みなさんこんにちは。
いやぁ、夏休みですね。
子供たちが
「夏休みがあと2週間しかない!!」
と嘆いておりましたが、
親からしたら
「おい!まだ2週間も有んのかよ!!」
なんですよね。
そろそろ弁当のレパートリーが尽きそうです(知らんがな)
子育て中の全ての皆さん、お疲れ様です。
ボチボチいきましょうね。
さて、今回の記事では先日木谷ワイナリーさんにお邪魔したワイン会についての紹介です。
本当に尊い経験をさせていただきましたので備忘録として綴っていこうと思います。
マグナムボトルというだけで胸が高鳴るわけですが
それがラフィット1985と2015、そしてドイツ・バーデンの名手フーバー2002だったら…。
この日、私はグラスの中で「熟成の静けさ」と「若き威厳」、そして「異郷のエレガンス」が語り合う奇跡の瞬間に立ち会いました。(急にどうした)
参加人数が7名という事もあり、ちょっぴり舐めるだけではなく
しっかりと堪能させていただきました。
いつも素晴らしいワインを経験させていただけて感無量でございます。
感謝。
さて、一体どんな世界が待っているのでしょうか。
早速行ってみましょう。
ちぇけら。
乾杯
まずは乾杯という事でこちらのシャンパーニュで乾杯。

Emilien Feneuil / Champagne Brut Nature Cuvée Les Puits et La Pucelle Millésimé 2020
うっすらピンクがかった液体は自然派な造り手とは思えないほどにクリーンで
色とりどりのフルーツの香り。
中でも完熟した桃のニュアンスが頭から離れない。
とてもやさしく、そしてとても豊か。
本当に美味しかった。
そもそもの生産量が少ないそうで、いきなり貴重なワインを頂いてしまいました。
ありがとうございます。
残念ながらコム兄はこの場に並べられるようなワインを持ち合わせておりません。
でも、ただムフムフとにやけながらおじさんが飲んでいるだけだとキモすぎるので
せめてものアレ(罪滅ぼし的な)で鹿のローストとジビエのパテを持参いたしました。(なお写真はないw)
普段からあまり肉を食べないという方もこれは食べられると言ってくださって嬉しかったりするなどしました。(日本語下手かよ)
その他にも参加者の皆さんが持ち寄ってくださったお陰でフード類がとても充実しておりました。
重ねて感謝いたします。
ありがとうございます。
コム兄はシカやイノシシを捕まえることくらいしかできませんが今後とも仲良くしてくださると嬉しいです!!!
何卒!!!(必死かw)
主役登場
極旨シャンパーニュで幕を開けたわけですが、やっぱり皆さんこちらが頭から離れないんですよね。
Chateau Lafite Rothschild 1985 Magnum
じゃぁ、開けちゃいますか。
ということで木谷さんが抜栓してくださいました。
コルクはやや柔らかくなっていたものの状態もよくキレイに抜いてくださいました。

リーデルのデカいグラスで飲ませていただいたんですが
なんかグラスも大きくてサイズ感が伝わりにくいですがマグナムなんです。
多分注がれている量がおかしいから錯覚してしまうんですよね。
ZEITAKU~~~~。
色調、香り、味わい
液面はきらめき、レンガみのあるオレンジがかった縁の色には色気すら感じます。
カシス、ドライプラム、ブラックオリーブなどの様々な香りの黒い果実、
杉、スパイス、タバコやレザーっぽいニュアンスも。
タンニンはとてもしなやかで滑らか。
香りにも感じた果実味もあるけどなんと言ってもそれを支える綺麗な酸味。
凄いバランス。
果実の風味や樽のニュアンスがきれいに、そして長く余韻として残ります。
はい、YABAI.
デキャンタージュせずにグラスの中で育てながら
ゆっくり変化を楽しみつつ味わえたというのも贅沢で貴重な経験となりました。
円熟、包容、静寂。
威厳や品格がある中にも親のぬくもりを感じるような素晴らしいワインでした。(どういう事?W)
40年の深み。凄いです。
Chateau Lafite Rothschild 2015 Magnum
それからこちらも抜栓していただきました。
写真は痛恨の取り忘れ。
これだからコム兄はホント。
ボトルの写真で勘弁してください。(何が)

若い方は2015年という事もあってガチガチかなと思ったんですけどね。
ところがどっこい、あら不思議。
もう美味しいの。
色調、香り、味わい
全体的に濃く、紫がかったルビー。
縁もまだまだ紫色をしていて若さが溢れている印象。
カシス、ブラックベリーのような鮮烈なアロマ。
鉛筆の芯やバニラのような香りが力強さと柔らかさを想起させる。
一見すると相反するような香りだがとてもバランスがいい。
香りを嗅いでいると吸い込まれそうなほどに深みがある香りがずっと漂っている。
メントールを思わせるスーッとするような香りやドライフハーブのニュアンスもある。
いやはや圧倒的な存在感。
なんじゃこりゃ。
果実味は濃密で、艶やかで、力強くもありながらエレガント。
骨格のしっかりとしたタンニンは存在するがそのタンニンとフレッシュな酸味がとても良いバランスを保っているように思いました。
もっとタンニンガチガチのムキムキな状態を想像していましたが
ポテンシャルまみれなのに、今飲んでも美味しい。
若き王の威厳、未来への希望、無限。
ヤバい、やばすぎる。

両手にラフィットをもって同時に香りを嗅いで香りのアッサンブラージュまでして楽しみました。
ムチムチの太ももが気になったりもしますが、気にしないでください。
Bernhard Huber / Spätburgunder Trocken Baden 2002 Magnum
お次はこちら。

参加者7名でマグナム3本目。
しかも全部が超主役級。
改めてマジでやばい会です。
色調、香り、味わい
色調はシュペートブルグンダーという事もあって、ラフィットに比べて明らかに色調が明るい。
オレンジがかってはいるものの液面はとても澄んで輝いています。
ドライチェリー、スミレ、バラ。
ナツメグのような甘いものから白コショウのような引き締まった印象のスパイスまである。
土、紅茶、バニラ、レザー感。
赤い果実の綺麗な酸と数多のスパイシーさと滑らかなタンニン。
アールグレイを思わせるような上品な余韻。
柔らかさ、透明感、エレガンス。
いやぁー、うめぇ。
間違った。
UMAI.
幸せ。
本当に全部状態が最高でした。


シャンパーニュ追加
乾杯でいただきましたエミリアンフヌイユさんが無くなってしまって、
まだまだシャンパーニュを飲みたそうな雰囲気を察知した木谷さんが抜栓してくださいました。

BRUNO PAILLARD N.P.U. (Nec Plus Ultra) Extra Brut Millesime 2009
果実が豊富でとてもジューシーエレガントな先ほどのシャンパーニュと比較すると
凛としていて繊細でありながらリッチさもある。
とても高貴で洗練されているような印象。
柑橘、レモンピールのようなシャープな香り、
洋ナシのコンポート、アーモンド、ブリオッシュ。
筋の通ったキレイな酸味、きめ細かく持続力のある泡、柑橘のほろ苦いアフター。
食事と楽しむことで本領を発揮するような素晴らしくエレガントなシャンパーニュでした。
これ以上ないという名前の通りスケールの大きなワインでした。
シャンパーニュ飲んでスッキリして、
ラフィットの香り嗅いで、
鼻が麻痺するからたまにリセットするために自分の手のひらの匂い嗅いでみたり。
異次元の良い香りばっかり嗅いでふわふわしている中で
お世辞にも良い匂いとは言えないオッサンの匂いですが
嗅ぎなれていることもあってか妙に安心した気がしますw
その後にまたラフィットの香りを取ると対比効果もあってすげぇ良い匂いなの。
リセット大事。(何の話やねん)
EXTRAワイン
これ以上ないワインのラインナップなわけですが、
木谷さんがおもむろにこちわのワインも開けてくださいました。
Pierre Yves Colin Morey Saint Aubin 2022
こちらも残念ながら写真を撮り忘れております。
果実味がふくよかで力強く、リッチで明るくてとても美味しかった。
重厚で香りのオバケのような赤ワインが立ち並ぶ中で引けを取らない香りや味わいには本当に驚きました。
単体でももちろん美味しいですけどお料理も幅広く合わせられそうな綺麗な酸味。
温暖化で難しいと言われて久しいですが、なんだかんだでやっぱりブルゴーニュ美味いなぁ。
もちろん生産者が素晴らしいのだと思いますが、密度が違う気がしました。
ドメーヌ・キタニ デラウェア プライベート・リザーブ
今飲んでいるのは本当にデラウェアなんだろうかと思うほどに滑らかでデラ臭さがない。
それでいてデラの良さがうまいこと抽出されているなぁ思った。
これだけ親しくさせていただいているのに今まで飲んだことが無かったのが恥ずかしいくらい。
本当にひっくり返るくらい美味しかったです。
桃、金柑、リンゴ、紅茶。
なんかこういう風に文字にするとその辺にあるワインの表現と似通っちゃうけど明らかに違うと思いました。
造り方もブレイクスルーした部分もあるというように仰っていて、どんどん成長されているなぁと尊敬。
コム兄も獣を捕獲して貢献したいと思います(完全に微力ですが)

最後に
なんか嫌味の塊のような、自慢大会のような記事になってしまいましたが
最後までお付き合いいただいてありがとうございます。
これまでは5大シャトーなんて今世では頂く機会なんてないだろうと思っておりましたので
本当に感無量でございました。
ご一緒してくださった皆さん、ワインを提供してくださった皆さん。
本当に貴重な経験を、楽しい時間をありがとうございました。
最後に楽しかったことが伝わるおじさんがニヤニヤしている写真でお別れしたいと思います。

次回の記事ではリースリング縛りのブラインドテイスティングの様子を紹介予定ですので楽しみにしていてくださいね。
という事で今回はここまで。
ではまたっっ!!!
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