エピソード12:融資審査の結果、その先の現実へ

Circle|店づくりの記録

前回の記事では日本政策金融公庫(以後公庫)さんとの面談について書いた。

緊張感が伝われば幸いだが、

それから早いもので1月が経とうとしている。

前回までで、事業計画のブラッシュアップや面談を終え、
必要な書類はすべて提出した。

ちなみに前回までの記事を読んでいない方はこちらから↓↓

そして今回からは、
その先にある「融資契約プロセス」について書いていきます。

怒涛の1か月をさっくりとまとめて振り返ってみたい。


面談の結果

融資に関する書類提出が完了し、
審査は次のプロセスへと進んだ。

ここからは、担当者による稟議と承認のフェーズ。
申込者である自分にできることは、もう残っていない。

やれることをすべてやり切った状態で、
ただ結果を待つ。

この「何もできない時間」こそが、
実は一番神経を使うフェーズかもしれない。

面談からちょうど一週間後、公庫の担当の方から連絡が来た。

結果は、満額での融資承認。

ここまで積み上げてきたものが、一つ形として認められた瞬間だった。

正直、かなりホッとした。

ただし今回は、条件付きでの実行。

提示されたのは、次の2点。

・地主との土地契約書

・建物の譲渡契約書

この写しを提出すること。

つまり、「この場所で本当に店をやるのか」を、

契約という形で証明する必要がある。

まだお金は振り込まれていない。

あくまで“準備が整えば実行される”状態だ。


契約書

——実はこの連絡の前日、動きがあった。

地主さんから「契約に関する書類が整いました」と連絡が入った。

そのとき自分は、ワイン仲間と大阪のワインバーで飲んでいた。

ヘレンベルガーホーフさんで開催されるハウスメッセの日付を勘違いしていて、

用事を済ませた後に2次会から参加させてもらったのだった。

グラスを傾けながらスマホの通知を見る。

「ああ、いよいよここまで来たか」と思った。

そして翌日、公庫からの連絡。

出来すぎているくらい、流れが繋がっていた。

——ただ、実際に地主さんから渡されたのは“契約書”ではなく、その草案だった。

この内容で問題ないか、第三者にも確認してほしい。

そう伝えられた。

私からは公庫の審査に通ったこと、

契約書がなければ融資が実行されないことも含めてお伝えした。

翌日、商工会の方に内容を確認してもらった。

結論は「問題ないだろう」とのこと。

これで契約に進める。

そう思った。

すぐに地主さんへ伝えると、

「ではこの内容で契約書を作成します。2週間ほど時間をください」

と返答があった。

正直、スピード感としてはもどかしい。

ただ、この工程は省けない。

後から揉めないための時間でもある。


手付金とサイン

一方で、建物の方は先に進んだ。

数日後、元喫茶店の方と契約書を確認し、その場でサイン。

そして手付金を支払った。

少しずつではあるが、確実に前に進んでいる実感があった。

——そんな中、地主さんから再び連絡が入る。

いよいよ契約書が出来たかと思ったがどうやら違うらしい。

「確認したいことがある」とのことで、

自分、元喫茶店の方、地主さん、物件の関係者を含めた4人で会うことになった。

契約に関する内容のため詳細は控えるが、

契約書を進める上でクリアにしておくべき点があり、

追加で書類を提出することになった。

残念ながら、そんなこんなで公庫から言われていた手続きの締切日に間に合わなかった。

契約書が揃った時点で連絡をして、再度手続きをやり直すことになった。

思うように進まない部分もある。

ただ、それもすべて“後から揉めないためのプロセス”だと理解している。


40年の歴史に幕

そして4月末日。

40年にわたり地域に愛された”元喫茶店”が、営業を終えた。

この店のパフェが大好きだった長女は、最終日にこっそり足を運んでいたらしい。

数日前に家族全員でパフェを食べに行ったのだが、

「もう食べられなくなるから行ってきた」

と、嬉しそうにその話をしてくれた。

カウンターには、常連の方々から贈られたであろう花がところ狭しと並んでいたという。

一つの時代が、静かに幕を下ろした。

——そして次は、自分の番になる。

5月中頃には登記の手続きが行われる予定。

連休明けには、地主さんとの契約書にもサインできる見込みだ。

現状

そして5月4日現在。

地主さんとの契約書の完成を待っている段階。

これが整えば、公庫との最終手続きに入り、

およそ1週間を目安に融資が実行される見込みだ。

そして5月中旬。

土地と建物、両方の契約が揃い、譲渡費用の支払いへ。

その後、司法書士の確認を経て、登記手続きが進む。

「地面師たち」の中でも緊張感が印象深い山場の場面だ。

——すべてが整い始めている。

想像していた“いつか”ではなく、現実としての“もうすぐそこ”まで来ている。

ただ、まだすべてが確定したわけではない。

契約書、登記、融資実行。

最後のピースが揃うまでは、もう少しだけ時間がかかる。

それでも、ここまで来た。

次に書くときには、すべてが揃った状態で報告できると思う。

そんなことを思いながらゴールデンウィークに筆を執ってみた。


最後に

次回はいよいよCircleエピソードシリーズの第一章が完結する。

思い起せばこのシリーズを書き始めて5か月。

本当に色んなことがあった。

知らない言葉や法律を学ぶ中で頭がパンクしそうなときもあった。

そんな時にも、多くの方から応援や励ましのお言葉を頂いた。

本当に有難く勿体ない限りである。

第二章では工事などの物理的なお店作りのフェーズに入る。

プレオープン参加権などをリターンに設定したクラウドファンディングのお知らせが出来る日も近い。

これからも多くの方に支えながらCircleは成長していくのだろう。

大変なこともあるだろうが、その過程も楽しみつつ前向きに進んでいきたいと思う。

という事で今回はここまで。

次回、第一章完結編につづく。。。

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