【新米猟師奮闘記4】イノシシ獲ったどー編

コム兄と猟師

おい、どうでもいいけどこのイケメン西洋人誰だよ!

ってね。

AIさんに画像を生成していただきましたらこのようなイケメン仕様になってしまいました。

どうもコム兄です。

全然使いこなせないんですけど、せっかく作ってもらいましたので使わせて頂きます。

えー、最近寒いんだか暑いんだかよくわからない日が続いていますね。

コロナやインフルエンザも流行っているようですが皆さんお変わりありませんか?

我が家でも長男、次男が軽症ながらも胃腸炎で体調を崩しておりました。

季節の変わり目は体調も崩しがちですし、春に近づくと変出者が出てきたりしますから各方面気を付けてくださいね。

さて、今回の記事ではタイトルにもある通りイノシシ捕獲編をお届けしてまいります。

捕獲してからなんやかんやで記事にするまで時間が経ってしまったのでうろ覚えのところもあるかと思いますが

来シーズン以降の自分のためにも覚えている範囲で記していきたいと思います。

ちなみに前回の奮闘記では自分一人で仕留めることに挑戦した記事を紹介させていただきました。

↓↓その際の記事はこちらから↓↓

新米で実際にイノシシを仕留めるところを見たことないくせに

鹿もイノシシも一緒じゃねぇの?

なんて調子乗っているコム兄ですがどんな状況が待ち受けているのでしょうか。

早速行ってみましょう。

ちぇけら。

新米猟師の日課

例のごとく新米猟師のコム兄は

山に入っては獣道を辿ってひたすら歩く

という事を日課にしておりました。

獣道を見つけて獣の雰囲気をつかむ練習になる事はもちろん、

足腰を鍛える為と、地形の把握のためです。

グーグルアースとかグーグルマップとかで現在位置を確認しつつ

少しずつ未踏のエリアに踏み入れていくわけです。

初めのうちは断片的な脳内地図も日を重ねるにつれて

ここは行き止まりか。

この獣道がこれに続いてるのか。

てな感じでつながっていくとなんだか嬉しくなります。

ドラクエの洞窟のマップがだんだんつながっていくイメージに近いでしょうか。

そんな地道に行動範囲を広げつつ、獣の足跡を追いかけつつ、痕跡を探すという日々が続いていました。

イノシシによって掘り返された竹林

フィールドサイン

そんなある日コム兄はこんな木が気になりました。

落ち葉が不自然に吹き飛ばされ、根元が何やら白くなっているこちらの木です。

こちらの画像では分かりにくいかもしれませんがすぐ手前にはガッツリ獣道が走っています。

なんで気になったか分かった方いらっしゃいますか?(そんな前のめりに読んでくれてる読者いねぇよ)

てか、どうでもいいけど本当に花粉症じゃなくて良かった。(本当にどうでもいい)

きっと花粉症だったら今頃顔面に鼻水で獣道が出来てるところですよね。(は?)

話しを戻しまして、実はこちらの木に付着している白いのは泥が渇いたもので

イノシシは体に付着したノミやダニを落とすために泥んこ遊びをする習性があるのですが、

その後に体に着いた泥を木に擦り付けた跡なんですよね。

ニーズはゼロだと思いますがりたいので一発専門用語をぶっこんでおくと、

泥んこ遊びをするための水たまりをヌタ場と呼んで、

そこで転げるように泥を浴びることをヌタ打ちと呼びます。

のたうちまわるっていう言葉はこのヌタ打ちが変化したというのが有力だと言われています。(誰が興味あんねんw)

ちなみに言うと、獣道や泥のついた木や葉っぱなどの痕跡の事をフィールドサインなんて呼ぶそうです。

皆さんも獣道を見つけたら使ってみて下さいね。(誰がそんな田舎に住んでんねん)

ドヤりたいがためにまたまた脱線してしまいましたが、

数日前まで付いていなかった木に泥が付いてたという事は

ここ最近イノシシがこの道を通ったという動かぬ証拠なわけで、

この木の周りの葉っぱだけが吹き飛ばされるくらい動いていたという事は

なんとなく通っただけではなくこの木が気に入って激しく打ち付けていたんじゃないかと想像したわけです。

ついてこれてますか?

ぜんぜん違うかもしれないけど、

コム兄にはまだ経験が無いので

とりあえず仕掛けて経験を積み上げていくしかありません。

仮説を立てて、仕掛けてみて、反応を見て、また仮説を立てる。

とりあえずルーキーですしそんな端からうまくいく訳ありませんので、

罠を仕掛ける練習がてら自分なりにここぞ!というポイントに仕掛けておきました。

ちなみに仕掛けたのはこの木から少し獣道を進んだポイント。

理由はちゃんとあるんですけど皆さん興味なさそうなので割愛しますね。(もっと割愛できたところあったやろ)

見回りは散歩じゃない

仕掛けた罠を見回る時にもいくつか注意しなければいけない点があります。

実は大変なんだよというのをアピールしたいわけではないし、

きっと僕の記事を読んで猟師を志すっていう方はほぼいないんだと思いますが

あの、その、えっと、一応紹介していきます。

別に頑張ってるアピールとかじゃないからね。

まず1つ目は

罠を仕掛けたポイントが斜面だった場合、その仕掛けた罠よりも上手うわてから確認する事。

獣はとても瞬発力が凄くて突進力が半端じゃありません(語彙)。

そこに、下り斜面の傾斜も加わって加速されたらどうでしょう。

いくらスーパーお父さんのコム兄でもひとたまりもありません。(ん?)

少しでもリスクを回避するために必ず上の方から確認するようにします。

続いて2点目

むやみに近づかずにしっかりとワイヤーが脚を捕えているか確認する事。

もし罠のかかりが甘くて爪先しか括っていない場合外れてしまって、突進される可能性があります。

ましてや捕まって興奮状態の獣ですからとんでもないパワーで襲ってきます。

もしもワイヤーががっちり掛かっていても、ワイヤーを引きちぎったり、

自らの脚をちぎってでも突進してくるイノシシもいるようなので注意が必要です。

もう少しで千切られるところだったワイヤー

鹿は逃げていく個体もいるそうですが、イノシシの場合は一発突進したぐらいでは離れていかないそうで

病院送りは覚悟しなければいけないという事でした。

どうです?なんとなくコム兄が怖がっている理由も理解できます?

そんな怖い思いしてまでやらなくてもいいんじゃないの?

と、たまに自分でも思う時がありますが、スーパーお父さんのコム兄は地域の平和のためにがんばr(うるさい)

念のため補足しておきますと、猟師の登録をする際にはもしもの事が起こった時のために

ハンター保険に加入することになっています。

これで入院しても大丈夫(違う)

怖いものは怖い。

見回りは散歩じゃないと見出しを打ちましたが罠に獲物がかかっていなければ

結果として散歩で終わってしまうことになります。

それでも、罠の状態のチェックは欠かせません。

その後その道は通っているのか、いないのか。

道を通った形跡があるのに掛からないのは罠がバレているのか、たまたま踏まなかっただけなのか。

そういった情報を得るためにも見回りはとても大事なわけです。

(新米のくせして分かったような事ばかり言ってごめんなさい)

作動したけど捉えきれずに逃げられた罠

どうですか?

意外と時間取られるし大変そうでしょ?

設置から3日後

それから毎日見回りに行っていたわけですがついにその日がやってきました。

そこまで大きくないとはいえ生きているイノシシを見るのは生まれて初めて。

支部長に同行させていただいた時にも鹿ばかりでしたし、対処法が分かりません。

もちろん装備もない。

あるのは突進されたらヤバイという知識だけ。

狙い通り捕まえられたから

よっしゃー!!

っていう気持ち反面、

マジかよどうしよ。

っていう気持ちが半分。

とりあえず支部長に対策方法を尋ねようと電話をしてみました。

支部長
支部長

「そうか!すごい腕前やな。良かったやんか。」

と祝福してくれる支部長。

優しい。

そんな生半可な気持ちでどないすんねん!

と怒られるのを覚悟でこう切り出してみました。

コム兄
コム兄

でもね、どうしたらいいか分からないんです。装備もなくて。

すると、意外にも優しい口調でこう返してくださいました。

支部長
支部長

よっしゃ、ほんなら今から行って見せるから心配せんでええ。

その代わり、イノシシの血を取らせてほしいねん。

心強いったらありゃしないし、怒られるどころかむしろお願いされる始末。

血が欲しいって何事かと思いましたが、聞くところによると、

豚コレラの感染状況の検査のため

との事でした。

一瞬ですがイノシシの生き血をすする支部長を想像してしましました。

続けて、

支部長
支部長

人間には感染しない病気やから怖がらなくてもええねんけども

県からの依頼でこういう事もやってんねんわ。

との事でした。

検査に協力できるならという事で快諾し、

イノシシの捕獲方法についてもレクチャーいただける事になったのであります。

捕獲、血抜き、内臓出し

という事で一旦下山して、約束していた場所まで迎えに行って現場へと向かいました。

到着してまず一言。

支部長
支部長

小さい言うてたけどそんなに小さいこと無いで。

そこそこエエサイズや。

1歳回ったくらいちゃうか。

との事でした。

生後半年くらいまでは縞模様があってウリ坊なんて呼ばれたりしますが

確かにその縞模様は確認できませんでした。

早速捕獲に移るわけですが、まずは何を置いてもイノシシの突進力を制するために

ロープなどで固定して動きを制限させる必要があります。

という事で支部長が取り出したのはワイヤーの先にかぎ針のようなものが付いた忍具のようなアイテム。

腕に絡めて罠とは対称方向の木にロープを括りつけてイノシシを固定していました。

これで制動完了。

Youtubeなんか見ていると鼻括りというアイテムが使われているのが一般的なように見受けられます。

やっぱりアイテム増やさないとキツそう。

支部長
支部長

いくら小さい言うてもイノシシはまくってきよるから

こないして動き止めて。

固定が終わったら今度はナイフをもって留刺しや。

イノシシはひっくり返したらやりやすいから後ろからそっと近づいて脚をつかんで刺したらええから。

との事でした。

そう言いながら支部長がナイフをもってイノシシに近づいて行った途端、

忍具が外れてイノシシが再び暴れ出しました。

ホンマにデカいイノシシやったらやられてたかもしれませんね。

でも支部長は焦る素振りは一切見せず、

支部長
支部長

面倒くさいからこのまま行こか。

そっと近づいて脚持ってくれるか。

えーーーーーーーーー!!!!

そのまま行くの?

ほんでコム兄が脚持つの!?!?!?

って思いましたけど、仕方ありません。

何もかも計画通りに事が進むわけなんて無いわけです。

そっと近づいて、グッと持って、グイッとしてひっくり返しました。

そしてナイフを持って待ち構えていた支部長が仕留めてくれました。

鹿の時もそうでしたけどこの時の悲鳴というか断末魔の叫びは本当に聞くに堪えません。

その後絶命するまで待って(むやみに近づくと危険なため)、

脚に絡まった罠を外してやって、検査の提出書類用の写真や捕獲場所などの記入をして

平坦なところに移動して内臓出しのレクチャーが始まりました。

鹿と大きく変わるところはなかったのでこちらに関しては問題なくいけそうでした。

そして検査用の血液を採取するわけですが、血の凝固スピードの速いのなんのって。

空気に触れたそばから固まっていくような感じでしたので容器に入れるのがとても大変そうでした。

ちなみに容器はこんな感じの検尿なんかの時に使うようなものでしたが、

名前何て言うでしたっけ?スピッツ?違うか。

内臓の中でも「食べたら美味いで」という心臓、レバーを持ち帰り用の袋に入れて、その他は内臓は埋めておきました。

その後、支部長にお礼を申し上げて解散したのでした。

職場に持って帰って氷水で肉を冷やしている様子

最後に

イノシシの捕獲の様子、いかがでしたでしょうか。

イノシシが比較的小さかった事と、

レクチャーしてもらいながらだった事と、

何より一人じゃなかったというのが一番大きかったと思いますが、

精神的なダメージは比較的小さかったように思います。

支部長からは

「このくらいの大きさやったら自分一人でやってみるのもええけど、

これ以上になってきたら悪いこと言わんから助け呼んだほうがええ。

カッコつけてケガして病院行くことになったら、その方がよっぽど笑われるで。」

と、そのように言っていただきましたので、

装備が整うまでは積極的に助けを乞うて安全に捕獲していきたいと思います。

ちなみにこちらのイノシシさんはコム兄のスペシャルコラボディナーの際に提供させていただきました。

興味がある方はそちらの様子もご覧になってみて下さいね。

これからも安全第一でビビりながら狩猟を続けてまいりますので応援してくださいね。

ではまたっっ!!!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました