皆さんこんにちは。
11月だというのに汗ばむ陽気が続いていますね。
あちこちで影響が出ているところだと思いますが
燃料費の高騰が続く昨今においては、それはそれでありがたいななんて考えている
ミスター能天気、コム兄です。
今回は表題にもあります通りマスダさんでの試飲会の様子を紹介していきたいと思います。
注目産地として扱われて久しい南アフリカですが、どんなワインに出会えたのでしょうか。
早速行ってみましょう。
ちぇけら。
貴方の推しはどれですか?
今回の試飲会の案内チラシには
「南アフリカが得意とするシュナン・ブランとシラー(ズ)の比較をメインにセレクト!」
と記されておりました。
その他冬向け商品や新ヴィンテージ、飲み頃商品など35種類のアイテムが集結との情報が。
興奮しますね。
いずれも南アフリカを代表するトップ生産者のものがラインナップされており、
貴方にとってどのワインが一番刺さるのか?改めてご確認ください
との事でした。
全部刺さっちゃって血だらけになっちゃったらどうしようなんて心配したりしなかったり。
X(旧Twitter)ではよく見聞きする生産者でも、なかなか試す機会が無かったのでとても楽しみに心躍らせながら向かったコム兄なのでした。
いざマスダさんへ
子供を保育園に送り届けて、一旦帰宅して電車を乗り継いで会場付近にたどり着いたのが開始時間の15分前くらい。
マスダさんの倉庫のある敷地内にある事務所で行われるという事で
何となくこの辺りかな?
という所まではグーグルさんのお導きによってたどり着きましたが
広い敷地の中のどこで行われるかは分かっておりませんでした。
大きなトラックが行き交ってウロウロするのも怖いし、
なんか邪魔になって申し訳ないなと思ったり。
試飲会の会場ってどこですか?って聞こうかと思ったけど
「は?」
って言われたら怖いしなぁと思いながら、40手前のオッサンがモジモジ・・・
案内チラシをもう一度よくよく見直して見ましたら青い屋根の建物に印がついており
なんとかたどり着くことが出来ました。(最初からよく見ろ)
さらには注意書きで「敷地内は車の出入りが多いため通行にご注意ください」と書かれておりました。
優しい。
コム兄がちゃんと案内チラシを見ていれば何も問題なくたどり着けるように記されていたのに
なんかウロウロしちゃってごめんなさい。
ほんと慌てん坊のコム兄ったら(ちゃんとしろ)
という事でなんだかんだテンパったお陰で到着したのは5分前くらい。
10分も徘徊していたと考えるとゾッとするわけですが
結果的に良い感じの時間に訪問できたのでした。
レッツ試飲
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2023/11/PXL_20231107_025554093-1024x768.jpg)
会場について手続きを済ませて試飲が行われるお部屋に進みます。
入り口付近でバインダー、ワインリスト、ペン、グラス、吐器(これって何て読むのが正解なんですか?)を受け取っていざ試飲。
片っ端からテイスティングするぞーなんて意気込み、
入り口付近にあるものから試そうと思ったのも束の間
「リストは白ワインからになっていますが、泡からが良ければ泡からお試しください」
という誘惑。
朝から謎にテンパって喉乾いてたから泡からってのもいいなぁと思いつつ
初参戦で緊張していたのと先に始めてる方がリストの順番通りに白ワインから試飲されていたので
それに倣って白から攻めることにしたのでした。
そんなん誰も興味ないからワインの情報早よ!!!
ってね。
落ち着いてください。
主な産地の特徴
早速試飲の様子を紹介していきたいところですが
マスダさんから頂きました資料にありがたい資料が添付されておりましたので
まずそちらを紹介させていただきたいと思います。
ステレンボッシュ
フルーティ、バランスの良いワイン。
特にカベルネソーヴィニョン他ボルドー品種が有名だが、赤白ともに秀逸なワインが多い。
<ステレンボッシュ小地区>
ポカドライ:酸、ミネラル
ボタラリー:谷、やや例量。タンニンは滑らか
ヘルダーバーグ:やや冷涼。酸、タバコやハーブの風味。タンニンは滑らか
シモンズバーグ:渋み、骨格がしっかりしていて長期熟成タイプの赤、カベルネソーヴィニョンなどの銘醸地
エルギン/ウォーカーベイ/ヘメルアンアード
冷涼。酸のしっかりしたエレガントなスタイル。
ピノノワール、シャルドネ、ソーヴィニョンブラン、リースリングなど。
コンスタンシア
海に囲まれた冷涼地区。年間降水量は1000~1100mmと比較的多く、白ワインは瑞々しく、赤はしっとり。
特にソーヴィニョンブランの銘醸地。
スワートランド
温暖。早期収穫でアルコールが低めのワインもあり。自然派ワインも多い。
乾燥したドライな味でミネラル強め。
シュナンブラン、シラー他ローヌ系品種。
シーダバーグ/ピーケニアスクルーフ
標高が高く冷涼。凝縮した果実味
トゥルバッハ
温暖。寒暖差あり。スパークリング、シラーズなど。
フランシュック
温暖。スパークリングや古木のセミヨンが有名
パール
温暖。カベルネソーヴィニョン、シラーズ、ピノタージュ、シュナンブランなど
ロバートソン
温暖。凝縮した果実味、シャルドネ、カベルネソーヴィニョン、シラーズが有名
ヴィンテージチャート
2015:特に赤がグレートヴィンテージ。長期熟成型
2016:暑く乾燥した年。ワインは優しく早めに開いている。
2017:2015年に続き赤が良い年。
2018:暑く乾燥した年。凝縮した果実味。
2019:白ワインは秀逸。赤ワインは良し悪しの差があり。
2020:赤白ともに全体的にバランスがいい。
2021:ティムアトキンMV曰く「いい年」
※2020<2021<2022と過去3年間はどんどん良くなっている
脳みその容量がクルミサイズくらいしかないコム兄ですので記憶するのは難しいですが
照らし合わせなながらこんな気候だからこんな味わいになるのかーなんて参考にしていきたいと思います。
白ワイン
という事で早速シュナン・ブランを立て続けに6種類(ブレンド含む)を頂きます。
ボタンを押して注ぐタイプのワインサーバーにも3種類のワインが準備されておりましたが
痛恨の極み。
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2023/11/Screenshot_20231114-081606.png)
後で試飲しようと思っていて忘れてスタスタと帰ってきてしまいました。
ほんと痛恨。
ほんと慌てん坊さんなんだから。(黙れ)
ロワールで造られるシュナン・ブランって追っかけてくるような酸が特徴的だなって勉強したと思いますが、
南アフリカのシュナンブランってまたスタイルが違うんですね(今更)。
ちなみにロワールのシュナン・ブランに関してはこちらの記事をどうぞ。
↓↓↓
ロワールのシュナンブランのイメージが頭にあった訳ですが
南アフリカのシュナン・ブランの何というか色んな表情に驚き。
樽のニュアンスがあってリッチな感じのもあるし
ナチュラルでピュアな感じのものもあったりして。
美味い。
飲み込めないのが悔しい。
(この日は諸事情により全部吐き出しました)
当たり前だけど造り手さんによって表現方法が色々あって楽しい。
ロングリッジさんのシュナンブランはややふくよかな印象で(写真撮り忘れ)、
デイビッド&ナディアさんはなんだろう・・・透明感?
もちろん薄いっていう意味じゃなくて。
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2023/11/PXL_20231107_025542502.MP_-768x1024.jpg)
そんな多様な表情を見せてくれるシュナンブランがコム兄に刺さって刺さって困っちゃう。
中でもこの日一番印象に残りましたのがこちらのシュナン・ブラン。
ダーマシーンさん。
美味いなーと思ったら値段も一つ抜けてるのね。
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2023/11/PXL_20231107_025612563-768x1024.jpg)
小さなテイスティンググラスで試飲したんですけど、
適したグラスで味わったら半端ないんでしょうね。
いやぁ、良い経験させていただきました。
この日はシュナンブラン以外にもシャルドネやリースリングなども試飲することが出来ました。
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2023/11/PXL_20231107_025643911-768x1024.jpg)
ジュリアンスカールさんのシャルドネに関しては、ただただ好き。
美味しい。
ハーテンバーグさんのリースリングはほのかにペトリールを感じて、なんだか懐かしい感じがいたしました。
こちらのワインは一本当たり約70円が貧困地域の教育支援に寄付されるようです。
ブーケンハーツクルーフさんのセミヨンはとっても豊か(またしても写真撮り忘れ。)
南アフリカワインほんとに美味しいね。
スパークリングワイン
泡はリーベックさんとクローヌさん(ごっそり写真撮り忘れ)。
それぞれ白とロゼの4種類をテイスティング。
リーベックさんはピュアな果実味が全面にでていて美味いなーと思ったら
白もロゼもシャルマ方式なんですね。
フレッシュでとても良かったです。
一方のクローヌさんは蜜感や熟成感が感じられるような味わい。
資料によりますと涼しい夜間や早朝に手摘みで収穫との事。
白に至ってはフリーランジュースのみの使用ですって。コスパやばいでしょこれ。
赤ワイン
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2023/11/PXL_20231107_025708142-1-1024x768.jpg)
シラー(ズ)の比較という事でしたが、それ以外にもピノやピノタージュ、カベルネなんかも試飲させていただきました。
という事でリストの順番通りにピノから頂きました。
ピノ好き野郎のコム兄は難しい顔をしていると見せかけて
実は心の中で小躍りしているのでした。
この日のピノはモヤミーカーさんとキャサリンマーシャルさん。
キャサリンマーシャルさんに関しては新ヴィンテージの22でございました。
何となくぼんやりしていた印象でしたが、温度がやや高めだったことも要因かもしれませんね。
ちなみにコム兄が試飲した後に少し冷やされている様子でした。
コンディションを整えたうえで大ぶりのグラスで再挑戦してみたいなと思いました。
続きましてピノタージュ。
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2023/11/PXL_20231107_025729527-768x1024.jpg)
コム兄内で気になってはいるけどなかなか飲まないランキングの上位にランクインしていて
数えるほどしか飲んだことなくて経験値がとても低いピノタージュ。
こちらのロングリッジさんはシンプルに好きだなーと思いました。
マスダさんの資料には
柔らかなタッチ、細やかな渋み、ピノノワールに寄せたスタイル
とあり、コム兄が好みであることを納得してしまいました。
さぁ、これからが本日のメインイベントであるシラー(ズ)の試飲コーナーです。
ブレンドされているものも含めて8種類のシラーをテイスティングさせていただきました。
どれも美味しかったのですがコム兄が好みだったのはキアモントさんとダーマシーンさん。
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2023/11/PXL_20231107_025746446-768x1024.jpg)
キアモントさんに関しては16年ヴィンテージという事で調度飲み頃だったことも影響しているでしょうか。
ムールヴェードルがブレンドされているという事でしたがこれがきっといい仕事しているんでしょうね。
とっても滑らかで、なるほど飲み頃を迎えるというのはこういう事かと納得いたしました。
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2023/11/PXL_20231107_025754455_exported_66_1699327189376-1-768x1024.jpg)
ダーマシーンさんのシラーは2種類あって、
スワートランド・シラーなるものとシダバーグ・シラーを頂くことが出来ました。
何というか違いを感じることはできるんですけど言語化をするまでには至っておりません。
ごめんなさい。
どちらももちろん美味しかったんですがスワートランド・シラーの方がコム兄は好みでした。
シラーの後にはカベルネの比較。
ハーテンバーグとロングリッジが特に美味しかったなと思いました。
もちろん細かい説明はできませんがね。(ごめんなさい)
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2023/11/PXL_20231107_025822698-768x1024.jpg)
ロングリッジさんのカベルネは良く熟していて
明るいニューワールド感があるんだけど涼しさも感じるような
新旧ワイン産地のいいとこどりのようなワインのような気がして何となく嬉しくなってしまいました(なんで?)
その他にも色々
ワイン以外にも日本酒や四万十鶏のフライとかハーブ入りの調味料だったり、いろんなものが試飲・試食させていただきました。
その中でアルゴンプロテクターなるものの体験コーナーがありました。
アルゴンガスといえばコラヴァンなんかに使われてるガスですが
こちらはスプレータイプで抜栓後、或いは営業終わりにスプレーを2プッシュするだけで
比重の重いアルゴンガスのお陰で空気を遮断して酸化から守ってくれるというもの。
コラヴァンと違って抜栓時に空気に触れるので完全に遮断するタイプではないというのが大きな違いでしょうか。
とは言え、類似品に比べてアルゴンガスの濃度が高いらしく
ワイン以外にも日本酒や醤油などにも使えるというのが強みだと思いますね。
という事で5日前に抜栓したワインで比較試飲。
こんな感じ。
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2023/11/PXL_20231107_025432724-1024x768.jpg)
ワインのポテンシャルにも依るんだと思いますが
アルゴンガス無しの方は香りが開いているけどやや果実味が落ちているような印象で
ガスを施しているほうはフレッシュで果実味もシッカリと残っていました。
1本で70プッシュくらい使えて1本千円台だったと思うので低予算で導入できるのも魅力の一つですね。
最後に
こんな感じで時間にして1時間ほどでしょうか。
全部飲まずに吐き出しましたが、飲めたらどれだけ幸せだったでしょうか。。。
本当にレベルが高くて南アフリカワインのポテンシャルの高さを再認識いたしました。
試飲後、三宅さんともご挨拶させていただくことが出来ました。
ミーハーコム兄は業界有名人にお会いできてホッコリ。
「ワイン会なんかも言っていただければ生産者の映像流したりもできるから」
というお言葉も頂戴してさらに嬉しくなっちゃったりして。
楽しい事企画できたらいいなーなんて思いながらマスダさんを後にしたのでした。
それにしても南アフリカワイン本当に目が離せませんね。
三宅さん、マスダの皆さん、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
とても収穫の多い試飲会になりました。
ダーマシーンとロングリッジが好みだと確認できましたので
また今回味わえなかった品種のワインにも挑戦してみたいと思います。
ではまたッッ!!!
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