コム少年はド田舎の一般家庭(厳密に言うと天理教の教会)の育ちで、
当時、親・親戚を見渡しても恐らくワインだなんて飲んでいるような人は僕の知る限りいませんでした
ワインなんてテレビの中の人が飲むようなものだと思っていたし
飲むことも恐らくないだろうと思っていました
それくらいワインとは無縁の生活を過ごしてまいりました
調理科のある高校へ
コム少年は調理科のある高校に通いました
そのため授業の中で和・洋・中と料理を一通り勉強することになります
そのおかげでワインとの距離がぐっと近くなりました
とはいえ調理酒のなかの一つとして扱う程度で
味を見たとて美味しいと思うような感覚はなかったように思います
(高校生だから当然w)
コム少年単身大阪へ
そんなコム少年が嗜好品としてのワインに出会うのは19歳のころでした
同級生が高校卒業後の進路を
ホテルやレストラン、旅館や自衛隊(?)に決めていく中、一人だけ進学を決めます
何かもっと本物を知りたくなっちゃったんですよね
そこで選んだ学校が”食の東大”こと辻調理師専門学校です
(興味ないと思うけど)正確にいえば、辻調グループの中の”エコール辻大阪、フランスイタリア料理専攻課程”に進学し1年間学びました
こちらを選んだ理由としては、調理師資格は高校卒業と同時に取得していましたので、あえて調理師育成施設としての認可は取っていない学校だけど、その分実習のカリキュラムが多いという事でした
座学よりもより実践的な事が学びたいと思ったんです
いつワインと出会うねんと思ったそこのあなた
もう少し落ち着いて待ってね
青森から一人出てきていきなり都会暮らしが始まるわけなので不安しかありません
なんなら言葉も通じませんw
アルバイト先へ住み込み
住むところは学校が斡旋してくれているアルバイト先に住み込み
という形でお世話になることにしました
このバイト先がなかなかユニークで大変なこともありましたが、
宮崎出身の柳田君と支えあいながら何とか1年続けることができました
(余談が過ぎるで住み込み生活のお話はまたいつか)
何を隠そうこのバイト先のマスターこそが私にワインの素晴らしさを教えてくれた方です
駒川商店街の一本路地に入ったところにあるステーキハウスで
お店の地下にマスターお手製のミニワインカーヴがあり
沢山のワインとちょっとした食材が保管されていました
お客さんに出すより自分が飲んでる方が多いんじゃないかという感じでしたが…
営業が終わってお店の掃除やらの片付けが終わると
マスターと柳田君とコム少年の3人で賄いを食べるのですが、
その際にマスターの気分によって
時には日本酒だったり、時にはワインだったりを味見させてもらう事がありました
ですが(おこちゃまだったので)特に惹かれるということもなく
特に刺さることもありませんでした。
ついに出会う
ところがある日お客さんが残したあるワインの香りがコム少年の心を鷲づかみにしました
それは
”Domaine Sylvain Cathiard Vosne-Romanee”
というワインでした(多分絶対w)
何とも表現しがたいキレイなルビー色のような外観で、ワインを通した照明がテーブルに反射して
本物の宝石のように輝いていました(本物のルビーは見たことがありません)
色とりどりのお花を束ねた花束のような
カゴ一杯に溢れそうな果物のような
色気たっぷりな香水のような優雅な香り…
今まで触れてきたものとは全く別次元のもので
これがワインという飲み物の魅力なのかと思い知らされました
その時の衝撃は今でも忘れません(ごめんなさい、半分くらい忘れてます)
味見も少しさせていただきましたが少量口に含んだだけでしたが
余韻がとてつもなく長く、次の日までなんとなく香りが残っているような、
そんな素晴らしいワインでした
また機会があれば飲んでみたいなと思います(お金貯めなきゃ…)
これがコム少年とワインの出会いでした
衝撃的な出会いを果たし心揺さぶられたコム兄でしたが
皆さんのワインとの出会いはどんなものでしたか?
10人いれば10通りのドラマがありそうですねぜひ教えてくださいね!!
それではまた!!
コメント