだ正確に判断することができません。

でもこのボトルのワインは確実にこんなポテンシャルではないはずですし、

少なくともセラーに入っていたらもう少しビバシティに溢れていたんだと思うわけです(言いたいだけw)

やはり可能であればワインは適切な環境で保存・保管しましょう

ということになりそうです。

つまりセラーはあった方がいいですよってことです。

しかし、10年放置されていてそれなりに旨いわけですから

グロ家さすがとしか言えません

最後に

コム兄の検証企画いかがでしたでしょうか。

ワインは外観からも多くの情報を読み取ることができるんだなぁということを

改めて実感させていただきました。

これからもブショネってどんな感じ?とか

ワインの旨味って何?とか

ミネラルって何?など

曖昧に思っていることをぼちぼちと経験しながら成長していきたいなと思いますので、

詳しい方教えてください(他力かい!!)

詳しい方からしたらツッコミどころの多い記事になったかもしれませんが、

今のコム兄の現在地として記しておきたいと思います。

ではまた!!

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