【超絶斬新】真ん中シャンパーニュの会 概要編

コム兄とワイン

みなさんこんにちは。

世の中には多様な特技を持った方がいます。

例えばブラインドでバッチバチに品種、国、ヴィンテージを当てちゃう人。

スパイスを駆使してとんでもないペアリングをしちゃう人。

料理やワインだけじゃ飽き足らず、狩りにまで出かけちゃう人。

シンプルにコミュニケーションおばけな人。

などなど。

みなさんの周りにもきっといるんじゃないでしょうか。変態が。

今回はそんな特技を持った4人の変態集団が開催した企画

真ん中シャンパーニュの会

の体験レポートをさせていただければと思います。

情報量が過多寄りの過多なため趣旨や当日までの流れを紹介する”概要編”

実際に提供されましたワインや料理を紹介する”ペアリング編”に分けて紹介してまいります。

このシリーズでは変態というフレーズが度々出てまいりますが、

全て最大限の誉め言葉として使用しておりますので適宜上手に変換して読み進めるようにしてくださいw

今回は第一弾という事で概要編にお付き合いいただきます。

一体どんな会になったのでしょうか。

早速行ってみましょう。

ちぇけら。

テーマの趣旨

前述のとおり、今回のワイン会のテーマは真ん中シャンパーニュの会

これだけではいまいちピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。

コンセプトはズバリ再構築

ん?逆か?

テーマが再構築でコンセプトが真ん中シャンパーニュか?

もはやそんなのどっちでもいい。(おい)

飲食関係で”再構築”というと一般的には既存の料理を要素ごとに分解して

既存のプロセスとは違ったアプローチで仕上げられた料理を指すと思います。

でも今回は変態プレゼンツ

一般的なんて言葉は通用しません。

今回再構築するのはワインの提供順

シャンパーニュは乾杯で飲まれることの多いというのは皆さん共通認識かと思います。

華やかな香り、フレッシュかつクリーミーな味わい、シュワっとしたのど越し。

飲まずとも注がれたグラスを眺めただけでも幸せにしてくれるシャンパーニュ。

「乾杯のシャンパン苦手なんだよね」という人

見たことも聞いたこともありません。

しかし、その常識を覆すべく「待った!」をかけたのがCOCOSの片山さんだ。

片山さん
片山さん

シャンパーニュは乾杯で飲まれることが多いですが、ものによってはフードペアリングの適性が高いですから、魚料理や肉料理と合わせたほうが活きるものもあると思います。

逆に乾杯に適したスティルワイン(泡のないワイン)もあるはずです。

確かに仰る通りシャンパーニュは万能選手で、

そのフレッシュな酸味や複雑な味わいは乾杯に限らずどのポジションだってこなしてくれる。

続けて片山さんはこう語る。

片山さん
片山さん

なのでランソンのブラック・クリエイションを乾杯ではなくメインディッシュに持っていこうと思っています。

ワインの持つポテンシャルを最大限に引き出しつつ、

新しい価値観も提供しちゃおうというというなんとも変態的発想。

これはやっぱり年間とんでもない量(数)のワインの試飲をし、

経験値の高い片山さんだからこその提案でもありますよね。

本当に素晴らしい。

それから片山さんが執筆されているCOCOSさんのブログ記事は

とても理論的で学びの多いのでブログなので興味のある方は是非。

ブログ記事の内容に沿ってお勧めのワインが提案されているのも嬉しいポイントです。

↓↓↓こちらから↓↓↓

ココスのブログ

止まらない提案

テーマが決まり、方向性を確認したところで具体的なところもXのDMで話し合われました。

場所はどうする、何皿構成なのか、人数はどうする、などなど。

ワイン会を開催するうえで必要事項を決めていきます。

ほとんどコム兄が寝ている間に3人で進めてくださっていました。(おい)

朝になってから大量のやり取りを見て状況を把握しようと努めるわけですが

たまに理解が追いつかないようなやり取りが行われていることがありました。

片山さん
片山さん

寒空の下を帰路に着くのでその前にコーヒーや紅茶ではなくホッと一息つくような寿司屋さんの”あがり”のようなものが提供できないだろうか。

うんうん、わかる。

片山さん
片山さん

一般的なホットワインでもまだまだアルコール度数が高いですし、甘みももっと抑えたい

なるほど、分かる。

片山さん
片山さん

ワインの出汁割は温かいくらいの温度帯で試したことあるけど美味しかった

ん?(やった事あるんかいw)

青野さん
青野さん

「昆布茶とかもありですね」

そうなの?

片山さん
片山さん

とりあえず明日昆布茶買ってきます。ワインを使って梅昆布茶を目指せばいいのかな?

・・・

・・・

・・・

もはやこれを変態と言わずしてなんと表現したらいいのでしょうか。

朝イチの頭が働かない状態で

このやり取りを見た時のコム兄の置いてけぼり感。

伝わりますかね?

こんな感じで変態的な骨格が出来上がっていき

なんとなくワイン会のシルエットが見えてきたとかいないとか

ワインに昆布茶を入れる変態たち

DMでは料理やワインの相談もしているわけですが

なぜか一番盛り上がるのが昆布茶の話題。

どんなデザートにするかみたいな話の途中で

「梅のニュアンスを感じる品種と言ったら?」

「やっぱりピノかな?」

みたいな会話が始まるわけです。

こちらは早速青野さんが日本のメルローの昆布茶わり。

こちらはアルザスピノとの昆布茶わり。

「単体では渋みを感じないワインでも熱でタンニンが強調されるみたいで少し甘めの方がいいかも」

というようなレポートが即座に届きます。

こちらはYukariさんが緑茶で割ったもの。

「薄まっただけで可もなく不可もなく、特にホッコリもせず」

というなんとなく哀愁漂う報告

「ペアリングではなくてブレンドだからまた違った難しさがあるね」

とか

「やっぱり甘みはマストな要素だね」

とか、

「そもそも2018のヌーヴォーもってるの凄いななど」

大人が遊びながらイメージする味わいにたどり着こうと奮闘する素晴らしい会。

間違えた、ド変態な会。

最高でございます。

気が付けばグループDMの名称も「真ん中シャンパーニュの会」から

ワインに昆布茶を入れる変態たちに変更され

自身たちの変態さを誇るような独特な空気感が醸成されていきます。

そして片山さんによって門外不出のレシピが完成されます。

実験者たちからの証言だと

品種や割合を間違えるととんでもなくまずくなる

との事でしたので、よいこの皆さんは安易に真似されない方が良いかもしれません(爆)

コム兄は唯一昆布茶実験はしなかったので変態度で言うと一番まともかもしれません。(何気に劣等感)

でも皆さんが盛り上がっている時にイノシシと対決していたのでそれはそれで変態なんだと思います(変態アピールすな)

募集開始

Yukariさんの現地視察のお陰もあって無事に会場も決まりました。

会場や設備の写真を沢山撮って共有してくれたばかりか、

カトラリーの数やら皿の枚数、皿のサイズまで事細かにシェアしてくださって

本当に助かりました。

フットワークの軽さは本当に素晴らしかった。

それだけにとどまらず募集用のフライヤーって言うんですか?

おしゃれなチラシも作ってくれました。

変態というフレーズを「唯一無二」という表現で何とか隠すことに成功している片山さんの文章力はさすがの一言。

このようにして、コム兄が何もしないでボケーっと寝ている間に

皆さんが動いてくれて、そのお陰で形になっていきました。

本当にありがとうございました。

そして募集に関してもコム兄は誰一人お声がけすることなく定員になりました。

しかも公開募集する前にほぼほぼ埋まるという奇跡。

凄すぎんだろマジで。

世の中変態だらけなのかよ(もちろん褒めてます)

連休中日の開催だったのに。

公募かける段階で残っている席が3名分だけ。

本当にお二人のお陰です。

特にYukariさんは半分以上の参加者を鬼コミュ力を駆使して誘ってくださって。

やっぱりどの分野にでもいるんですよね。変態が。

今回の流れをちょい出し

今回のワインのチョイスは片山さんがしてくださいました。

当日提供されたワインについての詳しい事はペアリング編で紹介予定ですので詳細は避けますが

セオリーの確認と今回のワインがどのような順番で提供されたのかを片山さんが作ってくださった資料をもとに紹介します。

ウェルカムドリンク

ウェルカムドリンクは早く到着した人が手持ち無沙汰にならないようにと提供されるもので

セオリーはやはりシャンパーニュ。

求められる役割を言語化すると

  • ワイン単体で楽しみやすい(料理が欲しくならない)
  • アルコール度数低め
  • 後のワインに勝ってしまわない

真ん中シャンパーニュの会では

お湯で割られたミード(人類最古の酒と言われる飲み物)をお湯で割ってアルコール度数を下げ

ほんのりやさしい甘みと温かさで寒い中来てくださったゲストを迎える

という構成にしました。

乾杯

乾杯時に提供するされる飲み物の役割は会の始まりのアイスブレイク

セオリーは先ほど同様シャンパーニュやスパークリングワインでしょう。

先ほどのウェルカムドリンクの要素に加えて

  • 会の雰囲気が明るくなるような印象のもの
  • 全員が楽しみやすいもの
  • アミューズとの相性

このようなものが求められると片山さんは言います。

今回の真ん中シャンパーニュの会ではロゼのスティルワインが採用されました。

明るい時間からワインだけで楽しみたくなるような味わい。

と説明がありましたが飲むのが楽しみですよね。

前菜

前菜は1:1ではなく1:多のペアリングになる事が多いので

オーク樽なしのライトな白ワインがセオリー。

求められる要素としては

  • いろいろな食材に対してネガティブな要因が少ないもの
  • 2本目の白ワイン、ないしは赤ワインと比べてもライトなもの。

真ん中シャンパーニュの会は期待を裏切りません。

ここでいきなり赤ワインを投下いたします。

参加者の皆さんもこのペアリングが一番印象に残ったんじゃないでしょうか。

早速翌日以降に再現レシピをしたという報告もチラホラ。

衝撃の組み合わせの詳細はペアリング編を待て!

魚料理

魚料理のペアリングのポイントは生臭さが引き立たないもの。(樽香りが強いものは▲)

その他にも前の白ワイン、後の赤ワインと比べて強すぎないものが求められ、

セオリーではある程度リッチな白ワインで適度に酸があり油脂をキレるもの

真ん中シャンパーニュの会ではその名にふさわしくシャンパーニュを提供しました。

提供されたランソンの特徴として

  • マロラクティック発酵なし(ほとんど)⇒シャープな酸味と熟成能力
  • オーク樽熟成なし(ほとんど)⇒ピュアな果実味と細身な口当たり
  • 長期熟成(48か月以上)⇒熟成香による複雑さ
  • 酸味が高くpHが低い(pH3を下回る)⇒食欲増進効果、2口目は酸味が和らぐ
  • 長期熟成だから泡が弱め⇒飲んでもお腹いっぱいにならない

このようなものがあげられるようでまさに食事時のシャンパーニュに相応しいのだそう。

今回の企画の核になるわけですが

この理論が証明されたのかされなかったのかは次回をお楽しみに。

肉料理

肉料理とのペアリングは濃厚な味わいの肉料理でも食を進めるもの、

ラインナップの中でもっともパワフルなものが求められると言います

セオリーとしてはフルボディの赤ワイン

やっぱり香ばしく焼いた肉には赤ワインが欲しい。

でも今回は違います。

魚料理でも提供したシャンパーニュも味わってもらいつつ、白ワインを料理に合わせました。

前菜に赤ワイン、肉料理に白ワインなんて。

変態ここに極まれりって感じです。

デザート

デザートのペアリングのポイントとしてはデザートの甘い余韻を引き継ぐもの。

セオリーとしては貴腐ワインやアイスワインなどのしっかり甘いワイン。

逆に良くない例としては

・渋みのある赤ワインとヴァニラアイス⇒渋味が引き立つ

・甘味のない白ワインと焼き菓子など⇒酸味が引き立つ

今回合わせたのはタンニンの申し子のような品種カベルネ・ソーヴィニョン。

そして一番最後には問題の”あがり”が登場します。

想像できますか?

ワクワクしますよね。

概要編を終えて

いかがでしたでしょうか。

今回の記事では真ん中シャンパーニュの会の本編であるペアリング編をよりお楽しみいただけるように概要編として紹介してまいりました。

回りくどくてごめんなさい。

早く内容を教えろという声も聞こえてきそうですが

コム兄のタイピングが遅すぎて中々進みませんので許してください。

実際提供した側のコム兄ですが自分で書いた文章を読んで本当に食事として成立していたのか不安になりました(爆)

参加者の皆さんには賛同いただけるかと思いますが

それぐらいセオリーからかけ離れたペアリングでした。

新しい提案、できたじゃん。

って感じです。

コラボ会はいつも刺激になりますが今回は別格でした。

次回はいよいよ料理やワインを詳しく紹介するペアリング編です。

料理の組み立て方やペアリングのポイントなど充実した内容になるとかならないとか。

再現してみたいぜって方もそうじゃない方も楽しみに待っててくれよな!

という事で今回はここまで。

ではまたっっ!!

続きはこちらから。

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