奈良県天理市でワインと料理の店「Circle」の開業準備を進めています。
長年地域に親しまれてきたカフェテラスオズを引き継ぎ、2026年夏のオープンを目指しています。
今回は登記完了を迎えた今の心境について記録します。
第一章の最後、私はこの建物の鍵を受け取った。
その瞬間から、この場所は私が守り、育てていく場所になった。
もちろん、その時点でも責任の重さは感じていた。
しかし先日、司法書士の先生から登記手続き完了の連絡を受けたことで、その感覚はさらに強くなった。
事実上は鍵を受け取った時から私の店だったのかもしれない。
けれど、登記が完了したことで法律上も正式に私の所有物となった。
書類上の手続きが終わっただけと言えばそれまでだが、
不思議なもので、その一報を受けた時に感じたのは達成感よりも責任感だった。
いよいよ本当に自分のものになったのだな、と。
そして同時に、ここからが本当のスタートなのだとも思った。
鍵を受け取ってからの私は、
不用品の撤去や住居部分の片付け、掃除などを少しずつ進めている。
派手な作業ではない。
むしろ地味な作業の連続だ。
けれど、その時間の中で何度か近所の方から声を掛けてもらった。
「オズ辞めはったんやね」
「流行ってたのにもったいないな」
「次は何のお店になるの?」
そんな何気ない会話だった。
しかし私にとっては印象深い出来事だった。
それは、この場所が地域の中で確かに愛され、根付いていた証拠だったからだ。
店というものは建物だけでは存在できない。
そこに通ってくれる人がいて、思い出があり、日常の風景の一部になって初めて店になる。
オズは長い時間をかけて、その関係を築いてきたのだと思う。
私はこの場所を引き継ぐにあたり、すべてを塗り替えたいとは思っていない。
もちろん、Circleは私の店だ。
料理もワインも営業スタイルも、これから新しく作っていく。
しかし、
だからといってここに積み重なってきた時間まで消してしまう必要はないと思っている。
天理という町は少し不思議な場所だ。
日本で唯一、宗教団体の名前がそのまま市の名前になった都市だ。
当然のことながら、天理教の人だけが暮らしているわけではない。
宗教的にも文化的にも様々な背景を持つ人たちが暮らしている。
それぞれが違う価値観を持ちながらも、お互いを排除するのではなく、
どこか自然に共存しているように私には見える。
だからこそ、
この場所についても同じように考えたい。
完全な更地にしてゼロから始めるのではなく、
ここにあった歴史や空気感を尊重しながら、新しい層を重ねていく。
オズが積み重ねてきた時間の上に、Circleとしての時間を重ねていく。
そんな店づくりができたらいいと思っている。
工事が始まり、登記も完了した。
保健所への相談も控えている。
引っ越しもしなければいけない。
やるべきことは山ほどある。
けれど第二章の始まりにあたって、まず記録しておきたいのは
工事のことではなくこの気持ちだった。
受け継ぐということ(ありがた迷惑かもしれないがw)
Circleづくりの第二章は、ここから始まる。
これから工事や営業許可の取得など、開業に向けた準備が本格的に始まる。
第二章では、Circleが少しずつ形になっていく過程を記録していきたいと思う。
第二章、エピソード1に続く。。。
【Circle開業記録】
店名:Circle
所在地:奈良県天理市
業態:ワインと料理の店
物件:カフェテラスオズ跡地
開業予定:2026年7月中頃
現在の進捗
・登記完了
・改装工事開始
・保健所相談予定


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