みなさん、ワイン飲んでますか?
コム兄は家での晩酌はもっぱらハイボールな日が続いております。
さて、SNS上でもワインエキスパートやソムリエの筆記試験の合格者もチラホラ見受けられ、
2次試験対策を頑張っている受験生の皆さんも多いのではないかと思います。
今回紹介するのはそんな時期にぴったりなブラインド企画。
まぁ、正直それを意識したわけではないと思うのですが(おい)
今回は“リースリング縛り”のブラインドテイスティングで
産地×ヴィンテージを当て合う
というオタクな超マニアックな挑戦企画!
このの企画は
関西ワイン界隈きっての変態
との呼び声も高い(誉めている)Yukariさんの呼びかけと
Deshikaさんの全面協力よって実現いたしました。
結論、めちゃくちゃ面白かったです。
ありがとうございました。
これを読むと皆さんも〇〇縛りのワイン会がしたくなること請け合いです。(知らんけど)
さてどんなリースリングが登場するのでしょうか。
早速行ってみましょう。
ちぇけら。
概要
この日ブラインドするのは6種類のリースリング。
前後半に分けて3種類ずつ分析することになりました。
緊張します。
飲んだことのない産地のワインだともうお手上げです。
ブラインド苦手勢のコム兄からしたら苦行でしかないわけですが
自分なりの分析と皆さんの考察をすり合わせるいい機会。
いつもなら「分かる訳ない」と言っていち早く白旗を振りまくるコム兄ですが
飲んだことなかったとしても、この産地で造ったらこんな味わいになるのかな?
と妄想を走らせて答えを絞り出しました。
今回の記事ではコム兄なりに感じ取れた印象と、導き出した回答、そう思った根拠などを書いていき、
最後に正解とえいじさんのコメントも紹介していこうと思っておりますので最後まで読んでみて下さいね。
前半戦
①番

印象:
香りは柑橘、洋ナシ、甘やか。
繊細、柔らかい。
フレッシュ。
なんか飲んだことある気がするし、安心感がある感じ。
回答:
モーゼル、2024、アルコール12%
根拠:
柑橘が主体で繊細で軽やかだったのでモーゼルと判断。
フレッシュな印象だったので2024と回答。
モーゼルと判断したのも、他の産地が思い浮かばなかったというのが正直なところ。
残糖がどうとかっていう声も聞こえてきていましたが、
コム兄の口の中にはそのような物差しは存在しません。
残念。
②番

印象:
熟度が高い印象。リンゴ感。
若干のぺトロールからくるオイリーさ。
回答:
ラインガウ、2022 アルコール12.5%
根拠:
1番に比べて力強く、熟したニュアンスもあったからよく引き合いに出されるラインガウにしてみた。
これも分析というよりは1番と2番とを比較してみて
より軽い方をモーゼル、熟した方をラインガウにしたという程度の浅い考察。
今思えば、ぺトロールがあるという事はもう少し日差しが強い所を選択肢に入れるべきだったかと反省。
③番

印象:
色調は黄金に近いイエロー。
柑橘の華やかさと綺麗な酸味。
一方で焼きリンゴ、栗のニュアンスもあり複雑。
回答:
アルザス 2018 アルコール12%
根拠:
凝縮した風味からコム兄が導き出したのはアルザス。
焼きリンゴや栗のニュアンスが感じ取れたことからやや熟成しているタイプなのかと分析。
前半戦を終えて
それぞれ黙々と分析されていて、全員の回答が整ったところで順番に回答を発表していきました。
その答えを導き出すに至った考察も聞くことが出来て本当に勉強になりました。
なるほどその産地もあるかーと感心しっぱなし。
コム兄はというともう既に手持ちのカード(知っている産地)である
ラインガウ、モーゼル、アルザスというオールドワールドの主要産地を前半で使い切ってしまいました。
どの産地も自信があって答えたわけではなくて
なんというか消去法に近い消極的な分析。
ブラインドテイスティングは長考したら負けな気がしているので
ファーストインスピレーションで答えることが多いのですが
ニューワールドの産地を探しに出る余裕がなかったというのが正直なところ。
もう少し俯瞰して捉えなきゃいけませんね。
とはいっても、昨今は産地の特徴だけではワインを語れなくなってきているのも事実。
なんて予防線も張ったりしてw
後半戦
後半戦の3種類の準備の関係から、参加者たちはデシカさんのセラーにて待機しました。
この中にブラインドに使われているワインがあるんじゃないか?
なんていう話題にもなりました。
でもそこはえいじさんもお見通しで、
バレないように並べ替えておいた
と仰っていて、
駆け引きが凄いなぁと思いながらニヤニヤしておりました。
という事で気持ちも新たに後半戦行ってみましょう。

④番
印象:
全体的に繊細。キャラクター控えめ。
小ぶりなお花や柑橘の香りで繊細で爽やか。
ピュアな感じ。
回答:
日本、2018 アルコール13%
根拠:
優しいニュアンスなので冷涼な産地なのかなという第一印象。
オーストリアとかもよぎったけど、キャラクターが控えめなのでワンチャン日本っていうのもあるかなと。
ただ、日本のリースリングだともっと酸味が強いかなとか、
アルコール感はどう説明する?
そもそもデシカさんで扱っていない説もありましたが、
あれこれと考えを変えると前半で答えた産地まで変えなきゃいけなくなるので
第一印象を信じてこの回答にしました。
⑤番
印象:
柑橘が主体だけどうっすら蜂蜜っぽいニュアンスも。
果実味多い、けど涼しそう。
爽やか。
リースリングって感じ(全部リースリングだよ)
回答:
オレゴン、2023 アルコール11.5%
根拠:
もはやオレゴンの根拠何てありません。
オレゴンのリースリングがどんなスタイルなのかは分かりませんが
でもやっぱり冷涼な産地なんだろうと思ったので。
オレゴンは蜂蜜感出るのかなー。
⑥番
印象:
ぺトロール多め。
熟成してる。ナッツ感。
なんか香ばしい(語彙)
回答:
オーストラリア 2016 アルコール11.5%
根拠:
妙に香ばしかったので南アフリカと迷いました。
師範が南アフリカはゴムが焼けたような香りがすると言っていたのが頭をよぎったんですよね。
でも、それがりリースリングでも現れるのか不安でしたし、
ニューワールドのリースリングといえばのクレアバレーがコム兄の持ち札に残っていたので
オーストラリアにしました。(根拠が脆弱)
先入観を取っ払うのが目的でブラインドしているのに
自分が知っている産地をあてがいに行くという本末転倒っぷり。
ソムリエが聞いて呆れますね。
受験生の皆さんはこんなソムリエにはなってはいけませんよ!!
正解発表
それではみなさんお待ちかねの正解発表に参ります。
読者の皆さんもワクワクしちゃっているんじゃないでしょうか。
早速見ていきましょう。
①番のワイン
Paul Cluver Village 2024
南アフリカ エルギン
Alc.12.0% 残糖度17.5g/ℓ、㏗2.96

全体の15%は2500ℓの大樽で発酵。一部ワインは途中で発酵を止め自然な甘みをキープ。その他は完全発酵し辛口に。最後にブレンドし残糖度を調整。
ほんのり甘みを残して、それでいてスッキリとしたドライさがある秀逸なリースリング。
②番のワイン
Mount Edward 2020
NZ セントラル・オタゴ
Alc.12.0% 残糖度10g/ℓ程度

ステンレスタンク(天然酵母)発酵、ステンレスタンク 5か月熟成(無清澄、軽くフィルター)
柑橘や白い花、フレッシュで見ねラリーなリースリング。やや甘さを残して高い酸味とのバランスを取っている。
③番のワイン
Paul Jangranzge Alsace Grand Cru Berciberg Öster V.V. 2022
フランス アルザス
Alc.14.0% 残糖度13g/ℓ程度

アルザスの大樽で8か月間熟成。
ピュアな果実味と繊細なアロマ。日当たりのいい石灰質のグランクリュ「ペルシベルグ」
④番のワイン
Brooks Willamette Valley 2021
アメリカ オレゴン州
Alc.12.7% 残糖度0.9g/ℓ、㏗3.06

エオラ・アミティ・ヒルズの自社畑を含むウィラメット・ヴァレーにまたがる複数の畑ごとにステンレスタンクで低温発酵・熟成。
バイオダイナミクス農法の先駆者。キレのある味わいで、青りんごやライム、花のアロマに溢れた美しいリースリング。
⑤番のワイン
Georg Gubloier Sauvage 2023
ドイツ ラインガウ
Alc.12.4% 残糖度2.8g/ℓ程度

ステンレスタンクで発酵、熟成。
その名の通り野性的な果実味、酸、ミネラルが詰まっている。ラインガウの銘醸ブロイヤーのスタンダードクラス。
⑥番のワイン
Grosset Watervale Springvale 2003
オーストラリア クレア・ヴァレー
Alc.13.0% 残糖度2g/ℓ未満

ステンレスタンクで発酵、熟成。
オーストラリアを代表するリースリングの作り手で、品質のためにスクリューキャップ普及に尽力したことでも知られる。20年以上の熟成を経て素晴らしい味わいに進化しています。
見事に惨敗…!
でも、正解を知った瞬間の“あの衝撃”が、忘れられません。
いやぁ、改めてポールクルーバーのコスパのえぐさを再確認しました。

歓談タイム
正解発表の後は食事と一緒に楽しみました。

熟成していると思ったのに案外若いワインや、
思いのほかヴィンテージが古かったワイン。
産地の特徴よりも作り手の特徴というか上手さが出ているワインなどなど。

飲んでいるのがリースリングだけなのに全然違って全部美味しい。
改めてリースリング好きだなーって思いました(当てられなかったけどw)

サプライズは突然に
楽しく歓談していると急にハッピーバースデーのBGMが聞こえてまいりました。
まさかこんなことになるとは思っていなかったし、
サプライズ慣れしていないのでリアクションがあっさり目で恐縮ですが
本当に嬉しかったです。
ロウソクも実年齢ではなく562にして下さっている辺りがまたたまりません。
誕生日を言いふらしているわけでもないのにXのやり取りをみて企画してくださったというのも何とも嬉しい。

ケーキもコム兄が青森出身というのをご存じで、青森の紅玉を使った濃厚タルトタタン。
それだけじゃなくてタルトタタンに合わせてヴァンダンジュタルティヴ。
きっちりリースリングで揃えてくるところが流石。
パリピ眼鏡まで用意していただいたので記念にパシャリ。

本当にコム兄は人に恵まれているなぁと感謝が止まりません。
コム兄は皆さんに何も出来ていないのに、こんなにも良くして頂いて。
ありがとうございます。
コム兄にできることがあればいつでも言ってくださいね!
出来る事は多くないですけどw
最後に
いかがでしたでしょうか。
「リースリング縛り」という事で読者の皆さんにとっても面白い話題が提供できたんじゃないかなと思います。
この時にいろいろな〇〇縛りのアイディアが出ていました。
面白いだけじゃなくて、勉強にもなるので少しずつでも実現出来たらいいなー。
最後に参加者の皆さんと撮影した写真を張り付けて楽しかった記憶としたいと思います。

改めてご一緒してくださった皆さん、
全面協力してくださったえいじさん、
あれもこれも企画してくださったYukariさん。
本当にありがとうございました。
これからも仲良くしてね。
という事で今回はここまで。
ではまたっっ!!
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