だいぶと過ごしやすい気候になってきましたが
皆様いかがお過ごしでしょうか。
昼間はまだまだ汗ばむ気温ではありますが
朝日が昇る時間帯やワイン会後の帰路に着く頃の少しひんやりした空気を感じると
やっぱり秋だなぁって思いますね。
今回の記事では、まだ夏の気配が残る日に行われたコム兄ワインパーティーの紹介をさせて頂こうと思います。
あの著名な安ワイン道場 師範と米柱様が関西に遠征遊ばされるという事で急遽開催いたしました。
すでに師範の稽古日誌や米さんによって紹介記事が書かれていますので改めて書く事も無いわけですが
備忘録として、そして久しぶりに再会できたクラスメイトとのエモい感情を書き残しておきたいと思います。
↓↓師範の稽古日誌はこちらから↓↓
↓↓米柱さんのnoteはこちら↓↓
なお料理をしていたり、なんやかんやしていて写真を一枚も撮っていなかったので(全力弁明)
写真は全て参加者さんからの頂きものでございます。
ありがとうございます。
さて、一体どんな会になったのでしょうか。
早速行ってみましょう。
ちぇけら。
スタンバイ

この日のワイン会は基本的に持ち寄りシステムを採用しておりました。
参加者からしたら何かテーマがあるわけでもなく、
どんな料理が出るかもわからない。
他の参加者がどんなワインを持ってくるかもわからない。
というかなり大喜利要素の高いワイン会になりましたので
せめてもの償いとしてウェルカドリンクのマグナムシャンパーニュをはじめ、
大量の水と、ウコンやヘパリーゼ、木村硝子のピッコロさんをセットしてスタンバイしました。
やっぱり何かテーマや縛りがあった方が選びやすいと思いますので、次回からはそのようにしたいと思います。
乾杯
数人の方から「遅れそうです」という連絡があったので定刻に乾杯。
師範がチョイスされたこちらのシャンパーニュで乾杯いたしました。

昼間っから飲むシャンパーニュは最高デシカないんですよね。
そうそう、こちらのシャンパーニュですが、近鉄あやめ池駅直ぐ近くのワインショップデシカさんで購入できるそうです。

前菜
前菜としましてジビエのテリーヌ、ホタテのカルパッチョ、鹿の低温調理刻みましたを用意しました。
まずはジビエのテリーヌの紹介。

こちらはコム兄が捕まえたイノシシと鹿肉を主軸に
鴨肉、フォアグラ、ピスタチオ(発注ミスでクラッシュタイプになっちゃった)を合わせて、
網脂で包んで低い温度でじっくり焼いたもの。
一緒に頂くと噛むほどにシャンパーニュの綺麗な酸味がしみこんで格上げされるような一品。
クセもなく味付けも濃くしていなかったので丁度良かったんじゃないかな思うのと、
コム兄といえばの一品でもありますので提供出来て良かったです。

帆立のカルパッチョにはキュウリ、トマト、キウイ、オレンジをトッピング。
狙いとしては持ってこられるワインがどんなタイプのものであっても
どれか一つはブリッチ(橋渡し)してくれるんじゃないかとという狙いです。
鹿の低温調理には甘口の醤油とごま油で下味をつけて、パルメザンチーズを振りかけました。
これに関しては狙いなんかありません。
鹿肉って美味しいんだなーって思ってもらえたらラッキーだなくらいの感じ。

2本目のワイン
2本目にはコム兄の専門学校時代のクラスメイトであるメグさんが持ってきてくださったワインを開けました。

サヴォワのあたりで造られているワインだったように思います。
「知り合いにもらったワインやからどんなんか知らんよ」
と仰っていましたがめちゃくちゃ美味しいワインでした。
とても綺麗な酸味が印象的でとても上質な感じがしました。
じっくり時間をかけて楽しみたいワインでしたが気が付けば蒸発していました。
酸味マンのコム兄はこういうワイン好きです。
3本目のワイン
この日コム兄が皆さんと飲みたくて持参したロゼの登場です。
米柱さんもエチケットも可愛いから気になっていたというワイン。

ほんでこちらのワイン可愛いだけじゃなくていんです。
造っているのはグラーヴ格付けシャトーであるスミスオーラフィットが造るロゼ。
「夏のピクニックのお供」という軽やかフレッシュなタイプのプロヴァンスのとは違って
ゆっくり味わいたいようなワインだと思い選びました。
(プロヴァンスのロゼも勿論大好きです)
そんな爽やかでありながらボディも兼ね備えたロゼに合わせてこちらのお料理を。

海老とタコを炒めただけなのでお料理という程大層なものではないんですけどね。
隠し味というか風味づけに少しだけアンチョビを忍ばせました。
シーフードの持つ塩気とチャーミングな酸味、炒めた香ばしさとボディー感を合わせたつもりなんですけどいかがだったでしょうか。
4本目のワイン
瞬く間にワインが蒸発してしまったのでお次は能登様がご持参くださったこちらのワインを開けました。

泣く子も黙るローゼン様のワイン。
コム兄の不手際で若干温度が高かったかもしれませんがとても美味しいワインでした。(そらそうやろ)
なんというかフルーツとかハーブ感のような要素がギューーーっと詰まっていて、
力強くも滑らかな酸味と丸みを帯びた口当たり。
たまらん。
ワインだけでおかずは要らないタイプのワイン。
ほんまリースリング偉大ですわ。
5本目のワイン
続いてドイツ系品種繋がりという事でトミーさんが持ってきてくださったこちらのワインを開けました。

アルザスのゲヴュルツらしくライチやバラのような華やかな香りとほのかな甘み。
さっきの海老とタコの炒たやつをもう少しエスニックに魔改造したらめちゃくちゃ良さそうな感じですね。
フォアグラとも合いそうだからジビエのテリーヌとも良かったかもしれないし(なお試してはいないw)
華やか系で使い方が難しいと思われがちですけど
デザート的に最後の〆でもいけそうだし守備範囲の広さを感じさせる一本でした。
ギリギリまでどのワインにするか悩ませてしまって本当にすいません。
6本目のワイン
そろそろ赤ワインも行っちゃいますか?という事で
米柱さんがチョイスされたこちらのワインを抜栓していただきました。

こちらのワインは近鉄学園前にある(会場とは反対方向)ワインショップで目が合って購入されたとの事でした。
ルーデュモンさんが造るヌーボーを1年寝かせたワイン。
近年の価格高騰でめっきりヌーボーを飲む機会が減っておりましたので
有難く頂戴しました。
この頃に「赤ワインが出始めたから秋刀魚でも調理始めちゃおうかな」
とキッチンの方へ向かいました。

念のため刺身でも食べられるように(アニサキスとか怖いから一応)処理をしたんですけど
やっぱり香ばしさ欲しいよねって事で
バーナーで香ばしさをプラスして軽くオーブンで温めました。

そのままでもいいけど、悪酔い防止のために炭水化物が欲しいかなと思ってパスタにしました。
肝のソースが苦手という方もいらっしゃったので味変用に添えてお出ししました。

気休め程度にフレッシュのタイムを散らして爽やかな香りをあしらっておきました。
7本目のワイン
そんな秋刀魚のパスタに抜群にペアリングしていたのがこちらのピノグリのオレンジワイン。

こちらは奈良ワイン会でもお世話になっているサクちゃんさんが持参くださったワイン。
オレンジやアプリコット、ハーブのようなニュアンスに
紅茶のように繊細ながらも程よく感じるタンニン。
脂ののった秋刀魚の脂を流しきるわけでもなく、生臭くするわけでもなく、
程よく寄り添ってくれていたと思います。
合わせる前とかは前出のヌーボーが良いかな?って思っていたんですけど
いや、ヌーボーも勿論よかったんですがワインの方が勝っていた印象がありました。
ガメイやピノならシンプルに炭焼きが良いかもしれませんね。
8本目のワイン
ブルゴーニュが出たならタイミング的に今かな?
と満を持して登場しましたのがこちらのワイン。

みんな大好きベッカーさんのマグナムでございます。
何といっても状態が最高でした。
するする入ってくるし、思考停止で美味しい。
お変わりしようと思ったけど気が付けは空になっていました。
おかしいな。
マグナムなのに。
田口さんいつもありがとうございます!!
9本目のワイン
こちらはまどかさんがお持ちくださったワイン。

分かりやすく桃がいるワインだったと記憶しています。
あなたソーヴィニョンブランさんでしたよね?
って思いつつ、確かにボルドーブランでも桃を感じることあるよねーなんて話していたように思います。
赤ワインの後だったのでどうかなと思いましたが
色あせるどころかフレッシュさが際立ってとても良い口直しになりました。
もしかしたらハーバルなニュアンスは赤ワインの後だったからマスクされて桃感が浮き彫りになったのかもしれませんね。
いやぁ、美味いワインはどの順番でも美味いんだな。
10本目のワイン
こちらのワインもコム兄が持参したワイン。
コム兄ワイン持ってき過ぎじゃね?と思われるかもしれませんが
当日までワイン持ってくるか持ってこないか分からなかったですからね。
いい機会だからみんなと飲みたいと思って持参しました。

こちらのワインはアフリカーさんで試飲会があった時に
南アフリカ姉さんのmishikaさんがお手伝いをされていた時があって、
その時にお勧めの3本を購入したうちの1本。
たくさんの品種をブレンドしているワインらしくとても複雑。
こちらのワインからも桃を感じました。
ローヌ系の品種が多かったように思いましたがとても滑らかで丸くて厚みのあるワインでした。
mishikaさんお勧めありがとうございました!!!
クラスメイトとのエモい話
ワインも10本目に進んで良い感じに酔いも回る中、コム兄はお肉を焼きにキッチンへ。
やっぱり座っているよりもキッチンの方が落ち着くのかめぐさんもキッチンに来てくれて
いろんなお話をしました。
学生当時の事とか、
同級生で今も交流のある友人の事とか。
コム兄は専門学校に1年しか通っていませんが、めぐさんはさらに上級学校である
「辻調理師専門学校・技術研究所」
にも通われておりましたので、その当時の事とか、
卒業してからの事とか。

あんまり誰にも響いてなかったけど一応コム兄は卒業時に成績優秀者として表彰されているという事もこそっと自慢しておきました。
今は見る影もありませんがwww
その他にも修業時代のアレコレとか今後の事とか。
コム兄は早々に脱落してしましましたが、みんな死に物狂いで頑張ってきて、
それで今こういう形で再会できるって本当にエモい時間でした。
本当になんか感極まって泣きそうになっちゃって(笑)
というか少し涙出てたw

泣きそうになっているコム兄の状況を察知してか泣き顔を覗きに来られた皆さんに囲まれるコム兄。
そんな泣きながら仕上げたお肉料理がこちら。

ソースはめぐさんに味を確認してもらって。
なんか本当にあえて良かったと思うし、どんな形になるか分かりませんがコラボとかできたら嬉しいですね。
一緒に奈良を盛り上げていきましょうね。
11本目のワイン
お肉に合わせるタイミングでこちらのワインを抜栓いたしました。

こちらのワインはにゃおさんがお持ちくださったワイン。
この日は皆さんが持ち寄ってくださったワインは白が多くて、
赤ワインも淡いタイプのワインでしたので
しっかり濃くて濃縮したタイプのワインが欲しいタイミングでした。
やっぱりしっかり目のワイン1本は欲しいですよね。
とっても濃厚でジャミーでリッチな印象。
タンニンも滑らかで美味しかったです。
なんか知らんけど葉巻とか吸いたくなる感じがしました。
(なお吸ったことはないw)
でも葉巻はやっぱりブランデーなのかな。
いずれにしても、お子ちゃまコム兄にはまだ遠い世界ですね。
12本目のワイン
しっかり濃いワインで〆ったと思いきや能登様から追加のワインを提供いただきました。

それがこちらのワイン。
サヴィニレボーヌの97年。
漂う只者じゃない感。
まもなく20年を迎えようとしていることもあって
こんなカジュアルに開けるワインではなさそうですが断る理由も見つからないので
お言葉に甘えまして頂きました。
そういえば能登様ブルゴーニュがお好きだって仰っていました。

苦戦しつつもプロングを使ってなんとかこじ開けてくださいました。
最終的に田口さんが救出してくださったように記憶しています。
能登様、田口さん本当にありがとうございました。
ブルゴーニュらしいエレガントさと熟成が織りなす複雑さ。
じんわりと感じる温かさとやさしさ。
そして儚さ。
めぐさんと人生を語った後だったこともあってなんかとても染みました。
13本目のワイン
コム兄ワインパーティ最後の1本はこちらのシャンパーニュ。

東京勢をもてなすにはこれしかない!
って事でパルメ・ネクターさんを投下いたしました。
コム兄的最大限のオシャレを狙いました(爆)
そしてその〆シャンのお供にイチジクのタルトを焼きました。
これからの

こう。

なんかそれだけだと平凡かなと思いまして、温め直すためにオーブンで焼き直しました。

とは言ってもほんのり温める程度ですけどね。

冷たいとなんかカチコチだけど温めるとフワッとするというかほどけるような食感になるのと
シャンパーニュとの温度差があるとよりコントラストがはっきりするかな?
という狙いでしたが、きっとみんな酔っぱらってたから覚えてないと思いますw
でもね、それでもその時は本当に美味しいって言ってくれてたし、
甘口のシャンパーニュで〆るのもいいねって言ってもらえていた気がするので満足です。
という事でこの日のラインナップはこんな感じ。

11人で13本。(マグナムをブテイユ換算すると14本)
いやぁ、飲みましたね。
師範と米柱さんと楽しい時間を過ごすべく緊急開催した会でしたが
主催したコム兄が一番楽しませていただきました。
参加してくださった皆さん本当にありがとうございました。
二次会はデシカへ

こんな感じで昼間っから飲みまくった訳ですが2次会としてデシカさんへお邪魔しました。
日曜日でしたので本来ならばお休みのところですが、無理を言って開けていただきました。
(本当にすみません、ありがとうございました)
駆けつけ1杯という事でコム兄はシャンパーニュを頂きました。

1次会の片付けも終わってホッとしたからかとても染みました。
その他にもえいじさんが準備してくださっていたチーズやワインを楽しみました。


この他に、師範が飲んだ事ないというドイツのライジングスターRINGSのワインをみんなで楽しみました。
飲むだけ飲んで散らかして帰ってすみません。
それでも、師範と米柱さんにデシカさんを案内出来て、しかも楽しんで頂けたようで本当に良かったです。
最後に

通算何杯ワインを飲んだのか分からなくなるくらい堪能した1日でした。
それぞれのワインはもちろん美味しかったけど、やっぱりご一緒するメンバーが良かったなと思います。
師範と米柱さんの人徳によってお集まり頂けた訳ですが本当に幸せな時間を過ごさせていただきました。
そうそう、公邸料理人の試験に落ちたのもあって慰めて頂いたり、
シャンパーニュをサービスして頂いたり。
落選したことで日本で出来る事も少なくないかもな。
となんだか勇気が湧く一日でもありました。

という事で皆さんと楽しく乾杯できる日を楽しみにしております!!!
という事で今回はここまで。
ではまたッッ!!!
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