最近朝晩が少し過ごしやすくなってききましたね。
季節ハズレのタイミングで種を蒔いた朝顔のお花がやっと咲きました。
どうもコム兄です。
秋が近づくにつれてブドウの収穫作業がピークを迎えているように思います。
収穫と言えばこちらの記事も読んでみてくださいね
収穫をしたら選果をするというのがセットでございます。
今日は初めましての所にお手伝いに行かせてもらいましたので紹介させてもらいますね。
早速行ってみましょう
事の始まり
毎月恒例になっている義妹夫婦とのワイン会(記憶がなくなるまでワインを飲む会)用に牛すね肉の赤ワイン煮込みを仕込んでいると
木谷さんからこんなLINEが。
「明日ブドウ農家さんがシャルドネの選果を手伝ってくれる方を募集しておられます!急ですが興味ある方は連絡くださいませ」
そんなん興味しかありません。
記憶がなくなる前でよかったーなやつです。
ましてやコム兄他の品種はやった事ありますけどシャルドネの選果は未経験。
国際品種にもほどがあるあのシャルドネです。
早速木谷さんに連絡すると、その農家さんと繋いでくださいました。
「コム兄と言います!もしタイミングが合えば手伝わせていただければ嬉しいです!」
気の早いコム兄はまだ依頼主さんから何も言われてないのにフライング気味に食いついてしまいました。
一方落ち着いてる依頼主さんはまず落ち着いて自己紹介。
さすが大人です。
続けて今回の経緯と作業内容を説明してくれました。
「今日収穫したシャルドネの選果作業が終わらずちょっと困っています。朝9時からなんですが手伝ってもらえると助かります。」
困っているなんて聞いたら余計に黙っていられません。
「9時には間に合わないかもしれませんが、行きます!」
ってことで参加させてもらえることになりました。
マルキョウ農園
まずは現場となる農家さんのご紹介。
マルキョウ農園さんは奈良県北西部の河合町で三代続くブドウ農家だそうです。
ホームページから少し引用して説明させていただきますね。
100年続くぶどう山から
始まりはおよそ100年前、大阪の柏原から数軒のぶどう農家がここ河合町に移り住んできました。
そのうちの1軒が私たちの先祖です。当時はまだ山だったこの地域を切り開き、畑を整備し、一面にぶどう畑が広がりました。
そんなぶどう農家に生まれた祖父、”強”が独立し開業したのがマルキョウ農園です。
周辺は今はすっかり住宅街に変わってしまいましたが、私たちは受け継いだ土地を守り、ぶどう栽培を続けています。
マルキョウ農園HPより引用
お恥ずかしい話ですがコム兄はこのマルキョウ農園さんを存じ上げておりませんでしたが
河合町の西山地区のぶどう園開墾100周年の際にはテレビにも取り上げられたそうです。
凄いですね。
そんなマルキョウ農園さんも大阪時代から数えて今では5代目になるそうで
コム兄とほぼ同世代とは思えないほどしっかりされていて
ぶどう栽培の研究もとても熱心な方だなという印象を持ちました。
作業当日
保育園に通う子供たちを送り届けて指定された場所へ向かうとそこはマルキョウ農園さんの直売所でした。
到着した時間が9時半少し前でしたが、オープンを待ちわびるお客さんがお店の前に並んで居られました。
地元の方からも愛されるぶどう屋さんであることが分かります。
そして作業場と思しき方へと向かうと爽やかな好青年が迎えてくれました。
ご丁寧に名刺を頂戴したわけですが、裏面にはきれいなブドウの写真と共にこんな文字が。
「ぶどうって楽しいんです」
ぶどうへの愛が端的に伝わってくるそんな名刺です。
簡単な説明をしていただいて初めてのシャルドネにワクワクしながら早速作業開始。
どのくらいあったんでしょうか。
やってもやっても終わらない。
確かにヘルプを頼みたくなるよねってくらいの収量です。
とても細かい作業ですので、前日のワイン会の余韻で少し気持ち悪くなったりしながらも
なんとか耐えて頑張りました。
ビニールハウスで育てているというように伺ったと記憶していますが、
「今年はゲリラ豪雨を5回位くらって、ビニールをかけるのが間に合わずに雨にあたってしまって悪くなっているのもあります。」
確かに悪くなっている部分も少しはありましたが、基本的にはとてもキレイで、さすがは代々続くブドウ農家さんだなって感心しました。
「シャルドネやピノをうまく育てたいんですが、関西だと情報が少なくて・・・」
と現状に満足されていない様子も伺えました。
選果の途中でパクっと何粒か食べてみましたが皮も黄色くなるくらいまで熟しているものも少なくなくて、めちゃくちゃ美味しかったです。
作業中に聞こえてくる声
選果をしていると従業員さんの話が聞こえてきます。
作業をしている場所は直売所と直結していて、
我々シャルドネの選果をしている人の他に、
お店に並べるための作業をしている方々も居られました。
直売所にいくつかパック詰めされて並べられてはいるものの
人気のようで店頭に並んでいるものが無くなって、
作業場に「〇〇は出せる?」とか「何が出せる?」なんていう声が聞こえてきます。
”種なし”とか”種あり”とか”シャインマスカット”などの品種の指定の他、
「〇月〇日に欲しいみたいやけど」という予約の確認の声が飛び交って活気があります。
選果作業中に生食用のブドウもちらっと拝見しましたが
本当に宝石みたいにキレイで、ご贈答用に購入される方も多いんだろうなと思いました。
そんな中でも、コム兄が聞いていて理解できなかった単語がいくつかありました。
”ゴールドフィンガー”とか”マニキュア”など何やら指に関係していそうな単語。
何かの専門用語なのかな?
と思って注意深く聞いていましたが、皆さんは分かりますか?
”ゴールドフィンガー”と聞くと
郷ひろみさんの
「アーチーチー、アーチー燃えてるんだろうか~♪」
の歌しか思いつかないコム兄ですが
どうやらこちらもぶどう品種の名前のようでした。
「カモーン!!」いうて。
ちなみにこのゴールドフィンガーなる品種はこちらの農園で一番の糖度を誇る品種だそうで
「とにかく甘いのが好きっていう人にはお勧めです」
とのことでございます。
旬の食材百科さんで検索してみると詳細を見ることができます。
是非青くなっているところをクリックしてリンク先にとんで画像を見てみてくださいね。
果房の形は長円錐でしなやかな女性の指先のようにだとの例えが名前の由来のようです。
ということでおそらく”マニキュア”も何某かの品種であろうことが想像できるわけですが、調べてみてビックリ。
こちらも同じく旬の食材百科さんで見てみました。
説明によると、粒の形がとても長く先端が紫紅色になり、付け根の部分は黄色~薄いピンクの着色で、女性の指に赤いマニキュアをしたようになることからつけられたネーミングのようです。
オシャレですね。
ゴールドフィンガーもマニキュアフィンガーも皮ごと食べられる品種だそうで、手が汚れないで食べられるのもポイントが高いですよね。
ふむふむ、確かにぶどうって楽しい。
果物のような味のぶどう
お昼休憩を済ませて作業場へ戻ると、いくつかのぶどうを試食させて下さいました。
皮が薄くてパリッとした食感のタイプ
皮は厚いけど香りの高いのも。
その他にもリンゴのような味のするもの、
チェリーのような味のするもの、
梨のような味わいのするものなど、
多種多様な品種のぶどうがあって、
ほんとに面白い果物だなぁって思いました。
ちなみにマルキョウ農園さんで育てている生食用ブドウの品種と主な出回り時期
確かにワインもぶどうから造られているはずなのに
柑橘の香りがしたり、リンゴや梨、その他にも南国系の香りがするものまであったりします。
風味や味わいが出現するプロセスは全く違うのだと思いますが、ほんとに面白い果物だなと改めて思いました。
本当にぶどうって楽しい。
最後に
今回コム兄が選果をお手伝いさせていただいたシャルドネは
カタシモワイナリーさんや木谷ワインさんに納品されると聞きました。
手伝わせて頂いた身からするとワインになった後の味わいもとっても気になりますね。
そんな個性豊かな生食ぶどうの直売も、ワイン用ブドウの生産も行っているマルキョウ農園さん。
皆さんも興味ありましたらお問い合わせしてみてくださいね
ではまた!!
〒636-0054
奈良県北葛城郡河合町穴闇537
TEL:0745-56-2649
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