前回はお店の紹介と第5回NARAワイン会の概要、内容の序盤について書いてみました
読んでいない方はこちらも併せてお読みいただくことで今回の内容が何倍もお楽しみいただける内容となっていますので、是非こちらからどうぞ
ではお待ちかねの後編行ってみましょう
いでよシドニオス!!出陣じゃ!
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以下登場する赤ワイン用にえいじさんがシドニオスを準備してくださった。
皆さんはシドニオスはご存じだろうか。
なめんじゃねぇよ!べらんめぇ!
って方は少し落ち着いてお付き合いください。
シドニオスはハンドメイドの高級ワイングラス。その特徴は、グラスの形状と薄さにあります。最先端のワイン研究を行うボルドー大学との共同研究によりワインを最も美味しくする黄金比を導きだし、さらに100を超えるプロフェッショナルのテイスティング検証によってそれを実証。100gに満たない軽さ、そして「見えないグラス」と呼ばれるほどの薄さを、職人の手吹き製法で実現しました。
2018年創業とまだ新しいブランドですが、フランスの業界内ではすでに話題になっています。ワイン産地の最高峰、ボルドー地方のメドック格付けシャトーの半数以上(61社中40社が採用)がテイスティンググラスとして愛用。シャンパーニュでも100社を超えるメゾンが採用しています。イギリスのワイン専門誌Decanterでも特集され世界中のトップテイスターらが注目するワイングラスです。
どれだけ信頼されているグラスかというのがお分かりいただけたことだと思います。
羽のように軽く、まるでワインを持っているようなグラスとえいじさんは説明していたが
比喩とかじゃなくてリアルにそんな感じ(語彙)
こんなところで(いい意味で)ご対面出来るとは思っていなかったので
本当に貴重な体験をさせていただいた。
いよいよ3杯目
Château Duhart Milon/2009/1500ml
シャトー・デュアール・ミロン 2009 1500ml
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2009年というヴィンテージはとても暑い年だったそう。
しかしデュアールミロンにとってこの年は特別な年だった(ようだ)
畑の位置関係的にはこんな感じになっているが、
![](https://comnyblog.com/wp-content/uploads/2022/06/IMG_20220602_133638-1024x804.jpg)
ラフィットの畑のすぐ隣(西隣)でジロンド川からやや離れていて
ラフィットの畑に比べてやや涼しい畑なのだそう。
「ふむふむ」
私有林と小川に面した粘土土壌の涼しい斜面にはメルローが植えられ、
小高い所で砂利質土壌にはカベルネが植えられているから、
熱い年にこそ本領を発揮する畑なのだそう。
(酔っぱらっていて曖昧なので情報間違っていたらごめんなさい)
「へぇー-!」
2006年からラフィットと同じ栽培チームが栽培醸造を行っているそうだが、
その影響でモチベーションが上がっているタイミングで、
最高の気候条件が重なり、まさに天地人がかみ合ったビンテージとなった(ようだ)。
「まじすか!!」
その裏付けとしてワインアドヴォケイトの点数も過去最高得点の97点を獲得している。
この時点で品質に疑いの余地など無いのだが
この日のボトルは去年えいじさんが現地で買ってきたという
結果だけ見れば
シャトー蔵出し、えいじさん経由NARAワイン会行き
というほぼ直行便でここまで来ているのである。
期待感が高まるというか、
ここまでくると私みたいなもんが飲んでいいんですかというような代物。
大感謝祭に大感謝である。
この間違いないワインを空気のようなシドニオスに注いでもらった。
13年熟成されていたはずだが、
とても若々しくてエネルギッシュだった。
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ブワァーっと果実の華やかさが押し寄せる。
荒々しさこそないがタンニンもしっかりとグリップしているような印象で
香りもグラファイト系の香りで若々しさは有るものの
気品というか偉大さは感じるが、私の経験とキャパでは言語化することが出来ない
ただ言えることは美味いの一言
優雅だが力強い
エリートでええとこ産まれの、なよなよしたボンボンというような感じじゃない
まさに気品(何回言うねん)
これから数々のG1を勝ち取っていくのがわかるサラブレッドの仔馬のような。(何言ってんの)
なんとなくすごくなることは分かるけど何がすごいのか分からない。
コム兄完全に打ちのめされておかしくなりましたね。
マグナムボトルっていうのも手伝って
ゆっくりと熟成が進んでいるのも影響しているのでしょうね。
こんなん知ってしまったら、5年後10年後の変化も見たくなってしまう。
ワインの沼にはまったら足を洗うなんて一生無理なんでしょうね。
いやぁ、おみそれしやした。
おっと、料理のこと忘れるところでした。
こちらに合わせて頂いたのは”丸茄子と豚すね肉のオーブン焼き”でした。
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この料理はシェフがフランスで食べた思い出の一品らしく、
現地では茄子ではなくバゲットだったようだが、
今が旬の大和の丸茄子に置き換えて仕立ててくれた。
中央にはピーマンのソテーがたっぷりと添えられている。
トロトロになった茄子と、柔らかくてコラーゲンたっぷりの豚のすね肉が
絡みに絡み合って絶妙に美味い。
一方ピーマンのソテーはシンプルだ。これは完全にワインの香りと合うやつだ。
2009年のデュアールミロンは出来が良く、あまり青い香りはなかったので
ピーマンはどうかな?と一瞬思ったが
そんな心配がアホらしくなるほど美味しかった。
というよりもこのワインの包容力たるやさすがといったところか。
本日の締めくくり(予定)4杯目
CHâteau Calon Segur/1996/1500ml
シャトー・カロンセギュール 1996 1500ml
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このシャトーのワインは資格勉強をしている人でなくてもご存じの方が多いのではないだろうか。
キャッチーなハートのマークが描かれるエチケットから、
バレンタインの贈り物やクリスマス、結婚式など恋人たちがお勧めされやすい(といっても高価)ワインとして知られていますね。
ポイヤック村の北、サンテステフ村を代表するシャトーの一つで、
いかにもマーケティング的と思われがちですが、
実は18世紀からずっとハートがシャトーのシンボルマークだったそう。
エチケットにハートが登場したのは20世紀初めころだそう。
なめちゃいけません。
我が心カロンにありですね(だまれ)
※この言葉に聞き覚えのない人は調べてみてください
こちらは先ほどのデュアールミロンの倍の26年熟成されたものなので、
縁はオレンジがかってきていて熟成の様子が見て取れます。
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ブワァーっと押し寄せる果実味というよりは、
少し落ち着いて成熟したような印象だ。
とはいえ香りの強さやボリュームはすんごいのである(語彙)
どうかこの香りの香水作ってください。
ティッシュを丸めた鼻栓に少し吹きかけて一生鼻に突っ込んでいたい。
コム兄はその香水が出来たら使い方を間違えてしまいそうだが、
それくらいセクシーでコム兄をひきつける良い香り。
※簡単にコム兄ホイホイが完成されそうなのでやっぱり香水作らないでください。
熟したプラムに加熱された果物のような熟して凝縮した香り。
タンニンは解けているが弱いわけではない。
落ち着き、色ッッぽさ、もともとある品格が熟成によって妖艶さを纏い始めている。
とはいえまだまだその先がありそうだと思った。
ワインは奥が深い。ロマンが詰まっている。
最高の出来のワインが飲み頃を迎えるころには造った本人は飲むことができないかもしれない。
そのくらいスケールの大きな飲み物だし
でもそういう風に丁寧に作られたものが後世に残っていくのだなと思った。
だからみんな魅了されるのかな。
やべぇまた料理忘れるところでした。
最後は締めくくりに相応しい泣く子も黙る
”熟成サーロインのステークフリット”
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もはや説明は不要だろう。
ワインのきめの細かいタンニンと程よく噛み応えのあるステーキが
口の中でダンスを踊っているようだ。
説明不要だろうと自分で言っときながら、謎の表現までしてしまってごめんなさい。
どうもコム兄です。
最後に
ここまでがNARAワイン会の本編である
お読みいただいて完全にお分かりいただけたと思いますが
えいじさん赤字まみれの会なわけです。
本当に感謝です。
貴重な経験ありがとうございました!!
まだまだワインのこと何もわかってないなーってことを
改めて感じることができるとてもいい機会でした。
実はこの後延長戦があったわけですが
そちらの様子は次回ということにさせていただきますので
どんな素敵なワインが登場するのかお楽しみに!
次回もご期待ください!(文章ではなくワインに)
ではまた!!
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