皆様こんにちは。
今回お届けしますのはタイトルにもあります通り狩猟に関する記事になります。
いつもの事ながら一部暴力的な表現やグロテスクな内容を含む記事となっておりますので
読み進める場合は自己責任でお願いいたします。
さて、前回の記事では
獣道を見つけ出せ!
という事で支部長に指南いただきました。
そしてコム兄的には嬉しい誤算でしたが
支部長が仕掛けていた罠にかかった獲物を捕らえるところも間近で見ることが出来ました。
ビビってほとんど何にもできませんでしたが。
Youtubeを見ているだけでは得られない貴重な経験をさせていただきました。
↓↓ちなみにその記事はこちらから↓↓
その際に
「なんぼ人について歩いたとしても、
自分で仕掛けてみて失敗を繰り返していかないことには成長しないから、
まずは山慣れするためにも山に入って、
ココというポイントがあったら仕掛けてみて、
それを繰り返して工夫せんことにはなんもならん。」
と、アドバイスを頂きましたので
今回は分からないながらも自分一人で出かけてみることにしたわけであります。
どんな結果が待っているのでしょうか。
早速行ってみましょう。
ちぇけら。
山に慣れるべく
なにはともあれ獣を捕えようと思ったら罠を仕掛けなければいけません。(そらそうや)
罠を仕掛けるためにはポイントを見極めなければなりません。(そらそうや)
ポイントを見極めるためには獣道を見切る必要があります。(そうなんですねw)
獣道を見来るためには山を歩き、
足跡やフンなどの形跡をもとに
どこからきて、どこに向かおうとしているのか
を把握する必要があります。
つまり、山を歩きまわらなければ始まりません。
傾斜がきつかったり
堆積した落ち葉で歩きにくかったり
場合によっては滑ってしまったりと
何気に体力が削られるんですよね。
普段厨房の中の限られたスペースを動く程度にしか歩かないという運動不足のコム兄にとっては、
なかなかの運動でございます。
とりあえず近場で山歩きに慣れようと思ったわけですが
運よくコム兄の職場の裏手が山になっており、
私有地であるために他の猟友会の方が出入りすることもないので
コム兄がヘタに仕掛けて獣に警戒されて
他の猟師さんの迷惑になる事もないだろう
という事で練習台には打ってつけ。
早速入山してみたわけです。
レッツ散策
コム兄が最初に選んだ場所は少年野球の練習グラウンドがある近辺。
変な話ですがここなら適度に人間の出入りがあるから、
山の奥深くに入らない限り
とんでもなくデカい大物とは出くわさないだろうと思ったからです。
大きくなかったとしても出会っちゃったらやっぱり怖いじゃないですか。(おい)
本来であればデカい獲物を探して散策するんだと思いますが、
こちとらとりあえず山歩きに慣れようというレベルのド素人ですからね。
獣道を自分で見つけられたらオッケー的なノリなわけです。
頼むから出てこないでねって感じ(ビビりすぎ)
グラウンドの脇から山の中に入っていって、恐る恐る中に入っていきます。
するといきなりシカのフンと思しきものが転がっていることに気が付きます。
うわ、おるやん。
予備知識が無かったり痕跡に気が付かなければ
そんなに恐怖感なんかは感じないのかもしれません。
でもコム兄は先日の支部長との特訓の結果
なんとなくではありますが
獣道がどんなものなのか、
鹿との格闘がいかに大変で壮絶なものになるか
を知ってしまってるんですよね。
葉っぱが風でなびく音や、
竹がしなってきしむ音やぶつかる音、
時々羽ばたく鳥さんの羽音、
どんぐりが落ちて葉っぱにあたった時の音とか。
もうね、めっちゃ怖いの。
しかもなんか視線を感じるというか、
何かに見張られているかのような緊張感。
斜面がきついからついつい口呼吸になりがちなんですけど、
ときどき鼻で呼吸した時に漂う獣臭。
こっわ。
この怖さ伝わるかなぁ・・・。
という事で初入山の際には怖すぎて10分くらいで山を出たんじゃないかな。
山慣れしに行ったのに
ビビりすぎて帰っちゃうの巻。
でございました。
罠設置
数日後、
いつまでもビビっているわけにはいきませんので、
今度は罠を2セットもって出発しました。
獣道をたどって、ポイントを見つけて、
持参した罠を設置し終わるまでは絶対に帰らないの巻
でございます(なんかうざい)
ポイントは前回見つけた獣道を頼りに探します。
ちなみに獣道と一言に言っても色んなパターンがあります。
色んな獣が頻繁に往来しているような大きな道
とか
昔使っていたけど今は使っていない道
とか
まだ道にはなっていないけど足跡がちらほら見つかるところ
のように
気配を大きく感じる道から薄くしか感じない道まで様々あるわけです。
国道、県道、市道、私道と言ったらイメージが付きやすいかもしれませんね。
と、専門家ぶってそれっぽく言いましたが
短期間でどの道がどんな道なのかまで見極められるほどセンスは良くありません。
皆さんだってコム兄がどんくさいの知ってるじゃないですか。
なんなら怖いから早く帰りたいし。
という事でなんでもいいからそれっぽいところに仕掛けちゃえってことで
こんな感じで設置いたしました。
道具とかも持っていないので適当に置いただけという何ともお粗末な仕上がり。
でも何となく隠せてるからいいかな的な。(狩猟をなめすぎ)
罠を設置するときに手間取りすぎて
何度かコム兄の腕に罠が作動してしまったりしたわけなんですけど
恥ずかしいので内緒にしておいてください。
仕掛けただけなんですけどね、
たった二個罠を仕掛けただけなんですけど、
仕掛けないことには何も始まりませんからね。
狩猟の第一歩を踏み出せたことで何かちょっとした達成感と程よい疲労感。
「今日はよく眠れそうだな」
なんて思いながら下山したコム兄なのでした。
設置後の見回り
設置をしたからには見回りに行かなければいけません。
頻度としては最低でも3日に1回、理想は2日に1回なんだと支部長から聞いておりました。
でも初めての仕掛けを済ませたコム兄は気になっちゃって気になっちゃって。
もう罠設置の翌日には見に行っちゃってんの。
落ち着けってね。
案の定掛かっていないし、
周辺を歩いた形跡もありません。
掛かってたらそれはそれで怖いんだけど、
だけどだけど、
気配が感じられないとやっぱり寂しい。
腕が無いから仕方ないんですけどね。
「そりゃそんな甘くないよな」
なんて自分に言い聞かせてその日はトボトボ帰りました。
それから2日後。
「どうせかかってないだろうな」
と思ったものの、
支部長の言いつけ通りきちんと見回りに行きました。
獣はかかってはいませんでしたが、
葉っぱで隠していたはずの罠があらわになっているではありませんか。
期待してはいたんだけど、実際にそんなに簡単に獲れるとも思っていなかったのですんげぇビックリ。
穫れてはないんだけどね。
よくよく見てみると、コム兄が仕掛けた罠の踏み板が外れて作動した形跡がありました。
ここ踏んでる!!!!
罠のポイント間違ってなかった!!!!
とめちゃくちゃテンション上がりました。
まだ穫れてはないんだけどね。
作動したのに捕えきれなかった原因を探らなければいけません。
改善しなければまた同じことを繰り替えすことになりますからね。
という事でいくつか改良して罠をそのまま同じ場所に再設置。
もう一つの罠は相変わらず気配がゼロだったので場所を変えて設置しておきました。
次見回りに行ったときにはかかってるといいなー。
そうそう、何度か見回りにいったり
捜索範囲を広げたことで山に慣れたのか恐怖感も薄らいできたように思います。
年が明けて
実はコム兄、年末に体調を崩してしまいまして。
とっても楽しみにしておりました奈良ワイン会の大忘年会をやむを得ず欠席していたのでした。
マジで残念。
それに伴って罠の見回りにも行くことが出来ない状態が続いておりました。
そんな状態のまま仕事納めを迎えました。
コム兄家では年末年始に青森帰省(車で片道約1200キロ)しておりますので
当然見回りにも行けるはずがありません。
なので本来であれば仕掛けた罠を万が一のために撤収しておかなければいけないのです。
「どうせ掛かるわけないし、このままでもいっか」
と自分勝手な都合のいい解釈をして
そのまま設置したまま約10日間ほど放置していたのでした。
年も改まり、帰省から無事に帰宅して年始のバタバタが落ち着いたある日、
久しぶりに見回りに行ってみることにしました。
いつもより多く感じる鳥の鳴き声。
漂う獣臭と何とも言えないプレッシャーというか威圧感。
これはもしかして!
と思ってポイントに向かいます。
まずは先日起動していた罠のポイントへ。
遠目からでも辺りの木の様子が変わっているのがよくわかりました。
お!いよいよ初捕獲や!
と思ったのも束の間、異変に気が付きます。
※以下閲覧注意
確かに罠に鹿と思しき獲物がかかっているのですが、
生命の熱のようなものは感じられず、
ぐったりと横たわり
顔の半分は落ち葉で埋もれていました。
恐る恐る近づいてみると
既に内臓の一部分が他の獣に食べられた形跡がありました。
本当に申し訳ない気持ちが溢れてきました。
自分の勝手な都合で尊い命を無駄にしてしまいました。
本当にごめんなさい。
気持ちが高揚していた分落差が凄くてだいぶ落ち込みました。
今後はこのような事を二度と起こさないよう今まで以上に自分の仕掛けた罠には責任を持ち
遊びじゃないことをしっかりと自覚して取り組んでまいります事を改めてここに誓います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回はとても残念な結果になってしまいましたが、
見回りの大事さ、
罠のポイントが間違いでなかった事など、
多くの事を学ばせてもらったなと思います。
今のコム兄にできることはこの尊い死を無駄にせず、
最大限次の糧にするという事。
次こそはしっかりと仕留めたいと思います。
こんな感じで成長スピードが遅いコム兄ですが応援してくださると嬉しいです。
頑張っちゃうんだから!!!!
という事で今日はここまで。
ではまたっっ!!!
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