気候を制する者はワインを制す⁉ 奈良ワイン会vol.13 気候とワイン 後編

コム兄とワイン

皆さんこんにちは。

今回の記事では前回に引き続き、気候とワインをテーマに行われた奈良ワイン会の続編を紹介してまいります。

内容をより楽しくお読みいただくためにも是非とも前回の記事もチェックしてみて下さいね。

解像度が上がること間違いなしです。

今回の記事では講義部分を踏まえた比較ブラインドテイスティングの様子や

欧風バルenさんの美味しいお料理を紹介してまいりたいと思います。

どんなワインが登場するのか。

コム兄は気候の違いを感じることが出来たのでしょうか。

早速行ってみましょう。

ちぇけら!!!

気候がワインにもたらす影響

念のためこちらを確認してから内容に入っていきましょう。

まずはブドウが育つ環境について。

こちらは冷涼であるとか温暖であるなどのように気温による区分

緯度や年間の平均気温こそ同じでも海に近いとか、大陸の西側なのか東側なのか、はたまた内陸なのか

などの条件によって温度格差が異なるので気候区分によって分類できる。

というお話でした。

気候がワインにもたらす影響を整理すると

気温は高いのか 低いのか

日照は多いのか 少ないのか

乾燥しているのか 湿潤なのか

(土壌は肥沃なのか 痩せているのか)

それぞれの要因が絡み合って自然由来のブドウの生育環境がきまり、獲得できるブドウの質が(ある程度)決まってきます。

さらにその環境に適したブドウ品種を栽培することが求められます。

例えば

気温が高くて日照量が多い環境では、高い糖度と熟した果実味を持ったブドウが獲得できますし、より晩熟な品種が適してると言えるでしょうし、

気温が低く日照量が少ない環境では、低い糖度で酸味ののった新鮮な味わいのブドウが獲得できます。

そのためより早熟な品種が適していると言えると思います。

前回の記事で7000字を超える文字数で説明したものを要約するとこんな感じになってしまします。

(これでいいやんっていうのは言わない約束w)

これを踏まえて色調はどうか、果実味はどうか、酸味はどうか、赤ワインならタンニンなどのフェノール類はどうなのかというのを分析していくという事になります。

このトレーニングをたくさん積んでいって初めてブラインドの鉄人へと続く道の扉が開くわけです。

コム兄はやっと風や海流のメカニズムが分かった程度。

目指すべき方向はおろか現在地すら分かってない状態でしたが、今回の講義でコンパスを手に入れて自らの足で歩き出せるようになった気がします。

それぞれの要素に気候がどのように関与しているのかが分かってくると、なんだかブラインドテイスティングも楽しく感じられるのが不思議。

いよいよ比較テイスティングに入っていきますが、いきなり上手くいく訳ないのはコム兄自身が一番分かっています。

でも楽しんで取り組んでみたいと思います。

Let’s ブラインド!!

比較① 白ワイン (東岸vs西岸)

一皿目のお料理

ワインに先立ち、お料理のトップバッターがサーヴされました。

こちら。

春キャベツで包んだ野菜のテリーヌ

彩り鮮やかで丁寧に処理された野菜たちと

帆立のヒモからとった甘やかな出汁のジュレ。

手前のソースはソラマメを荒くつぶしたソース。

彩りが鮮やかで心がなんかフワッと軽くなった気がします。

見るからに美味そう。

ワインの外観

白ワインもサーヴされていよいよ始まりますって感じ。

外観はちなみにこんな塩梅です。

この写真で分かってしまった人は変態です。(さすがにいないですよねw)

この段階では水の可能性だってあるんじゃないの?というくらい淡い色調。(そんなわけはない)

ちなみに左側が1番のワインで右側が2番のワイン。

2番の方が若干粘性を感じるような気も致します。

コム兄秘伝のメモ帳をかざしてみましたの図がこちら。

ごくごくわずかな差ですが、1番の方がより淡く、2番の方がやや濃くて濃縮しているように見えます。

なるほど。(お手上げ)

現段階で気候の違いを当てはめるとするならば、2番は1番に比べて温暖な産地なのかな?という予想がつきます。

まずは1番から香りをとっていきたいと思います。

色調の淡さに反してとても華やかな香りで開放的な感じ。

洋ナシや熟した柑橘。繊細な線ではあるけどとてもトロピカルな香りがいたします。

うん、いい匂い。

味わいも香りの印象通りのフレッシュで爽やかな味わい。

余韻の部分で微妙に苦み君もいるのかな?といったフィニッシュ。

いうなればしっとりジューシートロピカルって感じでしょうか。

続けて2番

同じ品種の産地違いという事で、やや色調が濃いので1番のワインよりも香りも派手なのかな?という想像をするわけです。

実際に香りをとってみると非常に控えめ。

コム兄は混乱するわけです。

片一方は淡いのに香りのヴォリュームあり、もう一方は比較的濃い色調なのに香りのヴォリュームが小さい。

苦みもやや強く感じるし、未熟だから苦いの?君は。

なんて考えるけど2番の方が明らかに液体が濃いし、1番のようにしっとりしているというよりはパキッとしているというか明るいというか乾いているようなイメージ。

パキッと爽やかトカル

って感じでしょうか。香りだけが落ち着いているんですよね。

やっぱり教科書通りに上手くはいきませんなぁ。と諦めかけた瞬間に

隣のテーブルの方とえいじさんがお話ししている会話が聞こえてきました。

「両方とも多分分かったけど、2番閉じてますね」

これを聞いて

「やっぱり2番のワインは閉じてるんだな」って一瞬安心しかけたんですけど、

ちょっと待って両方分かっちゃったの?って話。

安心し過ぎてあやうくスルーするところだったよ。

ノーヒントだけど早くない?って話。

この方、世界最速でWSETdiplomaになられたTomoyuki Hashimotoさん

実は過去にえいじさんにお誘いいただいてハシモさんと食事をご一緒させていただいたことがあります(ミーハー根性が凄い)

この時天才って本当にいるんだなと感じた事を覚えています。

すごい努力をされたことと思います。

本当に合格おめでとうございます。

そういえばコム兄がご一緒したテーブルでもWSETdiplomaに挑戦中という女性が方が2名。

コム兄の周りでWSET挑戦者が続々と増殖している感じがいたしますが、これもえいじさんの影響でしょうな。

コム兄がもし受けるならLv.2からみっちり学習したいですね。

さて、ワインの話に戻ります。

こちらの2種類のワインですがステンレスタンクで発酵させているのは共通しているものの、

細かいメイキングも違えばヴィンテージも違うとの事。

一方はコルクで一方はスクリューキャップ。

そのあたりが影響しているかもしれません。との事でした。

えいじさんも2番のワインがこんなに頑丈なワインだとは思いませんでした。と漏らしていました。

1番のワインはパレットが少ない

というような声が聞こえてきていたように思います。

ちょっと専門用語過ぎてコム兄にはその言葉の意味すら理解できませんでした。残念。

という事で、コム兄が持ちうる情報は全て開示したわけですが、読者の皆さんはなんとなく想像がつきましたでしょうか?

では正解を発表したいと思います。

1番のワインの正体

1番はなんと日本のワイン。

大分県宇佐市で造られるアルバリーニョ2022年。

皆様お馴染みの安心院葡萄酒工房さんが手掛けるワインです。

しっとりジューシーで繊細に感じたのは日本のワインだったからかもしれません。(こじつけが凄い)

過去にもテイスティングしてこれって日本のワインなの?と驚愕した経験を持つコム兄ですが、今回もまさか、まさかって感じです。

ちなみにその際の記事はこちら。

香りが開いていたのもありますが、こちらのワインの方がコム兄は好きかなーって感じたなり。

どうですか?

日本のワインを想像された方はどれくらいいらっしゃったのでしょうか。(飲んでねぇから分かる訳ねぇだろ)

こちらのワインと一緒に野菜のテリーヌを味わいますと優しく寄り添ってくれます。

トロピカル感も全く嫌な感じがせず、野菜の軽やかな甘さとワインの酸味とほのかな苦みがいい感じ。

野菜の味を上からマスクするわけでもなく、物足りないわけでもなく、ちょうどよかったと思います。

美味しかった。

2番のワインの正体

続いて2番のワイン。

こちらはカリフォルニア・ナパヴァレーで造られたというアルバリーニョ。

パキッと乾いた感じた気がしたまでは良かったですね。

こちらのワインに特徴的に感じた苦みは高いアルコールからくるものではないかとおっしゃっていた気がします。

液体の濃密さも納得の産地です。

ナパ・ヴァレーでアルバリーニョ造っているというのも意外でしたが面白いですね。

香りが開いた状態でもう一度味わってみたいと思いました。

こちらのワインと野菜のテリーヌを一緒に味わった感想ですが、野菜がとても甘く感じました。

このテリーヌの性質上1番のワインを飲んだ時と味わった野菜の種類が違うので何とも言えないところもありますが。

ワインが持つ塩味の影響なのか、ジュレも野菜も味わいが一段濃くなったように思いました。

マスクするわけでもなく引き出すなんてすげぇ。

同一品種で比較試飲してこその感覚かも知れませんね。

ホント面白いし美味い。

隣でご一緒していたまどかさんはヤングコーンやばいと言って嬉しそうに召し上がってらっしゃいました。

という事で第一弾は大陸の西側と東側の比較試飲でした。

番外編

ちなみにえいじさんのご厚意でアルバリーニョといえばリアスバイシャスでしょってことで、

こちらもテイスティングさせていただきました。

本当になんというか教科書通りというか、うんうんこれこれって感じの味わい。

美味しい!!

色調はこれまででで一番濃いのかな?

香りもアルバリーニョだし、味もアルバリーニョ

は?...何言ってんの?って感じですけど

やっぱりエチケットを見ていたり、事前情報込みで飲んでみると味わいに一体感が出て味が濃く感じるというか美味しく感じる気がします。

いかに情報や先入観に支配されているのか。

なんならコム兄がこれまで飲んでいたのは情報だったんじゃないの?という事をこれでもかと見せつけられた気がいたします。

実際このワインをブラインドで出されたら

アルバリーニョです!!

って自信満々に答えられるかといえば現段階のコム兄ではだいぶ怪しい。

もっと頑張らなきゃな。

比較② 冷涼産地の赤ワイン(海の近くvs内陸)

お次は赤ワインの比較テイスティング。

まずはサーヴされましたお料理の紹介から。

二皿目のお料理

二皿目には春らしい筍のお料理。

ビールを揚げ衣に使用してふっくらサクサクに揚げられた筍のベニエ

添えられたソースは卵黄と澄ましたバターで作られたオランデーズソース。

アクセントにブラックペッパーとクミンの香りをあしらっているという事でした。

ブルーのお皿も可愛らしい。

こちらのお料理ですが、えいじさんの講義を聞いている時からキッチンの方からジュワジュワパチパチと揚げている音が聞こえておりましたのでとても楽しみにしておりました。

空腹時には揚げ物の音は最高のBGM(デブの発言w)

まずはソースをつけずに頂きました。

口に頬張ると、最初歯がサクッと当たったかと思うと空気を含んだ衣でフワッとしていて軽いわけです。

そこに筍の独特なコリコリとした食感。

噛みしめるたびに筍の香りがどんどん広がっていき鼻から抜けていきます。

うみぁーーー。

ソースをつけるとコクがプラスされ全体に滑らかなテクスチャーになるんですが

ブラックペッパーの香りが程よく引き締め、余韻にはクミンが漂います。

シンプルだけどとても美味しかったです!

ワインの外観

それではワインの分析に参ります。

今度は赤ワインの分析です。

外観はこんな感じ。

こちらも同一品種の産地違い。

パッと見た感じは左の方が淡いというか光をより通している感じがするので、より冷涼なのかな?と予想を立てました。

コム兄メモに準じてまずは左の3番から。

紫がかっているものの透明感があって鉄っぽい香り。

果実味パーン!っていうよりはピュアでエレガントな印象。

とはいえ酸が立つわけではなく、タンニンも細かい気がする。

やや青っぽい野菜のような香りがしないでもない。

と書いてあります。

コメントからも温かいところで育ったワインではなさそうな気がいたしますね。

続いて4番

向こう側は見えるものの濃い色調でタンニンの量も先ほどより多い。

冷涼か温暖化というよりも香りの要素がとても多い気がした。

熟度が高いんだけどグラマラスな果実味というよりはあくまでもエレガントな印象。

と書いてあります。

全然分かりません。

色が濃いし香りの要素的にも日照量が多いのかな?

そういえばグルナッシュとか最近エレガントなスタイルが出てきてるよなとか、サンソーとか変化球もあり得るのか?でもサンソーならもっと淡いのか?

なんてトンチンカンなことを考えておりました。

いやぁ、難しい。

お隣のまどかさんはピーマンがいるからフランじゃないのかな?とおっしゃっていましたが、正解はいかに。

3番のワインの正体

という事で3番のワインはこちら。

正解はロワール地方でつくられるカベルネ・フラン。

まどかさん大正解でした。

こちらのワインが産出されるフランス、ロワール地方のソミュール地方は緯度の高い産地になりますので日照は弱め。

でも、大陸西側で海に近いので夜間も温かい。

そんな地域で作られたワインでした。

野菜の青っぽさはフランさんだったのですね。

意外とロワールのフランを味わったのは初めてだったかもしれません。

美味しいですね。

もっとピーマンな感じで未熟で渋いイメージだったので、それが更新できたのでとてもいい機会になりました。

やっぱり先入観は邪魔にしかなりませんね。

4番のワインの正体

続いて4番のワインがこちら。

なんとヴィンテージ2014年。

複雑な要素を感じたのは熟成によるものだったのかもしれませんね。

こちらも3番よりも高緯度の産地。

強い日照が得られる反面、内陸に位置した産地であるため昼夜の寒暖差が大きく酸の消費を抑えられて、結果熟した果実味の中に酸が残っているワインを造ることが出来るという産地。

ふむふむ。面白い。

ロジック通りの素晴らしいワインを味わうことが出来ました。

それにしてもフランって美味しいんですね。

なかなか自分で進んで選ぶ品種ではないワインを味わえるので本当に楽しい。

地域によって赤っぽい果実のニュアンスが出たり、黒っぽい果実のニュアンスが出たり。

品種の個性ももちろん大事だけど、味わいの方向性を決定づけているのが気候だというのが本当に面白い。

冷涼産地縛りのワイン会がした(急にどうした)

賛同者がもしおりましたら共同開催お願いいたします(出ました必殺他力)

そうそう、ピーマンの要素を言い当てたまどかさんでしたが、

ベシャメルソースって何が入ってるんだっけ?という突飛な質問。

コム兄の脳内コンピューターはきっと筍に添えられたオランデーズソースの事を聞いているに違いないと判断して卵黄とバターで作ったソースですよ。と優しく教えて差し上げました。

それからそれから、いい感じにアルコールが入ってきて緊張感がほぐれてきたコム兄達は

この辺りから当たらないというか、分からないのを正当化し始めるわけです。

そして名言が飛び出すわけです。

ブラインドは当たらへんのが楽しい

清々しいほどの開き直り具合ww

分析するときには真剣に、でもその時間が終われば仲間となんやかんや言いつつワインを楽しむ。

これが楽しいんです。

比較③ 海の近くと内陸部の赤ワイン(冷涼近海vs温和内陸)

最後のメインディッシュに合わせて赤ワインの比較テイスティング。

さぁ、気持ちを切り替えて分析タイムです。

その前にお料理の紹介をさせていただきます

三皿目のお料理

見たらわかる美味いやつです。

ミスジ肉のステーキ

こんなに食べちゃっていいんですか?っていうボリューム。

ミスジは牛さんの肩甲骨の内側にある部位であまり動かないので柔らかくて美味しい部位です。

香ばしくしっとり焼き上げられたステーキには赤ワインとフォン・ド・ヴォーを煮詰めてつくられた赤ワインソースがたっぷりと。

オクラなどの青みの野菜がお皿に映えて食欲をそそります。

程よい噛み心地と溢れる肉汁と強い旨味。

肉食ってるぜーっていう力強い旨味が美味い。

どんなワインが来ても美味い気がしますが、どうなるのでしょうか。

ワインの外観

こちらの写真ではあまり違いが分からないですね。

いずれも青みこそ感じられないものの濃い紫色ですね。

右側の6番の方がややオレンジがかっているのが見て取れ、熟成が始まっているのかな?という印象。

必殺コム兄メモを見てみましても、残念ながら細かい分析の様子は書き留められておりません。

シラーかな?テンプラニーリョかな?ピノかな?とだけ記されています。

酔っ払いはこれだから困るんだよなーとかいいつつ、酔っぱらってなくてもコム兄はこんなもんです。

なかなか答えを導き出せない一同にえいじさんがヒントをくれました。

一つはニューワールドで、一つはオールドワールド。

分かるようで分からない絶妙なヒント。

ピノっぽい気もしないでもないけど、なんとなく違うような気もする。

こちらの比較でもまどかさんがコショウみがあるよねというコメント。

結果的にコム兄は何かは分からないけれども、お肉と一緒に楽しんだ時のコメントはメモしてありました。

ワインの分析のメモせぇよってね。

許してちょんまげ()

酔っ払いのメモなんで恥ずかしいですけど内容を紹介します。

5番のワインは肉をかみしめるたびに溶け込むというか染みわたり、肉汁と絡み合って味を増幅させるような、素材を生かすようなペアリング

6番のワインは溶け込むというよりはソースのように包み込み、滑らかにコーティングしてくれて重層的な味わいを生んでくれるようなペアリング

なんて書いております。

恥ずかしい。

でもこのメモのお陰で、味わった時の感覚を取り戻すことが出来ました。(他人には伝わらないかもしれませんがwww)

5番のワインの正体

という事で5番の正解はこちらのワイン。

ニュージーランドの北島に位置するホークスベイで作られたシラーでした。

ヴィオニエの皮を少量加えているという面白い造り。

ヒントにあったニューワールドのワインというのはこちらのワインでした。

地図で見ると南側に位置していますが、南半球ですので南に行くほど冷涼な産地になりますね。

ニュージーランドは島国で海からの影響を受ける産地なるかと思います。

という事で冷涼な産地でありながら海の影響を受けるという事で日差しは柔らかく、夜間も温かい。

ゆっくり果実が熟すというのが想像できますね。

冷涼産地のシラーといえば黒コショウのニュアンスや獣っぽさが有名というかキャラクターとして表れやすいんじゃないかと思いましたが

こちらは黒コショウ感は(あくまでも)コム兄的に控えめなのかなーって思いました。

どちらかというとローリエとかハーブっぽい感じがしたように思います。

寒すぎず、暑くなりすぎず、ゆっくりと熟したのが影響なのでしょうか?

それともポイントで加えたヴィオニエの皮がいい感じに仕事をしてくれているのでしょうか。

何れにしてもお肉にぴったりなワインでございました。

6番のワインの正体

ブラインド最後のワインはこちら。

オールドワールドでシラーといえばの産地が北部ローヌですね。

ヴィンテージも2017年という事でやや熟というか、こなれてきたって感じの頃合いでしょうか。

オレンジがかってきていたのも納得のヴィンテージといったところ。

5番のニュージーランドに比べて内陸部に位置しているため海からの影響は少ない産地。

ですので日中はしっかりと日差しを浴びるけれども夜間にはグッと気温が下がるというエリア。

新世界のピノっぽいなぁなんていう声も聞こえていましたね。

飲み干した後の空っぽになった後のグラスから黒コショウの香りがしたような気も致しましたが、

これも正解を聞いた後だったから取れた香りかも知れません。

ブラインドは難しいけどとっても楽しかったです。

ということで

無事に全部分からなかったコム兄がお伝えいたしました。(偉そうに言うな)

お代わりタイム

ブラインドでの分析が終わった後は、シンプルにワインを楽しむ時間に移りました。

これもえいじさんがブラインドだけではなく、しっかりとワインを味わってほしいというお気持ちからの事。

改めて正解を聞いてから味わうとどう感じるのか

さっき閉じていたワインはどうなったのか

時間を経てどんな変化があるのか

なんかを改めてなんやかんやと言いながら味わいます。

この辺りになると電車の時間とのせめぎ合いになるので冷静さも保ちつつ楽しまなければいけません。

フランさんをおかわり

まずおかわり1発目はフランさんの復習から。

いずれのワインも香りが開いていて本領発揮な印象。

コム兄の一口酔っ払いメモを参照させていただきます。

ネガティブな要素が無く、エロティックでロマンティック

決してドロドロしているわけではなくあくまでも爽やか。

バスローブ姿の石原軍団的。

と書いてあります。

・・・・十分濃いやないかぃ

イイ感じに酔ってきて陽気に楽しくなっている感じがメモからも伝わってまいります。

おかわり3杯目はアルバリーニョ

続いて頂きましたのは白に戻ってアルバリーニョ。

周りの皆さんからの情報で、

香りが開いてきて素晴らしいわよ

と聞いて居ても立ってもいられずにおかわり。

以下酔っ払い一口メモ。

テイスティング時は閉じていた香りがパーンと開いた

天岩戸にかくれていたシャイなアマテラスが陽気さにつられて出てきたよう。

燦燦と降り注いだ太陽を感じ、洋ナシやネクタリンなどのトロピカルなフルーツ感と

爽やかな柑橘を思わせる酸味とライムの皮のような特徴的な苦み。

しかし開いたねぇ君

酔っ払いにしてはちゃんとメモしててビックリ。

幻の4杯目

おかわり4杯目はきっと何かを飲んだんだと思いますが、「4杯目」としか書いてないので、

飲んだのか、飲んでいないのか、それすら分かりません。

飲もうと思ったけど時間が来たから帰ろうと思ったのか、

飲んだけどシンプルにメモをしていないだけだったのか。

まぁ、仕方ありませんね。

飲んでないことにしておいてやろうと思います。

でも、何やらテイスティングコメントとは関係ないメモがあります。

話の内容があってても間違ってても、隣の席で盛り上がってる話を聞くのは面白い

と書いてあります。

そういえばそんな事話していた気もします。

にしても、メモするべきはこんな事じゃなくてテイスティングコメントなのよ。

どうせメモるなら読み返した後にためになるメモを残しなさいよ。

とだけ言っておきたいと思います。

去り際に一杯

帰り際にTomoyuki Hashimotoさんさんからプレゼントブラインド。

もしかしたら幻の4杯目はこちらのワインなのかもしれません。

ちなみに外観はこんな感じ。

透明感があって、キラキラしていて、育ちの良さそうな佇まいをしてらっしゃいます。

エキス分も多くて凝縮感があるように感じました。

めっちゃうまい。

まどかさん、隣のテーブルで楽しんでらっしゃった田口さんとコム兄によるこれなんだと思う?というミニディスカッションが始まりました。

レモン、桃のヨーグルト、バニラの香り。

マジでうまい

コム兄の好きなやつです。(知らんがな)

「ブルゴーニュのシャルドネのいいやつだと思うけど、問題はどのAOCかだね。」

という会話をした記憶があります。

残念ながらコム兄はブルゴーニュをあれこれとたくさん飲んだことがあるわけでもないのでそこまで解像度が高くありません。

ので、これ以上は発言できません。

お口にチャックして皆さんがおっしゃることに耳を傾けながら一生香りを嗅いでいたり、たまに相槌してはニコニコ。

たまに口に含んで幸せを感じておりました。

という事で正解はこちらのワイン。

Thomas Morey / Saint-Aubin 1er cru Le puits 2019

サントーバンさんのワインでした。

ごっつうまい。

それもそのはずピュリニィ・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村の間に位置しています。

サントーバンはグラン・クリュがないので試験的には軽く見られがちなんじゃないかと思います。

侮るなかれ。

めっちゃ美味しいのでお勧めですよ。(知らねぇのはおめぇだけだよ)

最後に

気候とワインいかがでしたでしょうか。

一見するとなんだかとっつきにくいようなテーマでしたが、

えいじさんの優しいお話しぶりと、素晴らしい比較対象のワインの数々で

気が付けば電車の時間になっているという素晴らしい会でした。

もし気になるなーって方はえいじさんのアカウントをフォローしてお待ちください。

いつも瞬殺で席がなくなってしまいますので要チェックですよ!!

ちなみに次回は「ロワールの二品種」をテーマに6月に開催予定。※現在満席、キャンセル待ち

どんなワインが飛び出すのか楽しみですね。

そちらもコム兄は参加させていただけることになっておりますので全力でレポートさせていただきたいと思います。

寒暖が激しいので体調気を付けてお過ごしくださいね

ではまっっっ!!!

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